事業内容
共同ピーアール株式会社は1964年創業の国内老舗PRエージェンシーを中核に、株式会社VAZによるインフルエンサーマーケティング事業、株式会社キーウォーカーによるAI・ビッグデータソリューション事業の3セグメントを展開するグループ企業。主要顧客は国内大手企業の広報・マーケティング部門であり、危機管理広報コンサルティングから統合コミュニケーション戦略支援、SNSインフルエンサー活用、AIデータ内製化支援まで幅広いサービスを提供する。
2025年12月期の連結売上高は8,554百万円で、PR事業が全体の約72%を占める。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
PR事業は6ヶ月以上の継続契約「リテイナー」を安定収益の柱とし、スポット対応やペイドパブリシティを補完的に組み合わせる。インフルエンサーマーケティング事業はクリエイターのタイアップ・キャスティング・リアルイベント・コマースを複合的に収益化するIPビジネスモデル。
AI・ビッグデータソリューション事業はWebクローリング技術を基盤にSaaS(ShtockData・CERVN)のサブスクリプション収益と受託開発を組み合わせる。
企業の強み
1964年創業で国内PR業界最古参クラスの実績を持ち、不祥事発生時の危機管理広報対応支援・記者会見シミュレーション・マニュアル作成など高度なコンサルティングサービスを提供。2025年12月期PR事業の営業利益率は18.4%と高水準を維持しており、専門性の高さが収益力に直結している。
2025年12月期の連結売上高は8,554百万円(前期比16.8%増)、営業利益は1,302百万円(同21.2%増)、当期純利益は863百万円(同64.1%増)。PR・インフルエンサー・AIの3セグメントが揃って2桁成長を達成し、利益成長が売上成長を上回る収益構造の改善が確認できる。
2025年12月期末の自己資本比率は62.8%(前期末58.8%から改善)、現金及び現金同等物は3,543百万円。長期借入金の返済(182百万円)を進めながら純資産が4,699百万円へ拡大しており、M&Aや新規投資に対応できる財務的余力を保持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期5,610百万円→2025期8,555百万円と5期で52.5%拡大。営業利益は同期間に381百万円→1,303百万円と3.4倍に拡大し、利益成長が売上成長を大幅に上回る収益構造の改善が続く。
2026年12月期第1四半期(2026年1〜3月)は売上高2,346百万円(前年同期比15.2%増)、営業利益458百万円(同24.4%増)、親会社株主帰属四半期純利益268百万円(同24.8%増)と加速成長を維持。外部要因として総広告費の伸長・インターネット広告市場の拡大が追い風となる一方、物価上昇・通商政策の不確実性が下振れリスクとして存在する。
通期予想(売上高10,000百万円、営業利益1,600百万円)に対する第1四半期進捗率は売上23.5%、営業利益28.6%と順調。
成長戦略
AI活用・自社IP多面化・SaaS拡販・アジア展開による多軸成長戦略
経営主導のAI推進組織「AICセンター」を設立し、PR業務の高度化・自動化と意思決定の一体化を推進。広報業務ツール「SAKAE」へのX連携・効果分析機能実装、「SAKAE for Client」開発着手により顧客への付加価値提供を強化する。
ShtockData・CERVNがBOXIL資料請求数ランキングで市場・競合調査カテゴリ総合1位、新規導入社数・年間売上金額でNo.1認定を取得。Dataiku伴走型支援ではDataiku社からExcellence in Service Awardを受賞し、顧客AI実装・定着支援需要の取り込みを加速する。
11人組アイドル「α+(アルファプラス)」の始動・デビュー、コスメブランド「Mel:See from classroom」立ち上げ、美容ファンコミュニティ「コスメヲタ部」設立等、ファンコミュニティ・イベント・物販・コマースを複合的に展開し収益軸を多面化する。
ウェーブネットテクノロジー株式会社との戦略的パートナーシップを締結し、AI・データ分析を活用したアジア市場における統合コミュニケーション支援を推進。PR事業の地理的成長機会の拡大を図る。
2026年7月1日効力発生の1株→2株の株式分割により投資単位を引き下げ、流動性向上と投資家層拡大を図る。同時に上限200,000株・取得総額2億円の自己株式取得(2026年6月〜11月)を実施し、機動的な資本政策を推進する。
最終更新: 2026年7月17日

