事業内容
株式会社MFSは「テクノロジーと分析の力でユーザーにパワーを」をミッションに掲げ、住宅ローン媒介サービス「モゲチェック」と投資用不動産プラットフォーム「INVASE」の2事業を展開する。主要顧客は住宅ローン借入・借換検討者および投資用不動産購入検討者。
独自の信用力分析技術(特許番号7366355号)を活用したオーダーメード型ローン提案を強みとし、2015年のサービス開始以来オンライン完結型の住宅ローン媒介モデルを確立。2024年6月に東京証券取引所グロース市場へ上場。
連結子会社コンドミニアム・アセットマネジメント株式会社を通じ、投資用不動産の仕入・販売・管理の一貫サービス体制も構築中。
ビジネスモデル
モゲチェック事業では、ユーザーが無料でサービスを利用し、住宅ローン審査申込が発生した時点で銀行または銀行と契約する広告代理店から1件あたりの手数料を受領する。INVASE事業では、投資用不動産の売買仲介手数料および買取再販による売却収益が主な収益源。
2025年6月期の連結売上高は2,917百万円(前期比54.4%増)で、モゲチェック事業が1,982百万円、INVASE事業が935百万円を占める。
企業の強み
融資承認確率算出に関する特許(特許番号7366355号)を保有し、ユーザーの12項目情報から銀行ごとの審査通過確率を算出するオーダーメード型提案を実現。他の住宅ローン比較サイトが広告業ベースの金利ランキング中心であるのに対し、貸金業に基づくサービスとして差別化を確立している。
モゲチェック事業の集客数は2023年6月期4,364,810件→2024年6月期5,819,747件→2025年6月期7,651,916件と3期連続で拡大。審査申込数も前期46,783件から当期70,290件へ50.3%増加し、ユーザー登録数も前期比72.2%増の134,952件を記録した。
2026年6月期中間期末時点の自己資本比率は73.9%と高水準を維持。2025年6月期末の純資産合計は2,230,584千円、負債合計は306,703千円にとどまり、長期借入金の返済も進行中。
全国保証株式会社を引受先とする第三者割当増資(267,135,200円)により財務基盤と戦略的パートナーシップを強化した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は5,764百万円(前年同期比194.7%増)と急拡大した。これはINVASE事業の買取再販モデル転換による売上高4,867百万円(前年同期比約12.9倍)が主因。
一方、営業利益は64百万円(前年同期比63.3%減)、経常利益77百万円(同55.5%減)、四半期純利益57百万円(同55.1%減)と大幅減益。モゲチェック事業での実行課金移行による収益後ろ倒しと、INVASE買取再販拡大に伴う売上原価率の急上昇が利益を圧迫した。
通期業績予想は売上高8,092百万円(前期比177.4%増)・営業利益200百万円(同2.1%増)に修正済み。外部要因として本格的な金利上昇局面への移行が住宅ローン市場のユーザー関心を高め、集客数の増加(5,985,015件)に寄与している。
財務面では自己資本比率72.6%と健全性を維持しつつも、有利子負債が新規発生している。
成長戦略
モゲチェック実行課金安定化とINVASE買取再販拡大による二軸成長
主要提携金融機関での実行課金(融資実行時売上認識)への移行を推進し、収益認識の安定化を図る。第3四半期から回復傾向が見られており、融資実行件数の着実な増加と広告宣伝費の効率的運用により収益体質への転換を進める。
物件の仕入れから販売・賃貸管理までの一貫体制を構築済み。需要の高いエリアへの特化仕入れ戦略と提携金融機関との連携により契約件数484件(前年同期比93.6%増)を達成。独自物件評価モデルと対話型AIによる接客自動化で更なる拡大を目指す。
生成AIを活用したAIアドバイザー機能・住宅ローン診断コメントの導入によりモゲチェックの集客の質と量を両立。INVASE事業では独自物件評価モデルのシステム組み込みと対話型AIによる接客プロセス自動化を推進し、不動産をオンラインで完結取引できるプラットフォームへの進化を図る。
先行リリースしたリアルタイム審査機能が奏功し、提携金融機関への融資実行件数が着実に増加。ユーザーの利便性向上と審査申込から融資実行までのコンバージョン率改善により、実行課金モデル下での収益拡大を支える。
最終更新: 2026年7月17日

