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株式会社ジェイテック

2479東証スタンダードサービス業

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株式会社ジェイテック2479

事業内容

株式会社ジェイテックは1996年創業の技術者派遣専門企業で、「機械設計」「電気・電子設計」「ソフトウエア開発」「建築設計」の4分野を中心に、製造業の研究開発・設計部門(上流工程)へ高度技術者(テクノロジスト)を派遣・請負形態で提供する。主要顧客は自動車・産業用機器・情報処理・建築・半導体等の幅広い製造業で、国内7拠点(札幌・水戸・東京・浜松・名古屋・大阪・福岡)を通じて事業を展開。

連結子会社の株式会社ジェイテックアドバンストテクノロジも同事業を担う。2026年3月期の連結売上高は3,358百万円で、技術職知財リース事業が唯一の稼働セグメントである。

ビジネスモデル

顧客企業との「人材派遣契約」または「請負・業務委託契約」を通じ、自社雇用のテクノロジストが提供する技術・知恵に対して対価を受領する。単なる人材供給ではなく、専門教育・研修で育成した高付加価値人材の知財を「リース」する概念を掲げ、派遣単価の継続的な上昇を実現。

売上総利益率32.0%(2026年3月期)を維持し、人件費が主要コストとなる労働集約型ながら高利益率構造を持つ。

企業の強み

2026年3月期の売上総利益率は32.0%と、目標指標である30%以上を2期連続で達成。専門教育・研修カリキュラムや独自開発の技術教育プラットフォームにより育成した高度技術者(テクノロジスト)の提供が、派遣単価の継続的上昇を支え、競合他社が模倣困難な高利益率構造を形成している。

2026年3月期末の自己資本比率は69.0%(前期比5.0ポイント上昇)、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は0.2、インタレスト・カバレッジ・レシオは544.9倍と財務健全性は極めて高い。現金及び現金同等物は1,469百万円を保有し、景気悪化局面にも耐えうる流動性を確保している。

自動車・航空機・産業用機器・精密機器・半導体・情報処理・建築等10業種に顧客を分散し、最大顧客のデンソーテン(8.2%)・LIXIL(7.4%)でも合計15.6%にとどまる。国内7拠点体制と1996年創業以来の顧客関係の蓄積が、特定顧客・業種への過度な依存を抑制する競争優位を形成している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益は235百万円(前期比28.4%減)、経常利益は212百万円(同35.7%減)と大幅に悪化した。請負分野の一時的不調に加え、市場変更関連費用25百万円(営業外費用)が経常利益を直撃した。

売上原価も前期比39百万円増加しており、人件費上昇圧力が利益を圧迫している。派遣単価は好調でも、請負分野の変動リスクが利益の安定性を損なう構造的課題として残る。

会社予想は売上高3,650百万円(前期比8.7%増)、営業利益310百万円(同31.6%増)と強気の回復シナリオを描く。ただし、2026年3月期も当初計画を下方修正した経緯があり、請負分野の回復持続性とリソース確保の進捗が達成の鍵となる。

テクノロジスト700人体制の早期達成が前提となっており、採用競争が激化する中での人材確保能力が最大の不確実性要因である。

2026年3月期の1株当たり配当金は13円(前期10円から増配)、配当性向は70.8%と高水準に達した。設立30周年を考慮した増配であり、次期配当は現時点で未定。

純資産配当率は7.2%。潤沢なキャッシュ(1,469百万円)を背景に財務的な配当余力は十分だが、利益が低迷した局面での高配当性向の維持は内部留保の蓄積を抑制するリスクがある。

2027年3月期の利益回復が実現するかが次期配当方針の前提となる。

成長戦略

テクノロジスト700人体制の早期構築と請負分野の回復による収益拡大

中期経営計画の核心施策。オリジナリティある採用活動の展開、教育・育成環境の整備、離職者抑制を三位一体で推進し、高い専門性と人間力を兼ね備えた技術者700人体制の早期達成を目指す。技術系人材の獲得競争が激化する中、自社育成ノウハウが差別化の鍵となる。

2026年3月期に大幅減少した請負分野について、期末に挽回傾向が顕在化。2027年3月期は売上高3,650百万円(前期比8.7%増)の達成に向け、請負分野の本格回復が不可欠。大手製造業各社からの底堅い要請を取り込み、派遣・請負の両輪で成長を図る。

IoT・AI・サイバーセキュリティ・第5世代移動通信・次世代自動車・ロボット・量子・半導体関連技術等の最新技術を含む開発需要に対応できる技術者の育成・配置を強化。主要顧客である国内製造業大手の旺盛な開発需要を確実に取り込む体制を整備する。

最終更新: 2026年7月19日