事業内容
株式会社ワールドホールディングスは、1993年に北九州市で製造業向け業務請負を起源として設立された純粋持株会社。現在はプロダクツHR事業(ものづくり領域の人材ビジネス)、サービスHR事業(ロジスティクス・ツーリズム・接客販売領域)、不動産事業(マンションデベロップメント・リノベーション・賃貸管理等)、情報通信事業(北部九州を地盤とするモバイルショップ運営・法人ソリューション)、農業公園事業(直営・指定管理による公園施設運営)の5セグメントを展開。
主要顧客は世界的大手製造メーカー、大手Eコマース事業者(アマゾンジャパン合同会社が売上高の12.0%を占める)、百貨店・量販店・ホテル等の幅広い業種に及ぶ。東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
売上高284,350百万円の約75%を人材教育事業(プロダクツHR事業121,232百万円+サービスHR事業90,552百万円)が占め、製造・物流・サービス領域への人材供給から安定的なフロー収益を得る。不動産事業(57,128百万円)はマンション開発・販売によるフロー収益に加え、開発物件の戦略的賃貸継続・賃貸管理によるストック収益の積み増しを図る。
情報通信・農業公園事業は規模は小さいながら地域密着型の安定収益源として機能する。
企業の強み
半導体・電気電子・自動車・医薬・バイオ等の多分野をカバーし、研究開発から製造・リペアまで川上から川下を一貫支援。2025年4月に全国11か所目の研修施設「熊本テクニカルセンター」を開設し、AI・データセンター向け半導体人材育成を加速。
プロダクツHR事業の売上高は121,232百万円、セグメント利益は前期比33.4%増の4,414百万円を達成。
アマゾンジャパン合同会社向け売上高が34,063百万円(全体の12.0%)に達し、大手Eコマース事業者の物流倉庫一括請負で高いシェアを持つ。ヤマトホールディングスとの戦略的業務提携(2023年7月)を通じてヤマト・スタッフ・サプライ株式会社をグループイン。
2025年9月には福岡県久山町に自社運営倉庫を新規開設し、物流倉庫一括請負の横展開を加速。
人材教育・不動産・情報通信・農業公園の4事業領域を展開し、特定セグメントへの依存を回避。2025年12月期は全5セグメントで増収を達成し、連結売上高284,350百万円(前期比17.4%増)、営業利益10,820百万円(前期比25.9%増)、当期純利益6,620百万円(前期比32.9%増)と全利益指標で計画を上回る着地となった。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は154,704百万円(2021期)→284,350百万円(2025期)と一貫して増収基調を維持。2026年12月期第1四半期は売上高66,420百万円(前年同期比4.6%増)と増収を継続したが、営業利益は1,884百万円(前年同期比24.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は686百万円(前年同期比43.1%減)と大幅減益。
主因は不動産事業の引渡し下期集中(売上高前年同期比38.7%減)であり、外部要因として地価上昇・建築費高騰による不動産価格の高止まりと金利上昇による支払利息増加(前年同期比92百万円増)も収益を圧迫。通期では売上高300,326百万円(前期比5.6%増)・営業利益12,500百万円(前期比15.5%増)の増収増益計画を維持している。
成長戦略
コ・ソーシング深化と不動産ストック収益拡大、M&Aで2026年度売上高300,326百万円・営業利益12,500百万円を目指す
顧客の業務に深く踏み込む「コ・ソーシング」を深化させ、2026年1月にブリヂストンプラントエンジニアリング㈱から新商品開発・試験業務支援の請負事業を事業譲受。大手製造メーカーとの協業深化により、単純派遣から高付加価値請負へのシフトを加速し利益率改善を図る。
2026年2月に佐世保実業高等学校と産学連携協定を締結し、九州地域の半導体人材育成体制を支援。AI・データセンター向け半導体分野の旺盛な人材需要を取り込むための人材供給基盤を自社で構築し、下期以降の事業成長を支える人材基盤の強化を図る。
「レジデンシャル高円寺」「レジデンシャル品川荏原町」「レジデンシャル中野鷺宮」等の主要マンション物件が堅調な成約状況で推移。緻密なマーケティングに基づく販売価格設定によりデベロッパー関連・リノベーション関連の利益率が向上しており、下期引渡し集中により通期計画の達成を目指す。
芦ヶ池農業公園(愛知県田原市)、徳山動物園(山口県周南市)、日岡山公園(兵庫県加古川市)の指定管理者に新たに選定されるとともに、千葉市動物公園総合案内・入園ゲート受付業務を受託。地方自治体管理公園施設の民間委託化加速を背景に、指定管理案件の積み上げによる収益基盤の多様化を推進。
最終更新: 2026年7月17日

