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株式会社WOLVES HAND

194A東証グロースサービス業

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株式会社WOLVES HAND194A

事業内容

株式会社WOLVES HANDは、「Animal is my life」を企業理念に掲げ、関西・関東・九州沖縄の3エリアで動物病院38拠点(センター病院11拠点・サテライト病院27拠点)を運営する動物医療グループ。爪切り等の身近なケアからCT・MRI・放射線治療装置を用いた高度医療まで一次・二次診療をシームレスに提供する。

動物病院運営を中核に、ペットサロン運営、動物病院向け顧客管理システムわん太郎の提供、獣医療教育セミナーVMNの配信、医療用機械器具の製造・販売(持分法適用関連会社)も展開。2024年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。

第7期(2025年6月期)の連結売上高は5,464百万円、年間診療件数は395,059件に達する。

ビジネスモデル

売上高の87.1%を占める動物病院運営(診療費収入)を中核に、ペットサロン(8.5%)、ソフトウエア・教育セミナー等のサブスクリプション収益(合計約2.2%)を組み合わせる。センター病院を核にサテライト病院をドミナント配置し、グループ内で一次・二次診療を完結させることで診療機会を最大化。

M&Aによる事業承継で拠点を拡大しつつ、PMI後に収益性を改善するモデルを採用。営業利益率は15%前後、EBITDAマージンは20%超で推移している。

企業の強み

センター病院11拠点・サテライト病院27拠点の計38拠点をドミナント配置し、爪切りから脳神経外科等の高度医療まで同一グループ内で完結。年間診療件数395,059件(第7期)の豊富な実績を誇り、診療データの蓄積・共有により医療品質の継続的向上を実現している。

設立以来、株式会社そよかぜ・株式会社バハティー・株式会社モデナ動物病院・株式会社ペットメディカルセンター・エイル等を相次いで子会社化。第7期に4件のM&A・事業譲受を実施し、獣医師数を前期91名から111名(稼働ベース平均)へ拡大。

後継者不足に悩む個人病院の事業承継ニーズを取り込む構造的優位性を持つ。

第7期の営業利益率は16.6%(営業利益909百万円÷売上高5,464百万円)、営業キャッシュ・フローは948百万円。新規借入なしで前期同規模の事業投資を実施しながら現金残高895百万円を維持。EBITDAマージンは20%超で推移しており、内部資金によるM&A・設備投資の自己資金調達能力が高い。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計の親会社株主に帰属する四半期純利益は597百万円(前年同期比98.5%増)。通期予想840百万円に対する進捗率は71.1%に達しており、第4四半期単独で243百万円の利益計上が必要な計算。

なお、当期は負ののれん発生益154百万円・段階取得差益13百万円の特別利益計167百万円が純利益を押し上げており、経常利益ベースの進捗率(687百万円÷1,100百万円=62.5%)との乖離に留意が必要。

飛鳥メディカル・カルテック等の連結化により、商品及び製品残高が86百万円から437百万円へ急増するなど、動物病院以外の事業規模が拡大している。一方、セグメント情報は動物病院事業の単一開示のため、周辺領域の収益貢献・採算性は現時点で不透明。

外部要因として米国関税政策や原材料価格高騰が医療機器・衛生製品事業のコスト構造に影響する可能性があり、今後の開示拡充が投資判断上の注目点となる。

のれん残高は1,805百万円(総資産比27.9%)と高水準で推移しており、M&A戦略の継続に伴い今後も増加が見込まれる。当第3四半期は減損損失の計上はなかったが、前年同期には3百万円の減損損失が発生している。

市場環境として動物医療需要は堅調であるものの、獣医師確保難や競合激化による既存病院の収益悪化が生じた場合、のれん減損リスクが顕在化する可能性がある。

成長戦略

M&Aによる拠点・事業領域拡大と既存病院収益性向上を両輪に動物医療グループを拡大

診療価格の見直し、適材適所の人員配置、グループ経営によるコストシナジーを推進。2026年6月期第3四半期累計で売上総利益率が前年同期比3.5ポイント改善しており、施策効果が数値に表れている。

2025年11月に株式会社See(北海道)を子会社化し、地理的拡大を継続。前期よりグループ入りした株式会社そよかぜ・株式会社バハティーの業績も寄与し、M&Aによる増収効果が顕在化している。

2025年10月に治療用レーザー医療機械器具の開発・製造・販売を行う飛鳥メディカルを子会社化。動物病院への医療機器供給と外部販売による収益多角化を推進。商品及び製品残高の急増に反映されている。

2026年1月にカルテック株式会社(現K清算株式会社)から光触媒技術活用ヘルスケア・環境関連製品の研究開発・製造・販売事業を譲受。動物病院への院内環境制御技術導入と外部販売を推進予定。

2025年12月にリファイナンスを完了し、1年内返済予定の長期借入金を大幅圧縮。自己資本比率51.8%へ改善し、営業キャッシュフローを成長投資に充当する「好循環スパイラル」の基盤が整備された。

動物病院で蓄積される臨床知見を基盤に、獣医療データベース・先端医療研究・AI・デジタル・医療機器・衛生環境技術を連動させ、中長期的な企業価値向上と収益機会の多角化を図る。ソフトウエア仮勘定95百万円が開発投資の継続を示している。

最終更新: 2026年7月17日