事業内容
株式会社ブルボンは1924年創業の食品メーカーで、新潟県柏崎市に本社を置く。ビスケット・チョコレート・キャンデー・米菓・スナック・豆菓子等の菓子を主力とし、飲料・食品・冷菓・酒類(エチゴビール)も手掛ける。
国内では47都道府県に営業拠点を持ち、三菱食品・コンフェックス・高山等の卸売業者を通じて全国に販売する。海外では中国(波路梦グループ)・米国・ベトナムに現地法人を設置し、グローバル展開を推進。
連結子会社4社・持分法適用関連会社1社を含むグループで、2026年3月期の連結売上高は120,303百万円と過去最高を更新した。
ビジネスモデル
ブルボンは新潟県内を中心に複数の自社工場を保有し、見込み生産方式で菓子・飲料食品を製造する。製品は三菱食品・コンフェックス・高山等の大手卸売業者を主要チャネルとして全国小売店に供給するほか、自動販売機事業・通信販売事業・コンセプトショップ等の直販チャネルも運営する。
売上の約95.8%を菓子が占め、残余を飲料・食品・冷菓・その他が構成する。生産性向上とコスト削減を継続的に推進することで、原材料価格高止まり環境下でも利益を確保する構造を持つ。
企業の強み
ルマンド・アルフォート・プチシリーズ・フェットチーネグミ等の長期育成ブランドを複数保有し、ビスケット・チョコレート・キャンデー・豆菓子・スナック等に分散した品目構成を持つ。2026年3月期の菓子売上高は115,244百万円(前期比105.8%)と過去最高を更新し、特定品目への依存リスクを分散している。
柏崎・新潟・長岡・上越・村上・新発田・五泉・魚沼等の新潟県内工場群に加え、2025年11月にエチゴビール那須工場を開設。多重充填技術・フリーズドライ掛け装置・AI画像検査カメラ等の独自設備開発を継続し、2026年3月期の設備投資総額は4,761百万円、研究開発費は1,473百万円(前期比118.0%)に達する。
2026年3月期末の自己資本比率は66.3%(前期64.2%)、有利子負債対キャッシュフロー比率は0.3年と極めて低水準。営業キャッシュフローは9,280百万円(前期比142.2%)と大幅増加し、現金及び現金同等物は20,826百万円を確保。内部資金を主体とした安定的な財務基盤を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期94,451百万円→2026年3月期120,303百万円と5期連続増収。営業利益は2023年3月期1,613百万円を底に回復し、2026年3月期7,496百万円と過去最高を更新した。
当期純利益も5,913百万円と過去最高。ただし営業利益の前期比増加幅は26百万円(+0.3%)にとどまり、売上増に対して利益の伸びが鈍化。
外部要因として原材料調達価格の高止まりや物流費上昇が売上原価・販管費を押し上げており、2027年3月期は営業利益5,800百万円(前期比▲22.6%)と大幅減益を予想。収益改善トレンドは踊り場を迎えた。
成長戦略
新中期経営計画(2027〜2029年3月期)のもと新製品・ブランド育成・事業拡大を推進
ルーベラ再発売・プチシリーズ拡充・東京おかしランドポップアップ出店・コンセプトショップ「Un BOURBON」の新潟県外催事出店等を通じてブランド認知を向上。2026年3月期に菓子合計売上高115,244百万円(前期比+5.8%)を達成。
スローバーシリーズ(スローバーベイクドショコラケーキ等)・しっとりソフトクッキー等の機能性食品を展開し、消費者の高付加価値志向に対応。節約志向と高付加価値志向の二極化する消費環境への対応として位置づけ。
ミネラルウォーター備蓄需要の取り込み、ルマンドアイスシリーズ拡充、通販リピーター増加施策、自販機1台当たり収益性向上、エチゴビール輸出拡大等を推進。2026年3月期の飲料・食品・冷菓・その他売上高は5,058百万円(前期比+12.0%)。
2027年3月期から2029年3月期を対象とする新中期経営計画を策定。品質保証第一主義のもと安全・安心な商品の安定供給と消費者ニーズに沿った高品質・求めやすい価格の商品開発・ブランド育成強化を推進する方針。具体的数値目標は短信未開示。
最終更新: 2026年7月19日

