事業内容
株式会社コシダカホールディングスは、1990年にカラオケ事業を開始し、「カラオケまねきねこ」および一人カラオケ専門店「ワンカラ」ブランドで国内外に直営店舗を展開する持株会社。2024年8月期末時点で国内664店舗、韓国・マレーシア・タイ・インドネシアの4か国22店舗を運営。
売上高の約97%をカラオケ事業が占め、補完的に不動産管理事業(群馬・神奈川等の自社保有物件)およびその他事業(温浴・飲食)を展開。中期経営ビジョン「エンタメをインフラに(EIP)」のもと、2027年8月期売上高1,000億円を目標に掲げる。
主要顧客は国内外のカラオケ利用者で、インバウンド需要も取り込む。東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
カラオケルームの利用時間に応じた課金(時間制料金)を基本収益源とし、飲食・物販を組み合わせた店舗運営で客単価を確保する。居抜き出店を基本形態とすることで初期投資を抑制しROAを重視した資本効率経営を実践。
2024年8月期の設備投資は8,609百万円(うちカラオケ事業7,564百万円)で積極的な新規出店を継続。機動的なプライシング戦略で既存店客数増加傾向を維持しつつ、エンタメボックス「E-bo」等のDX施策でカラオケ以外の収益源も育成中。
企業の強み
2021年8月期に売上高20,791百万円・営業損失7,629百万円と大幅赤字を計上したが、2022年8月期に黒字転換し、2024年8月期には売上高63,264百万円・営業利益10,164百万円(営業利益率16.1%)まで回復。カラオケセグメント単体の利益率は18.8%に達し、高い収益性を実証している。
2024年8月期末時点で国内664店舗を直営展開。同期に51店舗を新規開設し、近畿・中京地区など出店余地の大きいエリアへの展開を加速。
さらに株式会社スタンダードからの吸収分割で73店舗を承継(のれん2,982百万円計上)し、2026年8月期中間期にも20店舗を追加開設するなど、店舗網の拡充が継続している。
2024年8月期の営業活動によるキャッシュ・フローは12,581百万円。税金等調整前当期純利益9,025百万円に加え、減価償却費4,427百万円が安定的に積み上がる構造。投資活動への支出10,413百万円を賄いながら、財務活動(借入返済・配当・自己株取得)にも充当できる資金創出力を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期20,791百万円から2026年8月期通期予想82,046百万円へと約4倍に拡大し、成長軌道は維持。しかし営業利益は2024期10,164百万円をピークに2025期11,393百万円と回復したものの、2026年8月期第3四半期累計では前年同期比△9.8%の7,571百万円と減益。
人件費・水道光熱費の上昇(外部要因として円安・エネルギー価格高騰が影響)に加え、新POSシステム・E-bo導入、既存店更新投資等の先行費用が利益を圧迫。親会社株主帰属純利益は2026年8月期第3四半期累計で5,531百万円(前年同期比+2.3%)と辛うじてプラスを確保したが、厚木ビスタホテル売却益(特別利益1,007百万円)が下支えした側面が大きい。
成長戦略
「エンタメをインフラに」ビジョンのもと出店拡大・DX・海外展開で2027年8月期売上高1,000億円を目指す
2026年8月期第3四半期累計で26店舗を新規開設し、国内店舗数は786店舗に拡大。吸収分割によるスタンダード73店舗承継も含め、前連結会計年度末比83店舗増を達成。2027年8月期の売上高1,000億円目標に向け出店ペースを維持する方針。
2025年11月にスタンダードからJOYSOUNDブランドのカラオケ店舗事業(73店舗)を3,500百万円で承継。JOYSOUNDブランドの顧客基盤・ノウハウとまねきねこのオペレーション効率を融合し、事業基盤を強化。のれん2,982百万円(暫定値)は13年均等償却。
新たなエンターテインメントプラットフォームとして「E-bo」を全店舗に導入完了。カラオケ以外のエンターテインメント収益化とDXによる業務効率化を同時に推進。導入関連費用が当期の利益を圧迫しているが、中長期的な収益多様化への布石。
マレーシア・タイ・インドネシア・韓国の4か国29店舗を運営。当第3四半期累計でマレーシア4店舗・インドネシア1店舗を新規開設し、KOSHIDAKA MALAYSIA SDN.BHD.を連結範囲に追加。米国・フィリピンでの出店準備も進行中。現時点では収益貢献は限定的。
新POSシステムの導入および各種業務効率化DX施策を展開中。当期は導入コストが先行して利益を圧迫しているが、人件費上昇への対応策として中長期的なコスト構造改善を目指す。店舗毎のきめ細かなプライシング管理にも活用。
最終更新: 2026年7月17日

