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株式会社ケアサービス

2425東証スタンダードサービス業

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株式会社ケアサービス2425

事業内容

株式会社ケアサービスは1991年設立、東京証券取引所スタンダード市場上場の介護専業企業。在宅介護サービス事業では通所介護(デイサービス)を中核に、訪問入浴・訪問介護・訪問看護・居宅介護支援・小規模多機能型居宅介護・福祉用具貸与販売・配食サービスを東京23区を中心とした首都圏ドミナントエリアで展開する。

シニア向け総合サービス事業では、湯灌・CDC(化粧・装束・納棺)を提供するエンゼルケアサービスを全国展開するほか、クリーンサービス・施設紹介サービスを提供。「介護からエンゼルケアまで」の一貫したサービス提供を企業理念として掲げ、高齢者とその家族を主要顧客層とする。

2026年3月期末時点で国内111事業所を運営。

ビジネスモデル

売上高の約69%を占める在宅介護サービス事業は介護保険給付を主収入源とし、東京都国民健康保険団体連合会経由の請求が売上高の55.2%を占める安定的な収益構造を持つ。一方、シニア向け総合サービス事業(売上高の約31%)は介護保険外サービスのため報酬改定リスクを受けず、セグメント利益率22.6%と高収益を誇る。

施設出店は賃借を原則とし、資本的支出を抑制しながら自己資金で成長投資と株主還元を賄う軽資産モデルを採用している。

企業の強み

東京23区を中心に複数サービスを同一エリアに集積するドミナント戦略を推進し、2026年3月期末時点で国内111事業所を運営。通所介護・訪問入浴・訪問介護・居宅介護支援等を同一地域で複合提供することで、地域包括ケアシステムへの参画と集客効率の向上を実現している。

シニア向け総合サービス事業は2026年3月期にセグメント売上高2,851百万円、セグメント利益643百万円、利益率22.6%を達成。介護保険報酬改定の影響を受けない独自の収益源であり、在宅介護事業の利益率低下を補完する役割を果たしている。2026年3月期に4事業所を新規開設し全国展開を継続中。

1970年の創業以来、1983年に介護部門を創設、1990年にエンゼルケアサービスを開始と、業界黎明期から事業を積み上げてきた。2000年の介護保険法施行時から指定居宅サービス事業者として認定を受け、長年にわたる事業運営で培ったノウハウ・ブランド・顧客基盤は競合他社が短期間で模倣困難な固有資産となっている。

エンヴァリスの着眼点

売上高9,217百万円(前期比6.3%減)、営業利益131百万円(同75.3%減)、当期純利益115百万円(同62.7%減)と全指標で大幅な減少。事業所の統廃合(4開設・6閉鎖・2統合移転)、デイサービス利用者数の伸び鈍化、訪問入浴の人員不足による車両稼働減少が複合的に作用した。

売上原価率は前期86.6%から90.1%へ悪化しており、人件費・採用コスト上昇という業界共通の外部要因が収益を直撃している。

会社予想では売上高9,527百万円(前期比3.4%増)と増収を見込む一方、営業利益は14百万円(前期比88.8%減)と更なる減益を予想。中期経営計画初年度として人材・技術・仕組みへの戦略投資を集中的に実施する方針であり、シニア向け総合サービスでの採用人員大幅増員やICT投資が費用増加要因となる。

配当は22円維持予想だが配当性向は108.4%と純利益を上回る水準となる見込みで、財務基盤の厚みを活用した株主還元姿勢が示されている。

シニア向け総合サービス事業は2026年3月期に4事業所を新規開設したものの、全国的な葬儀件数減少という外部要因により施行件数が減少し減収となった。短期的には市場縮小局面での先行投資となるが、2040年問題に向けた死亡者数増加という中長期的な外部追い風を見据えた戦略的出店と位置付けられる。

ただし、2027年3月期の採用人員大幅増員が費用先行となるため、投資回収時期の見極めが投資判断上の重要ポイントとなる。

成長戦略

「第二創業期」として中期経営計画(2031年3月期)初年度に人材・技術・仕組みへ集中投資

2026年6月に長期ビジョンおよび2031年3月期までの中期経営計画を公表予定。2027年3月期をその初年度と位置付け、将来の持続的成長に向けた人材・技術・仕組みへの戦略投資を集中的に実施する。

地域ニーズと効率性に基づく事業所の規模適正化・統廃合を継続しつつ、既存在宅介護サービスの周辺領域への投資を実施。2026年3月期は4開設・6閉鎖・2統合移転を実施し111事業所体制へ再編。

エンゼルケアサービスの新規エリアへの出店を継続加速。2027年3月期は採用人員を大幅増員し、将来的な施行件数増加に対応する体制を構築。2026年3月期は高知・横須賀・中野・佐賀の4事業所を開設済み。

ICT活用に伴う業務効率化およびセキュリティ対策に伴うシステム関連への投資を適切に実施。2027年3月期の費用増加要因の一つとして織り込まれており、中長期的な生産性向上を目指す。

最終更新: 2026年7月19日