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オエノンホールディングス株式会社

2533東証プライム食料品

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オエノンホールディングス株式会社2533

事業内容

オエノンホールディングスは、明治13年創業の神谷傳兵衛を原点とし、大正13年設立の合同酒精を中核とする持株会社(2003年体制移行)。連結子会社7社を擁し、焼酎・チューハイ・アルコール等の酒類事業(売上高の93%)を主軸に、発酵技術を応用した酵素・診断薬・発酵受託の酵素医薬品事業、グループ保有不動産の賃貸・売買を行う不動産事業を展開する。

主要顧客はイオントップバリュ(売上高比13.0%)、伊藤忠食品(同10.5%)等の大手流通・食品商社。東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

酒類事業では甲類焼酎・チューハイのPB商品・パッカー事業を量販流通向けに展開し規模の経済を追求。酵素医薬品事業では同一の発酵インフラを活用し、乳糖分解酵素(ラクターゼ)の海外販売と国内発酵受託(乳酸菌)で営業利益率17.4%の高収益を実現。

不動産事業は銀座ホテル等グループ保有物件の賃貸で営業利益率57.7%の安定キャッシュを創出する三層構造。

企業の強み

酒類製造で培った発酵技術を酵素医薬品事業に転用し、ラクターゼ等の食品用酵素・発酵受託で営業利益率17.4%を達成。酒類事業(営業利益率3.1%)との収益構造の差異がグループ全体の利益安定性を高めている。研究開発費591百万円のうち513百万円を酵素医薬品に集中投下。

チューハイ等RTD分野のPB商品・パッカー事業が前期比16.2%増と高成長。イオントップバリュへの販売額は11,393百万円(売上高比13.0%)に拡大。生産量もチューハイ91,014KL(前期比112.5%)と増産対応しており、大手流通との取引深耕が売上拡大を牽引している。

旧オエノン銀座ビル跡地に建設した「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」(延床7,402.65㎡)の定期建物賃貸借契約等により、不動産事業の営業利益率は57.7%(営業利益763百万円)を実現。賃料改定により前期比26.4%の利益増を達成した。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の営業利益1,267百万円は通期予想3,950百万円に対して32.1%の進捗率を示す。酒類事業の製造経費削減(+200百万円)・製品構成改善・価格改定(+157百万円)が利益を押し上げた。

ただし通期予想の営業利益は前期実績4,136百万円を下回る3,950百万円(前期比4.5%減)に据え置かれており、下期に向けた費用増加や原材料コスト上昇(第1四半期で△60百万円)の継続が懸念材料として残る。

国内の人口減少・少子高齢化・飲酒機会の減少に加え、物価上昇による節約志向の高まりから酒類市場の競争は激化している。外部環境として市場縮小圧力は継続するが、チューハイ(前年同期比13.3%増)・洋酒(同21.8%増)の高成長が焼酎PB商品の減少を補っている。

2026年12月期通期の酒類事業売上高予想82,561百万円(前期比1.2%増)は保守的な水準であり、上振れ余地も存在する。

2026年5月12日の取締役会で上限150万株(発行済株式総数の自己株式除く比率2.66%)・取得価額上限795百万円の自己株式取得を決議した。株式還元の充実と資本効率向上を目的としており、配当予想も前期11円から12円へ増配予定。

一方、2026年3月末時点の現金及び預金は735百万円と低水準であり、短期借入金が1,950百万円から4,050百万円へ増加している点は資金繰りの観点から引き続き注視が必要である。

成長戦略

中期経営計画2028のもと酒類輸出・酵素医薬品増産・DX推進で2028年売上高93,000百万円を目指す

「鍛茶」シリーズのCM・SNS活用による認知拡大、「酎ハイ専科」への新フレーバー追加、「博多の華 すっきり麦ハイの素」の新発売等により家飲み需要を取り込む。2026年12月期第1四半期のチューハイ売上高は前年同期比13.3%増と高成長を継続中。

中性ラクターゼ増産に向けた設備投資を実行し製造能力を拡大。国内発酵受託の受注増と海外向け酵素販売の好調を背景に、2026年12月期第1四半期の営業利益率は28.6%を達成。令和9年上市予定の遺伝子組換え酵素品が将来の収益柱として育成中。

原材料コスト上昇を価格改定と製品構成の高付加価値化で吸収し、利益率を改善する。2026年12月期第1四半期において製品構成・価格改定効果で+157百万円、製造経費削減で+200百万円の利益貢献を実現した。

2026年12月期通期の酒類事業営業利益予想は2,300百万円(前期比10.0%減)と保守的な設定。

2026年12月期の年間配当予想を前期11円から12円へ増配するとともに、2026年5月12日に上限150万株・取得価額上限795百万円の自己株式取得を決議。株式還元の充実と資本効率の向上を図る。

最終更新: 2026年7月17日