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丸大食品株式会社

2288東証プライム食料品

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丸大食品株式会社2288

事業内容

丸大食品グループは、1954年創業の総合食品メーカーで、東証プライム上場。連結子会社23社・関連会社1社で構成され、「燻製屋」シリーズ等のハム・ソーセージや調理加工食品を手掛ける加工食品事業(売上高160,500百万円)と、牛肉・豚肉・鶏肉等の加工・販売を行う食肉事業(売上高77,763百万円)を2本柱とする。

量販店・コンビニエンスストア・外食産業向けに幅広い商品を供給し、ファミリーマートへの販売が売上高の約10%を占めるなど、大手流通との取引基盤を持つ。

ビジネスモデル

自社工場での製造(加工食品事業の生産高184,158屯)を基盤に、量販店・コンビニ・外食産業向けに製品を供給する見込み生産型モデル。原材料高騰局面では価格改定を実施しつつ、生産合理化・物流効率化によるコスト削減を並行推進することで利益を確保する。

研究開発費711百万円を投じた商品開発力と、グループ内の食肉事業との協業による販路拡大が収益構造を支える。

企業の強み

発売30周年を迎えた「燻製屋」シリーズは新フレーバー3種投入・パッケージ刷新で継続的に販売拡大。「サラダチキン」「SWEET CAFE」「Little Asia」等の健康・デザート分野も伸長し、ハム・ソーセージから調理加工食品・デザート・飲料まで多様な商品ラインアップを保有する。

2026年3月期末の自己資本比率は61.1%(前期比6.4%上昇)、有利子負債は81億44百万円減少。キャッシュ・フロー対有利子負債比率は1.1年、インタレスト・カバレッジ・レシオは39.0倍と財務健全性が高く、当座貸越未実行残高322億70百万円を含む420億66百万円の流動性を確保している。

加工食品事業(売上高160,500百万円)と食肉事業(売上高77,763百万円)を併せ持ち、原料調達から製品販売まで一貫した事業展開が可能。丸大ミート・丸大フード・ミートサプライ等のグループ子会社を通じ、量販店・外食産業向けに多様な業態で販売チャネルを構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の親会社株主帰属当期純利益9,786百万円(前期比+78.3%)のうち、特別利益として投資有価証券売却益5,041百万円が計上されている。これを除いた実力ベースの税前利益は7,932百万円(経常利益)にとどまる。

2027年3月期の当期純利益予想は6,400百万円(前期比△34.6%)と大幅減益見通しであり、特別利益剥落後の収益水準が本来の実力値となる。営業利益ベースでは8,000百万円(+6.6%)と増益継続が見込まれる点は評価できる。

食肉事業は売上高77,763百万円と連結の33%を占めるが、セグメント利益率は0.9%にとどまる。相場変動・価格競争・アフリカ豚熱(ASF)による輸入一時停止等の外部要因に収益が左右されやすい構造は変わっていない。

2026年3月期は前期比39.2%増益(689百万円)と改善したが、絶対水準は依然低く、加工食品事業(利益率4.2%)との格差が大きい。食肉事業の収益性改善なくして連結営業利益率の大幅向上は困難であり、中期的な課題として残る。

2026年3月期は1株当たり70円配当(前期50円から40%増配)を実施し、2027年3月期は80円(中間配当制度導入)を予想。配当方針をNOPATの35%目安に変更し予測可能性を高めた点は株主還元の質的向上として評価できる。

一方、2027年3月期の当期純利益予想は6,400百万円(△34.6%)と大幅減益見通しであり、配当性向は30.4%と上昇する。特別利益剥落後の利益水準で増配・自己株式取得(上限13億円)を継続できるか、フリーキャッシュフローの動向が注目される。

成長戦略

2026年4月起点の三ヵ年中計で収益構造改革・成長投資・株主還元の三位一体を推進

2026年4月起点の三ヵ年数値計画を策定。「新たな顧客価値の創造」「収益構造の改革」「事業領域の拡大」「人財の育成」「持続可能な社会への貢献」の5基本方針のもと、2027年3月期売上高245,000百万円・営業利益8,000百万円を第一目標とする。

資本コストと株価を意識した経営を徹底し、ROE・PBRの改善を図る。

「燻製屋」シリーズの新フレーバー投入・パッケージ刷新、「サラダチキン」等健康志向商品の拡販、デザート・飲料・ヨーグルト類のコンビニ・量販店向け新商品投入を継続。価格改定効果の定着とコスト削減の複合効果で加工食品事業のセグメント利益率4%台維持を目指す。

豪州産牛肉の量販店向け取扱い拡大、国産ブランド豚肉の外食産業向け強化、ASF等の輸入リスクへの代替品確保体制の整備を推進。相場高に対応した適正価格販売の徹底によりセグメント利益率の改善を図る。2026年3月期は前期比39.2%増益(689百万円)を達成したが、利益率0.9%からの更なる改善が課題。

2027年3月期より中間配当制度を導入(定款変更を2026年6月定時株主総会に付議)。配当方針をNOPATの35%目安に変更し、予測可能性の高い株主還元を実現。

1株当たり下限30円を維持しつつ、2027年3月期は80円配当(配当性向30.4%)を予想。自己株式取得(上限13億円)と合わせた総還元性向30%以上の維持を目標とする。

最終更新: 2026年7月19日