事業内容
ダイドーグループホールディングスは、国内飲料事業(ダイドードリンコ)を中核に、トルコ・ポーランド・中国を拠点とする海外飲料事業、ドリンク剤受託製造の医薬品関連事業(大同薬品工業)、フルーツゼリーの食品事業(たらみ)、希少疾病用医薬品事業(ダイドーファーマ)の5セグメントで構成される純粋持株会社。国内飲料事業は売上高の約90%を自販機チャネルが占め、自社工場を持たないファブレス経営により商品企画・開発と自販機オペレーションに経営資源を集中する独自モデルを有する。
2026期連結売上高は241,236百万円。グループ全体で子会社21社・持分法適用関連会社6社を擁し、2030年のありたい姿「グループミッション2030」のもと持続的成長を追求している。
ビジネスモデル
国内飲料事業では製造・物流を外部委託するファブレス経営により、商品企画と業界有数の自販機網(直販+共栄会パートナー)の運営に特化し、安定的な自販機売上を確保する。海外飲料事業はトルコ・ポーランドで自社製造・販売を行い、受託製造も手掛ける。
医薬品関連事業は製薬・化粧品メーカーからの受託製造専業で安定収益を創出。食品事業はドライゼリー市場トップシェアブランドで小売・輸出販売を展開。
希少疾病用医薬品事業は新薬販売承認取得後の市場浸透フェーズにある。
企業の強み
国内飲料事業の売上高の約90%を自販機チャネルが占め、直販と共栄会(パートナー企業)による一体的オペレーション体制を構築。自社工場を持たないファブレス経営により、商品企画・開発と自販機オペレーションに経営資源を集中し、スマート・オペレーションのデジタル化も推進している。
2025年1月期の海外飲料事業ROICは13.7%と、中期経営計画2026の成長ステージ目標13%を既達成。トルコ飲料事業では戦略的価格改定とサプライチェーンマネジメント改革により利益率を大幅改善し、2025年1月期のセグメント利益は5,083百万円(前期比357.7%増)を記録した。
大同薬品工業はドリンク剤・パウチ製品の受託製造でトップシェアを誇り、2025年1月期売上高は連結会計年度として過去最高を更新。たらみはドライゼリー市場でトップシェアを有し、2025年1月期セグメント利益も連結会計年度として過去最高の1,157百万円を達成した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2027年1月期第1四半期(2026年1月21日〜2026年4月20日)の連結売上高は55,239百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は1,556百万円(前年同期は1,445百万円の営業損失)と黒字転換を達成。経常利益459百万円、親会社株主帰属四半期純利益110百万円と全段階で損益が改善した。
過去5期の売上高は2022期162,602百万円から2026期241,236百万円へ拡大基調が続く一方、2026期は大規模減損により当期純損失30,322百万円を計上。2027年1月期は国内飲料の減価償却費減少効果と海外飲料の増収効果が重なり、収益改善が鮮明となっている。
外部要因として、消費者の節約志向や飲料価格改定後の販売数量減少が国内の逆風となる一方、トルコの高インフレ環境が海外飲料の名目売上を押し上げている。
成長戦略
国内飲料の再成長・海外飲料の再構築・非飲料領域育成の3本柱で2030年飛躍を目指す
不採算自販機の政策的引き上げと優良ロケーションへの新規設置による自販機網の新陳代謝促進、スマート・オペレーション改善、価格改定・商品ポートフォリオ最適化により自販機1台当たり収益を向上。2027年1月期通期セグメント利益5,200百万円(前期は2,284百万円の損失)を目標とする。
トルコ飲料事業の戦略的価格・販促施策継続によるボリューム・単価の同時拡大に加え、ポーランド・ヴォサナ社の果汁飲料新ライン(2025年4月稼働済)・水新ライン(2026年5月稼働)による生産能力増強で受託製造受注を拡大。2027年1月期通期売上高70,000百万円(前期比7.1%増)・セグメント利益7,800百万円を目標とする。
2025年1月販売開始のランバート・イートン筋無力症候群治療剤ファダプス®の投与患者数拡大による売上成長を推進。2027年1月期第1四半期売上高228百万円(前年同期比62.8%増)と順調に拡大中。通期予想900百万円(前期比48.3%増)を目標とし、新たなパイプライン獲得活動も継続。
医薬品関連事業はパウチ製品の受注好調継続を見込み通期売上高14,100百万円(前期比4.9%増)を目標とするが、工場再編に伴うテスト製造等の費用発生によりセグメント利益は650百万円(前期比21.6%減)を見込む。食品事業は機動的営業施策で販売数量拡大を目指し通期売上高20,500百万円(前期比4.8%増)を計画。
最終更新: 2026年7月17日

