事業内容
株式会社極楽湯ホールディングスは、「極楽湯」「RAKU SPA」の名称で温浴施設を展開する持株会社。1996年のFC1号店開業以来、スーパー銭湯のパイオニアとして事業を拡大し、2026年6月現在、国内直営30店舗・FC10店舗の計40店舗を運営する。
直営店では入館料・飲食・整体・理髪・物販等の複合収入を得るほか、FC店からはロイヤリティ収入を獲得。さらに「RAKU CAFE」2店舗(直営)やパートナー店「ヒナタの杜」1店舗も展開し、温浴を核とした複合レジャー施設として幅広い年齢層・客層を対象とする。
報告セグメントは「日本」の単一セグメントであり、温浴事業が収益の全てを担う。
ビジネスモデル
直営店では入館料収入を主軸に、飲食・整体・理髪・物販等の付帯サービス収入を積み上げる複合収益モデルを採用。FC店からは商品販売収入とノウハウ提供に基づくロイヤリティ収入を得る。
入館料改定による客単価向上と新規出店による売上底上げを組み合わせ、固定費を吸収しながら利益を拡大する構造。持分法適用関連会社からの投資利益(2026年3月期99百万円)も経常利益を補完する。
企業の強み
2022年3月期に営業損失569百万円を計上した後、2024年3月期に黒字転換し、2025年3月期・2026年3月期と2期連続で過去最高益を更新。2026年3月期の営業利益は1,237百万円、当期純利益は928百万円(前期比20.7%増)に達し、増収効果がコスト増を吸収する収益体質への転換を実績として示している。
アニメコンテンツやVtuber等とのコラボイベントを継続的に実施し、従来の温浴施設利用者層を超えた幅広い客層の獲得を実現。各店舗が地域特性に応じた独自のお風呂・サウナイベントも展開しており、集客の多様化と来店頻度の向上に寄与している。有報において業績拡大の主要因として明記されている。
郊外型スーパー銭湯とは異なる都市型温浴施設として「RAKU SPA Station」業態を開発。2024年12月に府中店、2025年12月に武蔵小金井店を相次いで開業し、都市部の新規顧客層へのリーチを拡大。
2027年春頃には足立江北店の開業を予定しており、出店余地の拡大と業態多様化を実績として示している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期10,037百万円→2026年3月期16,246百万円(前期比7.1%増)と5期連続増収。営業利益は同期間で△569百万円→1,237百万円(前期比8.5%増)へ回復し、2期連続で過去最高益を更新した。
当期純利益は929百万円(前期比20.7%増)。増収要因は前期開業店舗の通期稼働、入館料改定、武蔵小金井店の新規開業。
費用面では最低賃金引き上げに伴う労務費増加と新店初期費用が利益を圧迫したが、増収効果が吸収した。外部要因としてエネルギー価格の高騰が引き続きコスト上昇圧力となっている。
成長戦略
都市型新業態の積極出店と客単価向上施策で収益最大化を目指す
2025年12月に「RAKU SPA Station 武蔵小金井」(東京都小金井市)を直営店として開業。都市部の好立地・コンパクト業態で従来の郊外型とは異なる顧客層へのリーチを拡大し、売上高の底上げに寄与している。
東京都足立区の環七通りと日暮里・舎人ライナー沿いの好立地に2027年春頃の開業を予定。都市部への出店継続により売上拡大と新規顧客獲得を図る。
アニメコンテンツ・Vtuber等とのコラボイベントを継続的に実施し、幅広い客層を獲得。各店舗の地域特性に応じた独自イベントと入館料改定を組み合わせ、客単価向上と増収を同時に実現している。
入館料金の改定を実施し、客単価の引き上げによる増収効果を確認。労務費・エネルギーコスト上昇を吸収しながら利益率を維持する収益構造の強化に寄与している。
最終更新: 2026年7月19日

