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株式会社エービーシー・マート

2670東証プライム小売業

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株式会社エービーシー・マート2670

事業内容

株式会社エービーシー・マートは「ABC-MART」「ABC-MART GRAND STAGE」「ABC-MART SPORTS」等の業態を通じ、国内1,099店舗・海外400店舗(韓国・台湾・米国・ベトナム)を展開するシューズ小売企業。ナショナルブランド商品の販売に加え、「HAWKINS」「Danner」「ABC Select」等の自社ブランドを保有し、企画・製造から販売まで一貫して手掛ける。

国内シューズ市場で約2割のシェアを持つトップ企業であり、スポーツ・カジュアル・レザー・キッズ等幅広いカテゴリーで男女・年齢層を問わない顧客基盤を有する。

ビジネスモデル

国内外の委託工場で生産した自社企画商品と、ナショナルブランドの限定・共同企画商品を直営店舗およびオンラインで販売する。高粗利の自社ブランドと集客力の高いナショナルブランドを組み合わせることで収益性を確保。

連結営業利益率16.8%(2025年2月期)を達成し、目標とする二桁水準を維持。設備投資・運転資金は自己資金で賄い、無借金経営を維持している。

企業の強み

国内シューズ市場(約1兆2,000億円規模)において約2割のシェアを持つ国内最大手。2025年2月期の国内セグメント売上高は258,010百万円、セグメント利益は53,096百万円。全店・既存店ともに前期比8.7%増の増収を達成し、客単価も前期比7.3%増と上昇基調にある。

2025年2月期の連結営業利益率は16.8%と小売業として極めて高い水準を維持。現金及び現金同等物残高は197,600百万円(2025年2月期末)に達し、有利子負債に依存しない自己資金経営を実現。純資産合計は369,747百万円と財務健全性が高い。

「HAWKINS」「Danner」「White's Boots」「ABC Select」等の自社ブランドを保有し、企画・製造・販売を一貫して行うSPA機能を有する。ナショナルブランドとの共同企画による限定商品も多数展開し、他社との差別化と売上総利益率の向上を実現している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期は売上高105,483百万円(前年同期比+8.0%)、営業利益20,316百万円(同+8.3%)、経常利益21,030百万円(同+10.3%)、親会社株主帰属四半期純利益14,296百万円(同+10.4%)と全指標で前年同期を上回った。通期業績予想(売上高400,800百万円、営業利益65,600百万円)に対する第1四半期進捗率は売上高26.3%、営業利益30.9%と概ね順調であり、会社側も業績予想を据え置いている。

海外セグメントは売上高28,912百万円(前年同期比+10.8%)、セグメント利益1,387百万円(同+29.2%)と大幅回復。韓国は戒厳令後の消費回復とインバウンド増加で+13.1%増、台湾も+14.5%増と好調。

ただし海外セグメント利益率は4.8%にとどまり国内(24.3%)との格差は依然大きい。米国は関税政策の影響で不確実性が継続しており、外部要因として韓国の政治情勢・円安の持続性も引き続き注視が必要。

当四半期の増収を牽引した要因として、外部要因である円安を背景としたインバウンド需要の増加と、ハンズフリーシューズ・サンダル・ブーツへの需要急拡大(サンダル+16.9%、キッズ+14.2%)が挙げられる。これらの外部追い風が継続する限り既存店成長率の維持は期待できるが、物価高による一人当たり買い上げ点数の減少という逆風も顕在化しており、客単価上昇による補完が続くかどうかが下半期の焦点となる。

成長戦略

国内多業態展開・デジタル強化・海外新規進出の三軸で持続成長を追求

ららぽーと豊洲にGRANDSTAGE4.0とABC-MART2.0のハイブリット型を出店するなど最新業態の展開を加速。複合業態店舗は147店舗に達し、OSHMAN'Sとの相互送客による客単価・購買頻度向上を図る。2027年2月期第1四半期に国内10店舗出店・21店舗改装を実施。

ウェアその他カテゴリーが前年同期比35.9%増(8,577百万円)と急拡大。ランニング・ウォーキング需要やハンズフリーシューズ市場の拡大に対応した商品多角化を推進し、シューズ専業からの脱却と客層拡大を図る。

韓国の聖水路面店・釜山ロッテアクアモールへの出店により韓国でのGRANDSTAGE4.0業態は5店舗に拡大。台湾でも大型ショッピングモールを中心に業績堅調。海外セグメント利益は前年同期比29.2%増と大幅回復しており、収益性改善が進む。

デジタルインフラを活用した顧客接点の強化とオムニチャネル戦略を推進。支払手数料が前年同期比3,066百万円(前年同期2,797百万円)と増加しており、デジタル関連投資が継続していることが確認できる。

グローバル認知度が高まるGRANDSTAGEとABC-MARTの2バナーでの出店を進め、インバウンド需要を取り込む。著名アーティストを起用した宣伝強化によりブランド認知度向上と集客力強化を図る。2027年2月期第1四半期において国内外でインバウンド需要増加が業績に貢献。

最終更新: 2026年7月17日