事業内容
株式会社Faber Companyは、デジタルマーケティングを通じた企業の目標達成・事業成長・ビジネス変革の支援を目的とする。主力サービスのミエルカSEOをはじめ、ミエルカヒートマップ、ローカルミエルカ、ミエルカコネクト等、自動化ツール群とコンサルティング・人材提供等のリソース群を組み合わせたワンストップソリューションを展開。
自然言語処理・機械学習等のAI技術を中核に据え、筑波大学との産学共同研究も継続。有料顧客1,668社(2025年9月末時点)を擁し、業種を問わず幅広い企業を対象とする。
2024年7月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場。
ビジネスモデル
収益はデジタルマーケティング自動化ツール(2025年9月期売上1,442百万円)とデジタルマーケティングリソース(同1,110百万円)の2本柱で構成される。ツール群はサブスクリプション型の継続課金が基本であり、カスタマーサクセスチームによるコンサルティングを付帯させることで顧客の成果創出と継続利用を促進。
既存顧客へのクロスセルにより1社あたり月額粗利益の向上を重要KPIとして管理し、顧客単価の引き上げを図る構造。
企業の強み
2014年8月より筑波大学准教授・吉田光男氏の研究室と産学共同研究を継続。自然言語処理・機械学習を活用したミエルカSEO等の自動化ツールに反映し、2025年9月期の研究開発費は34,799千円を投じている。技術の内製化と外部研究機関との連携により、競合との差別化を図っている。
2025年9月末時点で有料顧客1,668社を保有。月額粗利益30万円以上の高単価顧客は前年同期の69社から93社へ増加、3万円以上30万円未満も782社から824社へ拡大。豊富なサービスラインナップを背景に、既存顧客へのクロスセルによる顧客単価向上が進行中。
ミエルカマーケティングジャーナル、ミエルカチャンネル等のオウンドメディア運営、成功事例159件(2025年9月末時点)の公開、展示会出展のオペレーショナルエクセレンスを通じ、低コストで大量の認知・営業リードを形成するスキルを蓄積している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024期2,317百万円→2025期2,561百万円→2026期中間1,365百万円(前年同期比+8.5%)と安定成長を継続。しかし2026期中間期は販売費及び一般管理費が780百万円(前年同期比+18.3%)に膨らんだ結果、営業利益157百万円(同△22.3%)、親会社株主帰属中間純利益108百万円(同△21.5%)と利益面は大幅に悪化。
ディストリビューション事業の先行投資(採用費中心)と新規連結子会社XINOBIX関連費用が主因とみられる。通期予想(売上高2,817百万円・営業利益300百万円)は変更なし。
外部環境として、国内経済は緩やかな回復基調にあるものの、米国通商政策や金融資本市場の変動による不透明感が継続している。
成長戦略
クロスセル強化・新規事業展開・M&A活用によるデジタルマーケティング領域の拡大
既存の有料顧客基盤に対し複数サービスのクロスセルを推進。月額粗利益30万円以上の高単価顧客を69社から93社へ拡大した実績があり、引き続き顧客単価の引き上げを図る。中間期ミエルカ事業売上高1,360百万円・営業利益236百万円(利益率17.4%)と中核事業は堅調。
生成AI・AI検索の普及を背景に、AI検索時代のデジタルマーケティングを支援する「ミエルカGEO」を投入。既存SEOツールの需要変化リスクをヘッジしつつ、新たな顧客ニーズを取り込む。市場環境として生成AI利活用への企業関心の高まりが追い風となっている。
2026年3月31日付でXINOBIX株式会社(コンテンツマーケティング支援)を議決権70%取得で子会社化。外注コストの内製化による収益性改善と、制作力とデジタルマーケティング知見の融合によるサービス付加価値向上を目指す。
のれん55百万円(9年均等償却)を計上。当中間期は貸借対照表のみ連結のため損益貢献は下期以降。
外部パートナーのバックオフィス系サービスを流通させる「DXミエルカ」を核とした新事業。採用費を中心とした先行投資フェーズにあり、中間期は売上高5百万円・営業損失79百万円。今後の収益機会創出に向けた体制構築を優先しており、収益化時期は未開示。
最終更新: 2026年7月17日

