事業内容
株式会社ROXXは「時代の転換点を創る」をミッションに掲げ、製造・建設・運輸・サービス業等の現場で働くノンデスクワーカー(全就業者の約66%)の正社員化・所得向上を支援するHR Techカンパニーである。主力サービス「Zキャリア」は、正社員希望の求職者(主に30歳以下・年収400万円以下・非正規雇用層)、未経験採用に積極的な大手求人企業、および全国約400社のパートナー紹介会社(人材紹介会社)の三者を結ぶ転職プラットフォームとして機能する。
2024年9月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年9月にback check事業をエン株式会社へ譲渡し、Zキャリアへ経営資源を集中している。
ビジネスモデル
Zキャリアは求人企業から採用成果報酬(パフォーマンス収入)とパートナー紹介会社からのプラットフォーム月額利用料(リカーリング収入)の二軸で収益を得る。求人掲載は無料で成果報酬型を採用し、求人企業が任意に報酬額を設定できる。
GMVに対するテイクレートは、パートナー紹介会社経由で約17%、自社エージェント経由で100%となり、自社エージェント比率の向上がテイクレート改善に直結する構造である。2025年9月期第4四半期のテイクレートは50.3%まで上昇している。
企業の強み
ノンデスクワーカーの人材市場規模は約7,700億円と試算され、年間転職者数は約255万人に上る。既存の人材紹介サービスの多くは即戦力・ホワイトカラー領域に集中しており、ノンデスク領域への参入プレイヤーは限定的。Zキャリアはこの未開拓市場に2018年から参入し、先行者優位を構築している。
2025年9月期末時点で累計求職者登録数は547千人(前年同期比393千人から大幅増)に達し、プラットフォームの規模が拡大している。また全国約400社のパートナー紹介会社ネットワークを有し、求人企業は一括して多数の人材紹介会社からの集客が可能。このネットワーク効果がGMV拡大の基盤となっている。
テイクレートは2024年9月期第1四半期の31.0%から2025年9月期第4四半期には50.3%へと大幅に上昇。自社エージェントによる支援強化とパートナー紹介会社へのコンサルティング強化が寄与している。GMV自体も2025年9月期第3四半期に1,769百万円を記録するなど拡大基調にある。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
財務推移:2024期売上高3,477百万円(営業損失470百万円)→2025期4,513百万円(営業損失722百万円)→2026期中間期1,876百万円(営業損失479百万円)。売上高は2025期まで30%超の成長を維持していたが、2026期中間期は前年同期比5.2%減と初の減収。
外部環境として人材サービス市場では新規求人数にやや弱さがみられる一方、求職者の転職活動は増加傾向にある。コスト削減効果により営業損失は前年同期比304百万円改善しており、収益性改善トレンドは継続。
通期予想は売上高5,000百万円・営業利益45百万円(修正なし)で、後半3,124百万円の売上確保が必須。
成長戦略
Zキャリア集中・AI活用・テイクレート向上で売上高100億円達成を目指す
求職者の属性情報・行動履歴データを活用した求人レコメンド機能の高度化と選考プロセスの自動化・効率化を推進。2026年9月期中間期においても継続実施しており、成約率向上とARPU改善への寄与が期待される。
約400社のパートナー紹介会社に対するコンサルティング支援を強化し、月額利用料収入の拡大とテイクレートの継続的向上を図る。GMV成長との両立が収益性改善の核心。
back check事業譲渡後のZキャリア集中体制のもと、販管費を前年同期比391百万円削減(2026年9月期中間期実績)。通期営業利益45百万円の黒字化達成に向け、後半もコスト規律の維持が求められる。
back check事業の譲渡によりZキャリアに人材・資本を集中。ノンデスクワーカー市場の構造的な労働力不足(外部環境として有効求人倍率の高止まり)を追い風に、累計求職者登録数拡大とGMV成長を加速させる。
最終更新: 2026年7月17日

