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株式会社システナ

2317東証プライム情報通信業

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株式会社システナ2317

事業内容

株式会社システナは1983年創業のITサービス企業で、東京証券取引所プライム市場に上場。連結子会社9社・持分法適用関連会社3社を含むグループで、自動車業界向けエンジニアリング(次世代モビリティ事業)、金融・公共向け基幹システム開発(デジタルインテグレーション事業)、ITアウトソーシング・PMO支援(IT&DXサービス事業)、IT機器・クラウドSI(ビジネスソリューション事業)、自社ノーコードDXプラットフォーム(DX&ストック型ビジネス事業)など多様な事業を展開。

主要顧客は完成車メーカー・金融機関・通信事業者・一般法人と幅広く、2026年3月期の連結売上高は94,400百万円に達する。

ビジネスモデル

主収益はソフトウェア受託開発・ITアウトソーシング・SI等のプロジェクト型フロービジネスで構成される。これに加え、自社ノーコードDXプラットフォーム『Canbus.』やクラウドサービスのサブスクリプション収益をストック型として積み上げる複合モデルを採用。

データ経営によりプロジェクト単位の稼働率・収益性をリアルタイム管理し、高付加価値領域へのリソース集中で利益率を高める構造を持つ。

企業の強み

次世代モビリティ・デジタルインテグレーション・IT&DXサービス・ビジネスソリューション・DX&ストック型ビジネスの5主要セグメントが並立し、特定顧客への売上依存度は総販売実績の10%超がゼロ。2026年3月期は全主要セグメントが増収を達成し、営業利益率16.3%を記録した。

SDV化需要を背景に、2026年3月期の次世代モビリティ事業は売上高7,569百万円(前期比36.6%増)、営業利益3,219百万円(同63.9%増)、営業利益率42.5%を達成。UXデザイン・アジャイル開発の強みを活かし最上流工程から一貫支援できる体制を構築し、国内主要完成車メーカーとの直接取引と米国子会社経由の北米案件を両立している。

若手技術者の内製育成プログラムにより育成した人材が中堅層へと厚みを増す一方、PM軸のビジネスモデル転換においてシニア層の知見を活用。「くるみん」「えるぼし」「健康経営優良法人」等の外部認定を取得し、採用ブランディングと定着力を強化。

2026年3月期は組織の実行力が大幅に向上したと有報に記載されている。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期の連結業績予想は売上高98,000百万円(前期比3.8%増)、営業利益15,960百万円(同3.9%増)と増収増益を見込む一方、親会社株主に帰属する当期純利益は10,630百万円(同6.0%減)と減益予想。2026年3月26日取締役会決議の有償新株予約権に係る株式報酬費用840百万円が営業利益・経常利益・純利益に含まれることが主因。

外部要因として米国新政権の通商政策や地政学リスクによる企業IT投資の不確実性も残存しており、予想の達成可否は注視が必要。

2026年3月期のビジネスソリューション事業は売上高35,584百万円(前期比19.4%増)と最大規模セグメントを牽引したが、2025年10月のWindows 10サポート終了に伴うPCリプレース特需は第3四半期をもって概ね一巡。2027年3月期はクラウド利活用・マネージドサービス・ゼロトラスト等セキュリティ関連SIが特需後の反動を吸収できるかが焦点。

同事業の営業利益率は8.3%と他セグメントに比べ低水準であり、収益ミックスの変化が全社利益率に与える影響を継続的に確認する必要がある。

DX&ストック型ビジネス事業は売上高2,892百万円(前期比3.9%増)に対し、営業利益251百万円(同45.3%減)と大幅減益。開発機能強化・サポート体制維持のための先行投資が嵩んだことが要因であり、短期的には収益の重石となっている。

一方、ノーコードDXプラットフォーム『Canbus.』への大手企業・医療業界からの導入拡大は継続しており、ストック型収益の積み上がりが将来の収益安定化に寄与する可能性がある。先行投資の回収時期と契約数の伸長ペースが評価の鍵となる。

成長戦略

ストック型拡充・SDV対応深化・AI成長領域展開・即戦力採用強化で持続成長を追求

国内主要完成車メーカーとの直接取引を深化させつつ、米国子会社Systena America Inc.を通じた北米市場での案件創出を継続。UXデザイン・アジャイル開発の強みを活かし最上流工程への参画を拡大することで、高収益案件の受注残高(4,082百万円、前期比33.8%増)をさらに積み上げる。

ノーコードDXプラットフォーム『Canbus.』への大手企業・医療業界からの導入拡大を継続しつつ、クラウドサービス・セキュリティサービス・DX/AI伴走支援を組み合わせた顧客接点の拡大を推進。先行投資局面にあるDX&ストック型ビジネス事業の収益化加速が課題。

2026年1月に「AIデータセンター推進室」を新設し、事業化に向けた市場環境調査・技術的要件の検証を推進中。生成AIの実装支援・企業DX推進・PMO案件など利益率の高い領域へのリソース集中を継続し、AI活用本格化の波を取り込む体制を整備する。

若手育成の内製化プログラムを継続しつつ、PM軸のビジネスモデル転換に必要な経験者採用を強化。賃金改定等の待遇改善・働きやすい環境整備・採用ブランディング強化により採用競争力と定着力を向上させ、グループ全体の実行力を高める。

2026年3月26日取締役会決議に基づき、取締役7名・従業員1名を対象に212,940個の有償新株予約権を発行(2026年4月10日割当、同年4月30日払込完了)。行使条件として2027年3月期営業利益150億円超過および2029〜2036年3月期のいずれかで220億円超過を設定し、中長期的な企業価値向上へのコミットメントを明確化。

最終更新: 2026年7月19日