事業内容
株式会社エヌアイデイは1967年創業の独立系ITサービス企業で、当社および連結子会社4社(NID・MI、NID東北、NID air、テニック)で構成される。主力のシステム開発事業では組込み・通信・金融ビジネスソフトウェアの設計・開発を提供し、システムマネジメント事業ではサーバー・ネットワーク構築からセキュリティサービス・保守運用まで一貫して手掛ける。
顧客層は金融・保険、公共・社会インフラ、運輸・通信、官公庁・団体等の多岐にわたり、ANAシステムズを筆頭に安定した顧客基盤を有する。データソリューション・プロダクト・人材派遣の補完事業も展開し、2026年3月期の連結売上高は26,428百万円に達する。
ビジネスモデル
売上高の約70%をシステム開発事業が占め、顧客企業のIT投資需要に応じた受託開発・準委任型の人月ビジネスが収益の根幹をなす。システムマネジメント事業(売上高の約23%)はインフラ構築・保守運用の継続契約が中心で安定的な収益を補完する。
ビジネスパートナーとのコアパートナー制度を活用して開発体制を機動的に拡張し、自社技術者の育成と外部リソースの組み合わせで需要変動に対応する構造を持つ。
企業の強み
2022年3月期から2026年3月期にかけて売上高は18,252百万円から26,428百万円へ、営業利益は2,226百万円から3,372百万円へ5期連続で拡大。営業利益率は12.2〜12.8%の水準を維持し、経営目標とする10%以上を継続達成している。
金融・保険、公共・社会インフラ、運輸・通信、官公庁・団体等の複数業種に顧客を分散させており、特定業種への依存リスクを低減している。最大顧客ANAシステムズ向け売上は2,171百万円(売上高比8.2%)にとどまり、過度な顧客集中が生じていない。
2026年3月期末の有利子負債残高はリース債務1百万円のみで実質無借金経営を維持。現金及び現金同等物は17,311百万円に達し、自己資本比率は79.0%と財務健全性が高い。営業CFは2,506百万円を確保しており、内部資金による成長投資が可能な体制にある。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期18,252百万円から2026年3月期26,428百万円へ5期で約44%増加し、年率約9%の安定成長を継続。2026年3月期は前期比5.8%増と成長率はやや鈍化したが、営業利益は前期比9.6%増の3,372百万円と利益成長が売上成長を上回り、営業利益率は12.8%(前期12.3%)に改善。
外部要因として、DX化・デジタル化需要の底堅さがIT投資を下支えした。一方、販売費及び一般管理費が前期比12.5%増と拡大しており、2027年3月期予想(営業利益0.8%増)では利益成長の鈍化が示唆されている。
営業CFは2,506百万円(前期2,768百万円から減少)で、法人税等支払額の増加が影響した。
成長戦略
DX・新技術対応と人材強化・新サービス創出の4軸で持続的成長を追求
金融・保険、公共・社会インフラ、FA・装置制御等の複数分野でDX化・デジタル化需要を取り込み、システム開発事業の受注拡大を継続。2026年3月期にシステム開発事業売上高が前期比7.0%増の18,497百万円に拡大し、施策の効果が実績として確認されている。
開発手法の調査・研究、技術者教育、新卒・キャリア採用強化により自社エンジニアの質・量を維持・拡充。人材供給力の強化が受注拡大の基盤となっており、販売費及び一般管理費の増加(前期比12.5%増)にも採用・育成投資が反映されている。
生成AIやデータ活用などの新たな技術領域への関心の高まりを捉え、新サービス・ソリューションの創出を推進。ITサービスに対する需要は中長期的に拡大するとの見通しのもと、成長分野を見極めた受注拡大に取り組む方針を表明している。
クラウドサービスの活用拡大やサイバーセキュリティ対策強化に伴うインフラ構築・運用需要を取り込み、システムマネジメント事業の安定成長を維持。2026年3月期は前期比3.9%増の6,056百万円、営業利益は前期比12.1%増の674百万円と収益性も改善した。
最終更新: 2026年7月19日

