事業内容
株式会社焼肉坂井ホールディングスは、「肉匠坂井」「焼肉屋さかい」「平禄寿司」「とりあえず吾平」「村さ来」「おむらいす亭」「あげてんや」「壁の穴」「ふらんす亭」等の多様な業態を展開する外食持株会社である。直営290店舗・FC158店舗の計448店舗(2026年3月期末)を国内外に展開し、インバウンド需要を取り込む「RINKU FOOD PARK」やフレンチ「ドミニク・ブシェ トーキョー」、四国水族館の飲食事業など幅広い業態・立地を網羅する。
主要顧客は日常利用の国内ファミリー・カジュアル層に加え、訪日外国人客も対象とする。親会社は株式会社ジー・コミュニケーションで、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。
ビジネスモデル
主収益源は直営290店舗における飲食売上高であり、2026年3月期の売上高は24,249百万円。これに加え、FC158店舗への商品販売・フランチャイズ収入が収益を補完する。
海外ではFC方式を活用し初期投資を抑えながら中国・アジア圏・インドネシア等に展開(当期末18店舗)。設備投資は新規出店・業態転換・既存店改装を中心に当期1,288百万円を実施し、EBITDAを重要KPIとして資本効率を管理している。
企業の強み
焼肉・寿司・居酒屋・ファーストフード・イタリアン・フレンチ・ステーキ等の多業態を複数の連結子会社で運営しており、特定業態の需要変動リスクを分散できる構造を持つ。2026年3月期においても焼肉・寿司・日常食事業が堅調に推移し、居酒屋事業の季節変動を補完した実績がある。
2026年3月期末時点で直営290店舗・FC158店舗の計448店舗を国内外に展開する。国内では首都圏・関西圏・九州等に分散し、海外ではアジア圏を中心に18店舗をFC方式で展開。FC方式の活用により自己資本負担を抑えながら店舗網を拡大できる体制を構築している。
株式会社壁の穴において2025年3月にロゴマーク・メニューを一新するリブランディングを実施し、業績が堅調に推移した実績がある。また株式会社タケモトフーズでは「RINKU FOOD PARK」として8ブランドを集積する食のテーマパークへ全面リニューアルし、インバウンド需要の取り込みを強化した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期18,302百万円→2026期24,249百万円と拡大基調を維持。一方、営業利益は2024期530百万円をピークに2025期469百万円→2026期157百万円と急速に悪化し、当期純損失は2025期614百万円・2026期419百万円と2期連続の赤字。
外部要因として国産米をはじめとする原材料価格・人件費・水光熱費の高騰が収益を圧迫。2026期は減損損失222百万円・法人税等調整額284百万円(費用)の計上も純損失拡大に寄与した。
2027期は会社予想で純利益107百万円の黒字転換を見込むが、コスト環境の改善が前提条件となる。
成長戦略
成長業態の積極出店・海外FC拡大・リブランディングによる収益力強化
「おむらいす亭」北九州イオンモール八幡東店(6月)、「あげてんや」鳥栖プレミアム・アウトレット店(10月)・イオンモール神戸北店(3月)を出店。焼肉事業に次ぐ第2の柱として積極展開中。新店効果が売上に寄与している。
当期末海外店舗数18店舗(中国・台湾・韓国・タイ・インドネシア等)。「平禄寿司」「手のひら食パンうさぎの杜ベーカリー」「村さ来」等でFC方式による展開を継続。西海岸含む米国等新エリアへの展開も計画中。
株式会社壁の穴でロゴ・メニュー刷新リブランディングを2025年3月開始し業績が堅調に推移。株式会社タケモトフーズでは「RINKU FOOD PARK」として8ブランドを展開する食のテーマパークへリブランディングし、インバウンド需要を取り込んでいる。
「平禄寿司 銀座店」を2025年10月に出店し、関東地区における旗艦店として寿司事業の認知度向上と売上拡大を図る。寿司事業は3月の歓送迎会需要増加や新店効果で売上が堅調に推移した。
当期は契約終了・不採算店整理・改装に伴い9店舗を閉店する一方、5店舗の新規出店と4店舗の譲受を実施。複数社・複数産地からの購買や調達先・原産地変更等のコスト管理施策を継続し、2027年3月期の営業利益399百万円・純利益107百万円の黒字転換を目指す。
最終更新: 2026年7月19日

