株式会社ソネック logo

株式会社ソネック

1768東証スタンダード建設業

株式会社ソネック logo
株式会社ソネック1768

事業内容

株式会社ソネックは1944年創業、兵庫県姫路市に本社を置く中堅建設会社。主力の建設事業では建築部門(民間新築・増改築)と土木部門(公共工事中心)を展開し、兵庫県内の官公庁から民間企業・個人まで幅広い顧客を持つ。

兼業として不動産の販売・賃貸も手掛ける。子会社ケミカル運輸㈱は二硫化炭素・液体硫黄等の危険物・化学品輸送に特化した運輸事業を担い、兵庫・山口の2拠点で運営する。

東京証券取引所スタンダード市場上場。2026年3月期の連結売上高は22,754百万円。

ビジネスモデル

建設事業は工事ごとの請負契約に基づく完成工事高計上モデル。期首繰越工事高が翌期売上の先行指標となり、受注残の積み上げが業績の安定性を左右する。

建築工事では特命受注(指名発注)と競争入札を組み合わせ、土木工事は官公庁競争入札が主体。運転資金・設備資金ともに借入に依存せず内部留保で賄う無借金経営を基本方針とする。

企業の強み

土木部門では中央官庁から兵庫県・県下市町まで官公庁取引の窓口が広く、建築部門では病院・福祉施設・製造業・個人まで幅広い業種を顧客に持つ。2026年3月期の完成工事高は官公庁4,656百万円・民間17,830百万円と官民双方から安定的に受注を獲得している。

運転資金・設備資金ともに内部留保で賄う方針を堅持し、有利子負債に依存しない財務構造を維持。2026年3月期末の純資産合計は10,397百万円、現金及び現金同等物は4,055百万円に達し、自己資本比率は高水準を維持している。設備投資176百万円も全額自己資金で対応した。

1999年にISO9002、2003年にISO9001、2008年にISO14001の認証を取得し、品質・環境マネジメントシステムを整備。多能型技術社員の育成により小回りのきく施工展開を実現し、優れた工事実績の積み上げによる顧客信頼の獲得を経営方針の根幹に据えている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高22,754百万円(前期比49.7%増)、営業利益1,875百万円(前期比184.5%増)と過去5期で最高水準を達成した。ただし、この急拡大は前期末に積み上がった繰越工事高の大規模取り崩しによる部分が大きく、2027年3月期の建設事業売上高見通しは20,650百万円(前期比8.2%減)と反動減が見込まれる。

繰越工事高の次期積み上がり水準と新規受注動向が持続的成長の鍵を握る。

2027年3月期の建設事業セグメント利益(営業利益)見通しは1,080百万円(前期比41.9%減)と大幅な減益が予想されている。売上高の減少(前期比8.2%減)に加え、利益率の低下も示唆されており、2026年3月期に実現した高利益率が一時的なものであった可能性がある。

外部要因として建設資材価格の高止まりや労務費上昇が継続しており、採算管理の巧拙が利益水準を左右する局面が続く。

売上高の大部分が兵庫県内の受注に依存しており、地域経済の悪化や公共投資の削減が業績に直接影響するリスクがある。また、中期経営計画の数値目標が公表されていないため、投資家が中長期の業績軌道を独自に評価しにくい状況が続いている。

運輸事業は2027年3月期のセグメント利益見通しが1百万円(前期比93.3%減)と実質的に収益貢献がほぼゼロとなる見込みであり、事業ポートフォリオの多様化という観点でも課題が残る。

成長戦略

受注拡大・採算管理・人材育成の三位一体で企業価値向上を目指す

建築工事における特命受注比率を43.1%から62.5%へ引き上げることに成功。競争入札依存度の低下により採算性が改善し、2026年3月期の利益率向上に直結した。引き続き顧客との関係深化と提案力強化により特命受注比率の高水準維持を目指す。

次期繰越工事高19,487百万円(前期末比19.7%増)を積み上げ、2026年3月期の大幅増収の基盤を形成した。2027年3月期は売上高20,650百万円(前期比8.2%減)を見込んでおり、新規受注の積み上げによる繰越工事高の維持・拡大が次期以降の業績安定に不可欠。

完成工事総利益率の前期比3.6ポイント改善を実現。資材価格高騰・労務費上昇が続く環境下で、受注段階での採算審査強化と施工効率化により利益率の維持・向上を図る。2027年3月期は建設事業セグメント利益1,080百万円(前期比41.9%減)を見込んでおり、コスト管理の巧拙が問われる局面となる。

最終更新: 2026年7月19日