株式会社MFS logo

株式会社MFS

196A東証グロースその他の金融業

株式会社MFS logo
株式会社MFS196A

事業内容

株式会社MFSは「テクノロジーと分析の力でユーザーにパワーを」をミッションに掲げ、住宅ローン媒介サービス「モゲチェック」と投資用不動産プラットフォーム「INVASE」の2事業を展開する。主要顧客は住宅ローン借入・借換検討者および投資用不動産購入検討者。

独自の信用力分析技術(特許番号7366355号)を活用したオーダーメード型ローン提案を強みとし、2015年のサービス開始以来オンライン完結型の住宅ローン媒介モデルを確立。2024年6月に東京証券取引所グロース市場へ上場。

連結子会社コンドミニアム・アセットマネジメント株式会社を通じ、投資用不動産の仕入・販売・管理の一貫サービス体制も構築中。

ビジネスモデル

モゲチェック事業では、ユーザーが無料でサービスを利用し、住宅ローン審査申込が発生した時点で銀行または銀行と契約する広告代理店から1件あたりの手数料を受領する。INVASE事業では、投資用不動産の売買仲介手数料および買取再販による売却収益が主な収益源。

2025年6月期の連結売上高は2,917百万円(前期比54.4%増)で、モゲチェック事業が1,982百万円、INVASE事業が935百万円を占める。

企業の強み

融資承認確率算出に関する特許(特許番号7366355号)を保有し、ユーザーの12項目情報から銀行ごとの審査通過確率を算出するオーダーメード型提案を実現。他の住宅ローン比較サイトが広告業ベースの金利ランキング中心であるのに対し、貸金業に基づくサービスとして差別化を確立している。

モゲチェック事業の集客数は2023年6月期4,364,810件→2024年6月期5,819,747件→2025年6月期7,651,916件と3期連続で拡大。審査申込数も前期46,783件から当期70,290件へ50.3%増加し、ユーザー登録数も前期比72.2%増の134,952件を記録した。

2026年6月期中間期末時点の自己資本比率は73.9%と高水準を維持。2025年6月期末の純資産合計は2,230,584千円、負債合計は306,703千円にとどまり、長期借入金の返済も進行中。

全国保証株式会社を引受先とする第三者割当増資(267,135,200円)により財務基盤と戦略的パートナーシップを強化した。

エンヴァリスの着眼点

売上高は8,318百万円(前期比185.0%増)と大幅増収を達成したが、INVASE事業の買取再販モデル転換に伴い売上原価が748百万円から6,406百万円へ急増し、売上高営業利益率は前期8.3%から2.7%へ大幅低下した。営業利益自体は222百万円(+12.7%)と伸びているものの、増収に対する利益成長の鈍さは構造的課題として継続している。

営業活動によるキャッシュ・フローは前期116百万円の獲得から当期1,015百万円の使用へ転落した。主因は販売用不動産(買取再販在庫)の1,247百万円増加であり、これを補うため短期借入金600百万円、長期借入金400百万円を新規調達。

自己資本比率も87.7%から70.6%へ低下しており、事業拡大に伴う財務レバレッジ上昇と不動産市況リスクへの注視が必要。

会社は2027年6月期に売上高10,241百万円(+23.1%)、営業利益371百万円(+67.0%)、経常利益369百万円(+71.6%)を予想しており、当期の利益率低下からの回復を見込む。モゲチェック実行課金の完全安定化とINVASE事業の拡大継続が前提だが、金利動向や不動産価格上昇の持続性など外部環境依存度が高く、予想達成力の検証が投資判断上の焦点となる。

成長戦略

モゲチェック実行課金の安定化とINVASE買取再販拡大による二軸成長を継続

収益認識タイミングの後ろ倒し影響が第3四半期以降一巡し売上が安定化。AIアドバイザー等の全サービスAI化を推進し顧客獲得効率を向上させるが、通期では前期比減収減益となり完全な回復には至っていない。

買取再販モデル転換が定着し通期営業黒字化を達成。子会社コンドミニアム・アセットマネジメントの契約件数が前期比97.7%増となり、賃貸管理拡充によるワンストップサービスを確立した。

独自不動産価格AI評価モデルや商談・物件分析へのAI活用により営業活動を高度化・効率化。他社AIエージェントへのAIエンジン提供を見据えた基盤構築を進行中で、今後の収益化が課題。

最終更新: 2026年8月13日