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鳥越製粉株式会社

2009東証スタンダード食料品

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鳥越製粉株式会社2009

事業内容

鳥越製粉株式会社は1935年創業、福岡県うきは市発祥の総合穀物加工グループである。当社および子会社7社で構成され、製粉(小麦粉・ライ麦粉)、食品(プレミックス・品質改良剤・パン・生麺等)、精麦(丸麦・押麦・もち麦)、飼料の4区分を手掛ける。

製粉・食品は当社が製造し、精麦・飼料は中間持株会社「鳥越グレインホールディングス株式会社」傘下の4社が担う。販売は株式会社カネニ等の卸売業者を通じて行われ、業務用・家庭用双方の顧客層に対応する。

東京証券取引所スタンダード市場および福岡証券取引所に上場。創業150周年を見据えた中期経営計画「TTC150 Stage3」(2024〜2026年度)を推進中。

ビジネスモデル

主原料である輸入小麦は政府の国家貿易制度を通じて調達し、製粉・加工工程で付加価値を付けて販売する。製粉区分が売上高の約44%を占める主力であり、食品・精麦・飼料が補完する。

販売は株式会社カネニ等の卸売業者を通じた間接販売が中心。また、政府所有輸入小麦の保管・荷役業務(その他区分)も収益源の一つ。

研究開発費222百万円を投じた製品開発力と、米・独・英との長期技術提携による差別化製品が収益基盤を支える。

企業の強み

2025年12月期末の総資産46,473百万円に対し、純資産は36,794百万円。自己資本比率は79.1%と極めて高水準を維持しており、有利子負債依存度が低い。現金及び現金同等物の期末残高も11,972百万円を確保し、財務的安定性は高い。

精麦区分の2025年12月期売上高は6,400百万円(前期比+8.4%)。販売価格の上昇に加え、食料用大麦の出荷数量増加が寄与。鳥越グレインホールディングス傘下4社の一体運営体制により、精麦・飼料業界での競争力強化が進んでいる。

米国ドーン・フーズ社(プレミックス・ベーカリーマシン)、ドイツCSM社(製菓・製パン用原材料)、英国ABマウリ社(ドライイースト)、米国ファイバースター社(機能性食品素材)と複数の長期技術・業務提携契約を締結し、差別化製品の供給体制を構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の製粉区分売上高は2,671百万円(前年同期比▲3.1%)。業務用小麦粉の出荷数量は増加したにもかかわらず、2025年10月の輸入小麦政府売渡価格引き下げに伴う製品価格値下げが売上を押し下げた。

外部要因として政府売渡価格の変動が直接的に製品価格・売上高に波及する構造は継続リスクであり、2026年6月の価格改定効果が第2四半期以降の業績回復の鍵となる。

親会社株主に帰属する四半期純利益は241百万円(前年同期265百万円、▲9.0%)と減少したが、前年同期には投資有価証券売却益55,425千円が特別利益に計上されていた。これを除いた実態ベースでは本業の営業利益は360百万円(前年同期比+1.2%)、経常利益は379百万円(同+2.2%)と増益基調を維持しており、純利益の減少は一過性要因によるものと判断される。

2026年12月期通期業績予想は売上高28,000百万円(前期比+6.7%)、営業利益1,350百万円(同+2.9%)と据え置き。外部要因として物流費・人件費の継続的上昇が販売費及び一般管理費(第1四半期970百万円、前年同期比+3.3%)に既に表れており、下期の費用増加が利益予想の達成を左右する。

1株当たり年間配当49円(予想)は前期と同水準で維持される見込み。

成長戦略

「TTC150 Stage3」最終年度として資本効率改善と各事業の収益力強化を推進

輸入小麦政府売渡価格の2026年4月からの2.5%引き上げを受け、6月20日納品分より業務用小麦粉の価格改定を実施予定。第1四半期に顕在化した製粉区分の売上減少(前年同期比▲3.1%)の反転を図る。

精麦区分は出荷数量増加により第1四半期売上高1,818百万円(前年同期比+5.2%)を達成。食品区分も製品価格値上げにより収益改善。両区分の成長継続が通期売上高28,000百万円達成の牽引役となる。

中期経営計画「TTC150 Stage3」の最終年度として、企業価値向上を図りながら年間配当49円(1株当たり)を維持する方針。自己資本比率79.5%の財務基盤を活かしつつ、ROE改善に向けた取り組みを継続する。

最終更新: 2026年7月17日