事業内容
エスフーズ株式会社は1967年創業の総合食肉企業で、当社・連結子会社35社・持分法適用関連会社1社で構成される企業集団。食肉の生産・調達・加工・流通・小売・外食という川上から川下まで垂直統合型のサプライチェーンを国内外に構築している。
主力の「食肉等の製造・卸売事業」(売上高の約92%)を中核に、食肉小売(㈱オーエムツーミート等)、外食(㈱焼肉の牛太等)、冷蔵倉庫業(㈱東冷)を展開。米国ではFREMONT BEEF COMPANY・AURORA PACKING COMPANY,INC.を通じた高級牛肉の調達・加工も行い、「バラエティーミート世界一、食肉日本一」を経営ビジョンに掲げる。
東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
食肉の肥育(エスファーム㈱・㈱北海道中央牧場等)から製品製造(「こてっちゃん」等のNB製品・PB製品)、卸販売(㈱ヒョウチク等)、小売(スーパー内テナント等)、外食(焼肉・ステーキ・しゃぶしゃぶ店)まで各バリューチェーン段階で収益を獲得。グループ内調達による安定供給と原価管理が競争優位の源泉。
売上高472,312百万円(2026年2月期)のうち製造・卸売事業が436,641百万円と圧倒的比率を占める。
企業の強み
食肉の肥育・加工・卸売・小売・外食を一貫してグループ内で完結させる垂直統合体制を構築。連結子会社35社が各機能を担い、グループ内調達による安定供給と価格交渉力を確保。2026年2月期の連結売上高は472,312百万円に達し、5期連続で増収を実現している。
1982年発売の牛内臓肉製品「こてっちゃん」を基幹ブランドとして保有。ホルモン商材を活用した製品群に加え、「韓流食堂スンドゥブチゲシリーズ」等の新製品開発や冷凍食品売り場への展開、大手流通・コンビニエンスストア向けPB製品の開発も進め、研究開発費320百万円(2025年2月期)を投じて製品ラインアップを拡充している。
米国ネブラスカ州のFREMONT BEEF COMPANYおよびAURORA PACKING COMPANY,INC.を完全子会社として保有し、高級牛肉の調達・加工を行う。2026年7月にはオーロラビーフ新工場が稼働予定で供給能力を増強。
また2012年から神戸ビーフの輸出を開始するなど、国産和牛の海外販路も拡大している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年2月期358,824百万円から2026年2月期472,312百万円へ5期連続増収。営業利益は2025年2月期に5,143百万円へ急落後、2026年2月期に10,476百万円へ回復。
2027年2月期第1四半期(2026年3月〜5月)は売上高123,602百万円(前年同四半期比8.6%増)、営業利益2,827百万円(同55.1%増)、経常利益3,191百万円(同66.5%増)と本業の収益改善が鮮明。外部要因として、エネルギーコスト・原材料高騰・ナフサ関連包材値上がりが収益を圧迫する一方、賃金上昇・株高を背景とした緩やかな景気回復が需要を下支えしている。
通期予想は売上高500,000百万円(前期比5.9%増)・営業利益10,000百万円(同4.5%減)と増収減益を見込む。
成長戦略
垂直統合の深化・海外供給能力増強・国内販路拡大で連結売上高5,000億円・経常利益200億円を目指す
米国オーロラビーフの新工場建設を進め、2026年7月の稼働開始に向けた準備が完了段階にある。建設仮勘定は34,656百万円に達しており、稼働後は高付加価値牛肉の供給能力が大幅に増強される見込み。海外事業への先行投資として製造・卸売事業の成長ドライバーとなる。
国内ではグループ企業との連携に注力し、銘柄牛・和牛を中心とした国産牛の販売ルート開拓を推進。垂直統合型サプライチェーンを活用した安定供給体制の構築により、川下の小売・外食事業との連携を深め、グループ全体の収益性向上を図る。
新規ディベロッパーとの取組みを含めた出店・改装店の立ち上げ、母店配送店の取組み推進を継続。相場高騰を踏まえた提案型商品の導入・新商品開発による客単価向上も図る。
2027年2月期第1四半期の小売事業売上高は6,147百万円(前年同四半期比0.2%増)、セグメント利益370百万円(同5.0%増)と安定推移。
インバウンド需要・大型パーティー需要を取り込みながら、メニュー改定・人的リソース再配置・経費削減を実施。2027年2月期第1四半期の外食事業売上高は2,534百万円(前年同四半期比7.9%増)、セグメント利益163百万円(同38.3%増)と大幅改善。
ただし原材料費・エネルギー価格の影響が続く厳しい環境は継続見込み。
最終更新: 2026年7月17日

