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日本マクドナルドホールディングス株式会社

2702東証スタンダード小売業

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日本マクドナルドホールディングス株式会社2702

事業内容

日本マクドナルドホールディングス株式会社は、100%子会社である日本マクドナルド株式会社を通じ、直営・フランチャイズ方式で日本全国にハンバーガーレストランを展開する持株会社。1971年の銀座1号店開業以来、国内外食産業のリーディングカンパニーとして成長し、2025年12月末時点で直営705店・フランチャイズ2,320店の計3,025店舗を運営する。

米国マクドナルド・コーポレーションとのマスター・ライセンス契約(2030年末まで)に基づき商標・ノウハウを使用するとともに、国内フランチャイジーへのサブ・ライセンスを通じてフランチャイズビジネスを展開。主要顧客は幅広い年齢層の一般消費者であり、朝マック・夜マック等の時間帯別メニューやデジタル注文・デリバリーを通じて多様な来店シーンに対応している。

ビジネスモデル

売上高416,602百万円のうち、直営店売上高270,089百万円(64.8%)とフランチャイズ収入146,513百万円(35.2%)で構成される。フランチャイズ収入はロイヤルティー(店舗総売上高の3.0%)、レントロイヤルティー、広告宣伝費負担金(4.5%)等から成り、直営売上原価率88.6%に対しフランチャイズ収入原価率は61.9%と低く、FC化の進展が利益率改善の構造的要因となっている。

企業の強み

2015年度第4四半期から2025年度第4四半期まで41四半期連続で既存店売上高が増加。2025年度は前期比5.7%増を達成し、システムワイドセールスは過去最高の888,649百万円を記録。価格改定後もプロモーション施策により来客数を維持した底堅い需要基盤を示している。

フランチャイズ収入は146,513百万円(前期比+14,495百万円、+11.0%)と高成長。直営からフランチャイズへの区分移行(当期113店)を加速させることで、原価率の低いフランチャイズ収入比率が上昇し、売上原価率は80.0%から79.2%へ0.8ポイント改善した。

2025年度の営業活動によるキャッシュ・フローは53,240百万円と、営業利益53,257百万円とほぼ同水準の現金創出力を維持。手元現預金71,422百万円を保有しつつ、設備投資43,780百万円を自己資金で賄い、配当金6,514百万円を支払う財務健全性を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年第1四半期の営業利益16,640百万円は前年同期比39.3%増と大幅増益。通期予想54,500百万円に対する進捗率は30.5%と高く、マーケティング投資のタイミング効果(広告宣伝費が前年同期比498百万円減)が寄与した面もある。

通期予想は2月公表値から変更なし(売上高405,500百万円、営業利益54,500百万円)であり、下期にかけてマーケティング投資が増加する可能性を考慮すると、通期予想の達成は現時点では保守的な設定とも読める。

2026年2月25日実施の価格改定が既存店売上高7.3%増に寄与したとみられる。直営売上原価率は88.5%から86.6%へ1.8ポイント改善し、材料費率(37.3%→37.7%)はわずかに上昇したものの、労務費率(26.0%→24.8%)・その他(25.2%→24.1%)が改善。

外部要因として食材・人件費コストの上昇圧力は継続しており、価格改定効果が剥落した場合の原価率動向が今後の注目点となる。

直営からFCへの区分移行(当第1四半期27店舗)により直営売上高は前年同期比2,512百万円減少した一方、FC収入は5,264百万円増加。FC収入の利益率が高いため全体の収益性は改善しているが、直営売上高の縮小は連結売上高の伸びを抑制する構造的要因となる。

通期売上高予想が前期比2.7%減(405,500百万円)と設定されている背景にはこの構造変化が反映されており、売上高成長率よりも利益率・ROEの改善を重視した経営方針が読み取れる。

成長戦略

FC強化・店舗純増・デジタル拡充の3領域でシステムワイドセールス年平均4〜6%成長を目指す

直営からFCへの移行を加速し、収益性の高いFC収入比率を高める。当第1四半期でFC収入原価率が60.1%まで改善(前年同期63.9%)。中期目標として営業利益率13%・ROE11%以上を設定。

2025年からの3年間で100店舗以上の純増を目指す。当第1四半期は新規出店21店舗・閉店15店舗・リモデル39店舗を実施し、期末店舗数は3,031店舗(前期末比+6店舗)。

「Myマクドナルド リワード」のポイント付与チャネルをタッチパネル端末・店内カウンター・ドライブスルーに拡大。モバイルオーダー・デリバリー等の多様な販売チャネルと組み合わせ、顧客の利便性と来店頻度を向上させる。

季節限定・コラボ商品(「てりたまファミリー」「ドラクエバーガー」等)と「トクニナルド」等のバリュー施策を組み合わせ、幅広い顧客層の来店を促進。2026年2月の価格改定・商品リニューアルも実施済み。

コーポレートPPAのエリア拡大、ストローレスリッド導入完了、100%バイオマス由来ストローへの切り替えを推進。女性活躍推進で「なでしこ銘柄」に選定(2026年3月)。約22万人のクルーを含む全従業員のエンゲージメント向上を図る。

最終更新: 2026年7月17日