競合激化による競争環境悪化
M&A仲介業は参入障壁が低く、上場・未上場企業、個人事業者、金融機関、会計事務所など多数の競合が既に存在し、今後も新規参入の増加が見込まれる。当社は「売り手・買い手ともに完全成功報酬制」という独自ポジションと、譲渡金額300百万円以下の小規模案件への注力により競争優位を図っているが、競争環境の更なる激化は業績に影響を与える可能性がある。
完全成功報酬制による業績変動
当社は原則として案件クロージング後にのみ報酬を受領する完全成功報酬制を採用しており、成功報酬額は譲渡金額に大きく左右される。案件クロージング数・譲渡金額の変動・成約率の低下・大型案件の成否・案件進捗の遅延等が重なった場合、四半期または事業年度の業績が大きく変動するリスクがある。コンサルタント数と成約件数の継続的増加により個別案件の影響低減を図っているが、構造的な収益の不安定性は残存する。
国内M&A市場の低迷
景気動向・自然災害・パンデミック等により中小企業M&A市場が一時的に低迷するリスクがある。中長期的には市場拡大が見込まれるものの、短期的な市場縮小は当社の業績に直接影響を与える。政府の事業承継促進策が追い風となっているが、外部環境の急変には構造的な脆弱性が残る。
訴訟・クレームによる信用毀損
M&A仲介業務の性質上、顧客から訴訟または重大なクレームを受けるリスクがあり、損害賠償の発生や社会的信用・ブランドの毀損を通じて業績に影響を与える可能性がある。当社はコンプライアンス体制の整備、クレーム報告・管理体制の構築、教育制度の充実を図るとともに、重要事象はリスク・コンプライアンス会議および取締役会に報告する体制を整えている。
M&A仲介単一事業への依存
当社はM&A仲介のみの単一事業を営んでおり、事業の多角化が進んでいないため、中小企業M&A市場の縮小が業績全体に直結するリスクがある。中長期的にはM&A仲介以外の業界への進出も検討しているが、当面は中小企業M&A仲介市場に集中した事業展開を継続する方針である。
人材確保・採用競争の激化
M&A仲介事業ではコンサルタント個人の能力が案件成否に直結するため、優秀な人材の採用・育成・維持が事業拡大の必要条件となる。採用環境における競争激化や想定外の大量離職により必要なコンサルタント数が確保できない場合、業績に重大な影響が生じる。当社は高率のインセンティブ制度、ノルマなしの管理体制、テクノロジーを活用した働きやすい職場環境の整備により対応している。
法規制・許認可の新設
現状、M&A仲介業を直接規制する法令・許認可は存在しないが、今後の法令制定・改定によりM&A仲介業が規制対象となった場合、業務運営や収益構造に影響が生じる可能性がある。当社は中小企業庁のM&A支援機関登録制度に登録し、「中小M&Aガイドライン(第3版)」の遵守を宣言するとともに、業界自主規制団体の規程にも準拠している。
機密・個人情報の漏洩リスク
当社は業務上、顧客の機密情報・インサイダー情報・個人情報等の守秘性の高い情報を取り扱っており、情報漏洩や不正利用が発生した場合には損害賠償および社会的信用・ブランドの毀損を通じて業績に影響を与える可能性がある。内部情報管理規程・機密情報管理規程・個人情報管理規程の整備および従業員研修の実施により情報管理の徹底を図っている。
小規模組織・内部管理体制の脆弱性
当社は小規模組織であり、内部管理体制も企業規模に応じたものにとどまっているため、特定人員への過度な依存リスクが存在する。組織拡大に伴い内部管理体制の強化・充実を図る方針であるが、これらの施策が適切に進まない場合には業績に影響が生じる可能性がある。
調達資金の使途・効果不確実性
株式上場時の公募増資による調達資金は人材採用および広告宣伝への投資に充当する予定であるが、期待通りの成果が得られない場合には業績に影響が生じる可能性がある。また、経営環境の変化に応じて計画外の使途に充当する可能性もあり、その際は速やかに開示を行う方針としている。発生時期は2年以内と特定されている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月21日

