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株式会社アンドエスティHD

2685東証プライム小売業

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株式会社アンドエスティHD2685

事業内容

株式会社アンドエスティHD(旧アダストリア)は、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など多数のカジュアル・ライフスタイルブランドを展開するアパレル企業。国内1,415店舗・海外139店舗の計1,554店舗(アパレル)に加え、飲食事業(ゼットン)76店舗を運営。

主力顧客は若年層から30〜40代のカジュアルファッション・ライフスタイル志向層。自社EC「and ST」の会員数は1,970万人に達し、リアル×デジタルのOMO戦略を推進。

2025年9月にアンドエスティホールディングスへ改称し、ホールディングス体制へ移行予定。売上高293,110百万円(2025年2月期)。

ビジネスモデル

主収益はアパレル・雑貨の直営店舗販売(国内・海外)およびEC販売。自社EC「and ST」はモール型へのオープン化を進め、外部ブランドの出店受け入れによるプラットフォーム収益も育成中。

1,970万人の会員基盤を活用したポイント制度・スタッフコーディネート提案(STAFF BOARD)でLTV向上を図る。飲食事業(ゼットン)は売上高14,535百万円規模で赤字継続中だが、ライフスタイル提案の補完機能として位置づけられている。

企業の強み

自社EC「and ST」の会員数は2025年2月期末時点で1,970万人(前期末比+220万人)。EC売上高は前年同期比5.7%増を達成。リアル店舗との連動プロモーションやオープン化(外部ブランド出店)により、プラットフォームとしての価値が拡大しており、LTV向上の基盤となっている。

グローバルワーク(売上高52,660百万円)、ニコアンド(35,902百万円)、スタディオクリップ(22,883百万円)など主要ブランドを複数保有。ブランド間のリスク分散が効き、特定ブランドへの依存度が低い。ラコレ(+17.3%)、レプシィム(+12.5%)など成長ブランドも育成中。

国内全都道府県に展開する1,415店舗と海外139店舗を保有。2025年2月期の営業活動によるキャッシュ・フローは21,373百万円と高水準を維持。設備投資9,695百万円を自己資金で賄いつつ、配当金3,917百万円の支払いも継続しており、財務的な安定性が確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の営業利益は7,875百万円(前年同期比+40.5%)、経常利益は8,047百万円(同+48.4%)と収益性は顕著に改善した。一方、特別功労金1,230百万円・減損損失71百万円の計上により特別損失合計が1,301百万円に膨らみ、親会社株主帰属純利益は3,908百万円(同▲10.6%)と減少。

営業・経常段階の改善が純利益に反映されない構造は投資家の注目点となる。

通期連結業績予想(売上高314,000百万円・営業利益17,200百万円)は変更なし。Q1売上高80,318百万円は通期予想の25.6%、営業利益7,875百万円は同45.8%に相当し、季節性を考慮しても進捗は良好。

ただし、円安・物価上昇による消費者の節約志向強化や、海外事業(米国撤退影響で海外全体▲12.6%)の構造変化が下半期の不確実要因として残る。

「and ST」のモール型オープン化による流通総額拡大と外部企業出店の獲得は中期経営計画の核心だが、収益貢献の規模・時期は現時点で定量的に確認できない。東南アジア(タイ+45.9%・フィリピン+3.3%)への投資加速は成長余地が大きい一方、米国事業撤退(2025年7月)に見られるように海外展開リスクも内在する。

グレーターチャイナ(香港+13.2%・台湾+27.0%)の好調が継続するかも注視が必要。

成長戦略

プラットフォーム・グローバル・ブランドリテールの3軸で「Play fashion!プラットフォーマー」へ進化

自社EC「and ST」に外部企業を出店させるオープン化(モール型ビジネス)を推進。取り扱いブランド数・流通総額は伸長中。and ST会員2,220万人(前期末比+50万人)・アクティブ810万人の基盤を活用し、ID・LTVの双方拡大とBtoB向けプロデュース事業による収益率向上を図る。

人口・経済の高成長が見込まれる東南アジア(タイ・フィリピン)への投資を加速し、リアル店舗出店と展開地域拡大を推進。グレーターチャイナでは香港+13.2%・台湾+27.0%と好調が継続。米国事業は2025年7月に撤退完了し、成長地域への経営資源集中を図る。

グループ各社が自律的に戦略策定・事業運営を行うマルチカンパニー体制を推進。中核のアダストリアでは注力ブランドへの投資・都市部出店強化・店舗大型化により収益性向上を図る。M&Aによるカリマーインターナショナル(2025年4月連結化)等のブランド・カテゴリー拡充も継続。

最終更新: 2026年7月17日