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株式会社豆蔵

202A東証グロース情報通信業

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株式会社豆蔵202A

事業内容

株式会社豆蔵ホールディングス(2024年6月東証グロース上場)は、AIソフトウェア工学・データサイエンス・ロボット工学を基盤に、企業のデジタルシフトを支援する情報サービス企業。クラウドコンサルティング、AIコンサルティング、AIロボティクス・エンジニアリング、モビリティ・オートメーションの4サービス区分を展開し、金融・通信・製造・商社等の大手優良企業を主要顧客とする。

2025年3月期の売上高は10,552百万円、営業利益率は19.6%。2025年10月には完全子会社3社を吸収合併し、グループ一体運営へ移行予定。

ビジネスモデル

顧客企業との直接取引(プライム受注)を重視し、プロジェクト超上流から参画することで高付加価値なコンサルティング・開発・教育サービスを一体提供する。案件を通じて蓄積した技術ノウハウを形式知化し、特定エンジニアへの属人化を排した「知識集約型」モデルを標榜。

顧客の内製化推進パートナーとして中長期的な関係を構築することで継続受注を確保し、高い営業利益率(2025年3月期19.6%)を実現している。

企業の強み

2025年3月期の営業利益率は19.6%(営業利益2,070百万円)。前期比15.1%増の営業利益成長を達成しており、売上総利益率の改善(前期3,180百万円→当期3,535百万円、+11.2%)と販管費の抑制(+6.0%増に留まる)が高収益体質を支えている。

エンジニア数は2021年3月期708人から2025年3月期763人へ増加。離職率は同期間に9.8%から5.5%へ大幅低下しており、採用・育成メソッド「豆蔵Way」の実効性が数値で裏付けられている。人材の安定確保が収益基盤の持続性を支える。

株式会社豆蔵は「内製化支援推進AWSパートナー」の認定を取得。自動車・金融・製造・食品・船舶等の多業界で実績を積み上げており、AIロボティクス・エンジニアリング区分の売上高は前期比29.5%増(1,881百万円)と高成長を記録している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期第3四半期より非連結開示に移行したため、前年同期比較が不可能となった。参考連結ベースでは売上高8,699百万円(前年同期比11.0%増)、営業利益1,691百万円(同16.7%増)と堅調だが、非連結の営業利益率42.9%は合併に伴う子会社コスト消去効果を含む可能性があり、実態の収益性評価には参考連結数値との対比が必要。

投資家は開示形式の変化に留意すべきである。

2026年1月23日にRoodhalsgans 1株式会社による公開買付け(普通株式1株3,551円)が開始され、完全子会社化・上場廃止が予定されている。決算補足説明資料の非開示も決定済みであり、今後の情報開示の質・量が低下するリスクがある。

公開買付け期間は2026年3月10日まで(30営業日)。既存株主にとっては買付価格の妥当性評価が焦点となる。

市場環境として、企業のDX投資がPoCから全社実装フェーズへ移行し、IT投資需要は高水準が続いている。一方、参考連結ベースでAIロボティクス・エンジニアリング区分の売上総利益は前年同期比7.5%減と唯一の減益となっており、ロングテール市場向けロボット案件の原価構造に課題がある可能性がある。

クラウドコンサルティング(粗利率21.6%増)・モビリティ・オートメーション(同18.3%増)との収益性格差の拡大を継続注視すべきである。

成長戦略

3社合併による組織一体化とAI・DX需要取込みで収益規模・質の両立を追求

旧豆蔵・コーワメックス・エヌティ・ソリューションズの3社を2025年10月1日付で吸収合併し、人材・ノウハウ・顧客基盤を一元化。グループ統合によるリソース最適化が進み、戦略的人材育成サービスが安定収益基盤として機能している。

生成AIの活用がPoCから顧客企業全社的な実戦配備・内製化フェーズへ移行したことで、AIコンサルティング区分のコンサルティング案件規模が拡大。AIエージェント開発支援・LLMを活用したデータ利活用基盤構築支援が好調に推移している。

自動車業界のSDV化加速を背景に、車載ソフトウェア開発環境構築・アーキテクチャ策定支援案件が堅調。CASE・ADAS・MBSEを活用した高度モーター制御支援も受注拡大しており、参考連結ベースでモビリティ・オートメーション区分の売上総利益は前年同期比18.3%増を達成。

SAP ERP 6.0の2027年末標準保守終了を背景に、Microsoft Dynamics 365 Finance・Supply Chain Managementを中心としたERP導入支援案件が引き続き好調。サプライチェーンのリアルタイム最適化ニーズを背景に受注が拡大している。

最終更新: 2026年7月17日