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株式会社コア

2359東証プライム情報通信業

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株式会社コア2359

事業内容

株式会社コアは1969年設立の独立系ITソリューションサービス会社。大手コンピュータメーカーの系列に属さず、エンドユーザー主体のサービスを提供する姿勢を創業以来貫いている。

未来社会ソリューション事業(環境・公共・医療・エネルギー)、産業技術ソリューション事業(IoT・AI・GNSS等特化ICT技術)、顧客業務インテグレーション事業(業務知識・ノウハウ活用のICTトータルサービス)の3セグメントを、9つのカンパニー体制で全国各地に展開。官公庁・自治体・医療機関・製造業・運送業・メディア等幅広い顧客層を対象とし、2026年3月期の連結売上高は26,532百万円に達する。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

自社開発のソリューション・製品(電子カルテ「i-MEDIC」、IT点呼システム「Cagou IT点呼」、気候変動リスク分析「FinMAP」等)を核に、受託開発・システムインテグレーション・保守運用を組み合わせたICTサービスを提供する。9カンパニーによる地域密着型営業で顧客基盤を維持しつつ、M&Aによる事業地域拡大も推進。

研究開発費327百万円を投じた自社技術の継続的強化により、高利益率のソリューション案件比率を高める構造を志向している。

企業の強み

最大セグメントである産業技術ソリューション事業は2026年3月期に売上高13,695百万円・営業利益2,312百万円・営業利益率16.9%を達成。IoT(AI)分野の「Cagou IT点呼」や製造業向けソリューション、半導体関連装置・音響機器向け開発案件が堅調に推移し、グループ全体の営業利益の60.5%を占める収益の柱となっている。

2026年3月期末の自己資本比率は73.5%と目標値50%を大幅に上回り、5期連続で改善基調を維持。現金及び現金同等物は8,187百万円、有利子負債比率(キャッシュ・フロー対有利子負債比率)は0.8年と低水準。無借金に近い財務体質がM&Aや研究開発への戦略投資の機動性を支えている。

準天頂衛星「みちびき」対応のセンチメートル級測位補強サービス「MADOCA-PPP」など、GNSSを宇宙領域まで拡張した独自技術を保有。ISO9001・ISO27001・ISO14001等の品質・セキュリティ認証を全カンパニーに展開し、1969年の創業以来50年超にわたり蓄積した技術資産・知的財産権が競合他社の短期模倣を困難にしている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高26,532百万円(前期比7.9%増)、営業利益3,819百万円(同20.3%増)、親会社株主帰属当期純利益2,879百万円(同28.4%増)と、増収率・増益率ともに前期(売上高2.5%増、営業利益1.1%増)から大幅に加速した。外部環境として情報サービス産業全体でのDX投資継続・人手不足による業務効率化ニーズが追い風となったが、産業技術ソリューション事業の自社固有ソリューション拡大が主因であり、業績の質は高い。

顧客業務インテグレーション事業は2026年3月期売上高7,751百万円(前期比3.0%減)、営業利益765百万円(同7.7%減)と2セグメントが拡大する中で唯一の減収減益。信販系・流通系の開発案件縮小に加え、ソリューション案件の他セグメントへの移行が進んでいる。

新規連結子会社(ソフト流通センター等)ののれん427百万円の償却負担(年間22百万円)も同セグメントに帰属しており、今後の収益回復の進捗が注目点となる。

2027年3月期会社予想は売上高29,000百万円(前期比9.3%増)、営業利益4,200百万円(同10.0%増)、親会社株主帰属当期純利益3,000百万円(同4.2%増)。売上・営業利益は二桁成長に近い水準だが、純利益の増益率は4.2%と大幅に鈍化する見通し。

2026年3月期に計上した投資有価証券売却益(44百万円)の剥落や法人税等の正常化が要因とみられる。ストックビジネス展開・AIファースト・全国M&Aという第15次中計の3本柱の具体的な進捗が今後の評価軸となる。

成長戦略

第15次中計「ソリューションプラットフォーマー」でストックビジネス・AIファースト・全国M&Aを推進

第15次中期経営計画(2027年3月期〜2029年3月期)の基本方針第1項。ソリューションを起点としたストックビジネスの展開により、売上の安定性・予測可能性を高める。2027年3月期は「売上高二桁成長を実現する成長基盤の確立」を目標として掲げる。

企業活動全般にAIを活用する「AIファースト」を第15次中計の基本方針第3項として設定。クローズド環境で利用可能なAIプラットフォームの全国展開、AI活用を前提としたマーケットニーズ深掘りによる新ソリューション創出、AI活用による人材育成・採用DXを推進する。

財務戦略として全国でのM&Aにより事業規模の拡大を図る方針を明示。2026年3月期には株式会社ソフト流通センター・株式会社システムファクトリーかごしまを新規連結し南九州エリアへ展開。関係会社株式取得659百万円を実行済み。第15次中計でも継続的なM&A投資を計画する。

ソリューション事業の上流工程を担うSX人材の育成により高付加価値を創出する土壌を醸成。新卒・経験者採用の強化と「働きやすさ」を意識した環境整備を継続。第15次中計ではAIを活用した人材育成・組織開発、採用DXによる採用効率化と採用力向上を図る。

最終更新: 2026年7月19日