事業内容
株式会社FRONTEOは、自社開発の方程式駆動型AI「KIBIT」を中核技術として、ライフサイエンスAI事業(AI創薬・AI医療機器)、リスクマネジメント事業(デジタル・フォレンジック調査・コンプライアンス支援・経済安全保障)、DX事業(製造業向けDXソリューション)の3セグメントで事業を展開する。主要顧客は大手製薬企業・バイオベンチャー・金融機関・大手企業の法務・コンプライアンス部門・官公庁など。
2026年3月期の連結売上高は7,643百万円で、アルネッツ子会社化によるDX事業の本格寄与とAI創薬分野の急拡大が成長を牽引した。
ビジネスモデル
リスクマネジメント事業ではKIBITを活用したフォレンジック調査・コンプライアンス監査のプロジェクト受託とリカーリング型SaaS収益が主軸。AI創薬分野では共創プロジェクトによるアップフロント収益に加え、マイルストーン・ロイヤルティ・ライセンスアウト一時金という成功報酬型収益への構造転換を進める。
AI医療機器分野では塩野義製薬との共同開発によるマイルストーンフィーと上市後ロイヤルティを見込む。DX事業はアルネッツのMendixプラットフォームとKIBITのクロスセルで付加価値を創出する。
企業の強み
DDAIFを活用し約2万遺伝子から2日で17の標的分子候補を抽出、うち4遺伝子は関連論文のない新規候補であることを実証。DDAIF関連特許は2025年12月末時点で世界全体23件。
EAファーマ・中外製薬・第一三共・参天製薬など10社超の大手製薬企業との共創プロジェクトを同時並行で推進する実績を有する。
「KIBIT Eye」はメガバンクグループ導入率100%、5大証券会社80%の導入実績を有する。みずほ証券・信金中央金庫への当期新規導入も確認されており、長年の実績と専門知見の蓄積が競合他社の短期模倣を困難にしている。リカーリング収益の安定基盤として機能している。
第三者委員会・特別調査委員会での採用実績に裏付けられた高い信頼性を保有。FRONTEO Legal Link Portalは登録会員数2万人・公開動画1,000本超を達成し、2026年1月にはRisk Initiative Communityを設立。
継続的な顧客接点強化により受注の安定性を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高7,643百万円・営業利益739百万円と増収増益を達成したが、2027年3月期1Qは売上高1,632百万円(前年同期比5.6%増)に対し営業損失179百万円(前年同期82百万円の損失)と赤字が拡大。親会社株主帰属四半期純損失は105百万円(前年同期161百万円の損失)と縮小したが、これは特別損失の減少や法人税等の還付効果によるもの。
通期予想(営業利益300百万円、前期比59.4%減)は据え置かれており、下期偏重の収益計画の達成が焦点。
成長戦略
ライフサイエンスAI事業を中核に据え、2029年3月期中期経営計画(ステージ4)の達成を目指す
2026年5月開設の自社AI創薬拠点に数十人規模の研究者・AIエンジニアを配置し、標的分子探索から適応症探索、バイオマーカー探索までを担い、希少疾患・がん領域を中心にライセンスアウトパイプラインの拡大を加速。
丸石製薬との戦略的業務提携(2026年2月締結)を起点に、解析費・コンサルティングフィーに加え研究開発・販売段階に応じた成功報酬を受領するモデルへ深化させ、他の共創プロジェクトからの案件転換も進める。
塩野義製薬との共同開発による会話型認知機能検査用AIプログラム医療機器が優先審査対象品目に指定され、2025年5月より臨床試験を開始。日本での製造販売承認取得に向けた開発が順調に進捗。
米国コンサルティング企業Q Partners LLCと連携し新規参入戦略を実行フェーズへ移行、オクラホマ大学とのすい臓がん創薬標的検証も進捗しており、日米両市場でのDDAIF社会実装を推進。
子会社アルネッツのデータ統合ソリューションを基盤に、プロフェッショナル支援ソリューションを組み合わせDX推進の初期段階からAI導入・高度化まで一貫支援。当第1四半期は売上高694百万円(前年同期比64.4%増)と拡大。
最終更新: 2026年8月14日

