事業内容
リガク・ホールディングス株式会社は、1951年創業のX線分析・計測機器専門メーカーを中核とするグループ持株会社。X線回折(XRD)、蛍光X線分析(XRF)、X線イメージング等のX線技術を応用した分析・計測機器を、90カ国超の世界市場で展開する。
顧客層は大学・研究機関等のアカデミア/ガバメントから、半導体・電子部品・医薬品・素材等の産業分野まで幅広く、国内外1万超の製品ユーザーを有する。事業は多目的分析機器、半導体プロセス・コントロール機器、部品・サービスの3カテゴリーで構成され、当社及び国内外連結子会社18社で運営される。
ビジネスモデル
X線発生装置・光学素子・検出器・解析ソフトウェア等の要素部品を自社設計・内製することで製品の高性能化と開発サイクル短縮を実現。機器販売後は消耗品・交換部品供給、ハードウェア/ソフトウェアアップグレード、予防保守契約等のアフターサービスを提供し、インストールベースの増加に伴うリカーリング収益を積み上げる。
半導体産業向けには24×7対応のCCS(包括的顧客サポート)を提供し、高い顧客定着率を維持する。
企業の強み
Yole Group調査(2024年)によると、半導体X線計測機器のグローバル市場において38%のシェアを有するマーケット・リーダー。半導体設備投資額グローバル上位10社全社と取引関係を持ち、メモリ・ロジック・パワーデバイス等でバランスのとれた分散ポートフォリオを構築している。
X線発生装置・光学素子・検出器・解析ソフトウェア等の要素技術を自社で研究開発・内製し、製品の高性能化と開発サイクル短縮を実現。研究開発費は7,355百万円(研究開発費比率7.8%)を投じ、世界各国の著名研究機関とも緊密なパートナーシップを構築している。
X線回折機器(XRD)において国内市場シェア76%(第1位)、グローバル市場シェア26%(第2位)を獲得(2024年)。国内外1万超の製品ユーザーを擁し、多目的分析機器事業を通じてアカデミア・産業分野の幅広いエンドマーケットに強固な顧客基盤を構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2024期90,652百万円→2025期94,193百万円と成長してきたが、2026年12月期1Qは17,933百万円(前年同期比13.0%減)と大幅に落ち込んだ。営業利益率は前年同期13.7%から3.5%へ急低下。
主因は多目的分析機器事業でのトランプ政策影響継続(同27.7%減収)と、販売費及び一般管理費が前年同期比3.7%増の8,922百万円と高止まりしたこと。外部要因として地政学リスクや関税政策が需要を抑制している。
一方、部品・サービス事業は13.2%増収と堅調。通期予想(売上収益101,000百万円、営業利益19,400百万円)は修正なしで維持されており、2Q以降の急回復が前提となっている。
成長戦略
「Lab to Fab戦略」3本柱で多目的分析機器・半導体計測・新市場創出を推進
メモリ・ロジック向け需要拡大と案件前倒しにより2Q以降の成長加速を見込む。新製品案件も順調に進捗しており、グローバルシェア38%を背景に半導体市場の拡大を取り込む。1Qは想定を上回る実績を達成。
トランプ政策影響による米国需要低迷からの回復を図りつつ、半導体・電子部品向けおよびMaterial Informatics・自動化材料探索向けの新需要を開拓。欧州・日本・アジア地域での需要回復も並行して推進する。
2025年5月竣工の山梨工場増設により2022年比で生産能力が倍増。2Q以降の需要拡大に向けた棚卸資産の積み増し(1Q末23,785百万円)が進捗しており、需要取り込み体制が整備済み。
インストールベースの拡大に伴いサービス収益・部品販売を積み上げるストック型成長を推進。EUV用多層膜ミラーの低需要が続く中、サービス及びその他分析機器・部品販売が伸長し1Qは前年同期比13.2%増収を達成。
最終更新: 2026年7月17日

