施設設置・人員基準の未充足
デイサービスセンター28施設、有料老人ホーム43施設、グループホーム1施設の運営において、基準省令が定める設備・人員基準を満たせなくなった場合、介護報酬の減額請求が生じる可能性がある。欠員発生や基準改正による追加人員補充が主なリスク要因であり、会社は人材獲得・研修強化および職員定着率向上に取り組んでいる。
新規施設開設に伴う業績悪化
デイサービスセンターおよび有料老人ホームの新規開設には多額の資金負担が生じ、人件費等の固定費が高いため経営軌道に乗るまで赤字が継続する。複数施設を同時期に新設した場合は業績が一時的に悪化する可能性があり、有料老人ホームは市町村・広域連合の公募による選定のため開設時期・数を自社でコントロールできない制約もある。会社は行政の施設整備計画を定期的に確認し用地情報を多方面から収集している。
介護保険制度改正の影響
売上の約9割が介護保険給付に依存しており、介護報酬の基準単位・単価・支給限度額の改定や法令解釈・実務取扱いの変更が事業の採算性に直接影響する。不況による保険料徴収減少や少子高齢化による負担者層の減少により介護保険財政が悪化した場合、自己負担引上げによる利用抑制が生じる可能性もある。会社は介護保険法改正に関する社内研修を実施し対応体制を整備している。
指定取消しリスク
介護保険法第77条・第84条等に基づき、設備・人員基準の未充足、介護報酬の不正請求、虚偽報告、検査忌避等が指定取消し事由として定められており、該当した場合は事業継続に重大な影響を及ぼす。また指定には6年間の有効期限があり、更新手続きが必要となる。現時点では取消し事由に該当する事実は発生しておらず、会社は業務管理体制および法令遵守体制の整備を継続している。
有資格人材の確保困難
介護保険事業の拡大に伴い有資格者への需要が業界全体で増大しており、必要な人材の獲得が容易でなく、育成が施設増設ペースに追いつかないリスクがある。人材不足は新規施設の増設制約に直結し、事業拡大計画全体に影響を与える可能性がある。会社は人材育成・職員定着率向上を重要課題と位置づけ、研修等に積極的に取り組んでいる。
競合激化による業績影響
2000年の介護保険法施行以降、大手企業・異業種・医療法人等の多様な事業主体が介護市場に参入しており、高齢化進展による要介護認定者増加を背景に今後も新規参入・既存事業者の拡大が見込まれる。競争激化により利用者獲得が困難になった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。会社は経営理念に基づくきめ細やかなサポートにより差別化を図る方針である。
金利変動リスク
2026年3月期末時点の有利子負債残高は13,800百万円、総資産に占める比率は70.0%と借入金依存度が高く、売上高に対する支払利息比率は1.8%となっている。金利が0.1%上昇した場合でも経営成績に9百万円程度の影響が生じると試算されており、借入金増加局面では利益圧迫リスクが高まる。会社は資本市場からの調達等、資金調達手段の多様化を検討するとともに、各施設の利益率向上と自己資本充実による借入依存度低下を目指している。
固定資産の減損リスク
複数事業所に係る建物・土地等の固定資産を保有しており、事業所の収益性悪化により割引前将来キャッシュ・フローで簿価を回収できない場合に減損処理が必要となる。当連結会計年度においても減損損失を12百万円計上しており、今後も計上の可能性がある。会社は各事業所の特色を活かした地域密着型の運営により収益性向上を図る方針である。
個人情報漏洩リスク
在宅介護サービスでは利用者宅に上がってサービスを提供するため、利用者本人・家族を含む極めて重要な個人情報に接する機会が多く、情報漏洩が発生した場合は信用力の低下と業績への重大な影響が生じる。利用者増加に伴い情報の電子化・高度なセキュリティシステムが必要となり、情報管理コストの増加も見込まれる。会社は内部統制の整備・適正運用を継続する方針である。
自然災害・感染症による事業停止
地震・台風・大雨・大雪等の自然災害やインフルエンザ等の感染症流行により業務停止や利用者の施設利用控えが生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。高齢者を対象とする事業特性上、感染症リスクは特に重大な影響をもたらしうる。会社は安否確認体制の整備、施設の避難所開放、感染症情報の早期発信と予防対策フォローに取り組んでいる。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

