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日本基礎技術株式会社

1914東証スタンダード建設業

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日本基礎技術株式会社1914

事業内容

日本基礎技術株式会社は、法面保護工事・ダム基礎工事・アンカー工事・重機工事・注入工事・維持修繕工事・環境保全工事を主力とする建設基礎工事の専門業者である。昭和28年創業以来、「削孔」と「注入」を基本技術として蓄積し、国内では官公庁・大手ゼネコンを主要顧客とする。

連結子会社JAFEC USA,Inc.(米国)および株式会社オーケーソイルを擁し、国内外で事業を展開。建設コンサルタント・地質調査も手掛け、関連会社を通じてダム施設管理・データ解析まで一貫したサービスを提供する。

令和7年3月期の売上高は30,279百万円。

ビジネスモデル

受注工事の大半を特命(令和6年度96.0%、令和7年度92.6%)で獲得しており、競争入札に依存しない高い技術力と顧客との継続的関係が収益基盤を形成する。国内は官公庁・大手ゼネコン向け下請を中心に安定受注を確保し、米国子会社JAFEC USA,Inc.はLNG精製プラント基地向け大型地盤改良工事を受注することで収益を補完する。

工事完成基準による売上計上と繰越工事高の積み上げが業績の先行指標となる。

企業の強み

令和6年度の特命受注比率は96.0%、令和7年度も92.6%を維持。競争入札に依存せず顧客から直接指名を受ける技術力と信頼関係が確立されており、価格競争に巻き込まれにくい収益構造を支えている。保有特許69件・出願中15件・施工実施権80件が技術的優位性の裏付けとなっている。

スキッド型パーカッションドリル(A-RPD)、小口径ボーリングマシン(ABM-10)、モルタル製造装置の自動化を独自開発し現場実証済み。令和7年度の研究開発費は100百万円、設備投資総額は1,356百万円(うちABM-10が320百万円)。

人手不足が深刻化する建設業界において、少人数・自動施工による競争優位を構築している。

JAFEC USA,Inc.は米国Bechtel Energy,Inc.向けにLNG精製プラント基地地盤改良工事を継続受注。令和6年度の米国売上高は10,261百万円(前期2,784百万円から大幅増)に達し、グループ全体の売上高を押し上げた。

トレーン4(第4工区)が前倒し発注となるなど、顧客との継続的関係が海外でも確立されている。

エンヴァリスの着眼点

令和7年3月期に売上高30,279百万円・営業利益1,891百万円と過去最高水準を記録した後、令和8年3月期は売上高27,353百万円・営業利益1,456百万円と減収減益に転じた。米国LNG大型案件の進捗一巡が主因とみられ、海外売上高の縮小が業績の押し下げ要因となった可能性が高い。

一方、当期純利益は1,660百万円と前期1,440百万円を上回っており、営業外・特別損益の動向に注目が必要。

国土強靭化基本方針に沿った公共投資は外部環境として底堅く推移しているが、令和8年3月期の受注高・繰越工事高の水準が令和9年3月期業績を左右する。北海道内高速道路大型補修工事等の国内案件が海外減少分を補完できるか、受注残の積み上がり状況を注視すべき局面にある。

令和8年3月期は営業利益1,456百万円に対し当期純利益1,660百万円と、純利益が営業利益を上回る逆転現象が生じている。投資有価証券売却益等の特別利益や税効果の影響が考えられるが、決算短信の訂正対象はセグメント注記の顧客別売上高のみであり、損益構造の詳細は有価証券報告書等での確認が必要。

経常的な収益力の評価には営業利益ベースのトレンドを重視すべきである。

成長戦略

技術伝承・生産性向上・海外展開の三軸で持続的成長を目指す

JAFEC USA, Inc.を通じたLNG関連・インフラ工事の受注継続により海外売上を維持・拡大する戦略。令和8年3月期もBechtel Energy, Inc.向けに4,183,022千円の売上を計上しており、引き続き米国市場での施工実績を積み上げている。

国土強靭化関連の公共投資を背景に、法面保護・地盤改良分野での特命受注比率96%を維持し国内受注基盤を安定確保する。北海道内高速道路大型補修工事等の大型案件への対応が国内売上を下支えしている。

熟練技術者の技術伝承と生産性向上施策、自動化技術の導入により、人手不足環境下での施工能力維持と収益性改善を目指す。設備投資の拡大と自動化技術の収益貢献度が中長期の評価軸となる。

最終更新: 2026年7月19日