事業内容
株式会社ビーアールホールディングスは、プレストレストコンクリート(PC)技術を核とする建設事業を主力に、コンクリート二次製品の製造販売(製品販売事業)、情報システム開発(情報システム事業)、不動産賃貸(不動産賃貸事業)の4セグメントで構成される持株会社グループである。1948年創業、2002年に持株会社体制へ移行。
主要顧客は西日本高速道路・中日本高速道路等の高速道路会社や国土交通省・地方自治体等の公共発注者であり、2025年3月期の売上高40,770百万円のうち建設事業が84%を占める。東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
建設事業では高速道路会社・官公庁からPC橋梁新設・床版取替・補修補強工事を受注し、進捗度に基づく工事収益認識で売上を計上する。製品販売事業では自社工場でコンクリート二次製品を製造し外販する。
情報システム事業はグループ内外向けのシステム開発・保守で安定収益を確保。不動産賃貸事業は極東ビルディングのテナント収入が柱。
建設事業の手持工事高(2025年3月期末48,203百万円)が中期的な売上基盤を担保する構造である。
企業の強み
高速道路リニューアルプロジェクト向けに、他社に先駆けて床版取替用部材製作設備を自社工場に整備。2025年3月期の建設事業受注高は38,863百万円(前期比34.1%増)、期末手持工事高は48,203百万円(前期比10.5%増)に達し、設備先行投資が受注競争力に直結している。
亜硝酸リチウムを活用した「ASRリチウム工法」「リハビリカプセル工法」は現時点で対抗し得る類似技術が実用化されていないと有報に記載。「ELSS Joint」「K-PREX工法」「K-SLASH工法」等の独自工法群を複数実用化しており、港湾・NEXCO・阪神高速道路等への採用実績を有する。
2025年3月期末の建設事業手持工事高48,203百万円は、新名神高速道路成合第一高架橋(2027年6月完成予定)・中国自動車道宮脇橋他3橋床版取替(2028年4月完成予定)等の長期大型工事を含む。1件当たり1,000百万円以上の長期大型工事受注件数は2025年3月期に7件と過去最多水準に並んでいる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期・2025年3月期の40,000百万円台から2026年3月期は35,867百万円(前期比12.0%減)へ大幅減少。市場全体の発注量減少と大型工事の進捗遅延が主因。
営業利益は1,547百万円(前期比20.8%減)、経常利益は1,408百万円(前期比25.1%減)と実力ベースの収益力は低下傾向が継続。売上高営業利益率は4.3%(前期4.8%)。
一方、固定資産売却益2,154百万円の計上により当期純利益は2,103百万円(前期比65.7%増)と見かけ上の大幅増益。外部要因として原材料価格高騰・物価上昇が原価に影響した。
製品販売事業は工程見直しによる原価削減で利益急回復し、グループ全体の下支えに貢献した。
成長戦略
横河ブリッジHDグループ参画を軸に補修・補強事業の深化と事業シナジーを追求
床版取替専用設備を自社工場に整備済みであり、高速道路大規模更新・修繕需要を継続的に取り込む体制を確立。手持工事高49,540百万円の消化を通じて中期的な売上基盤を確保する。
製作工程見直しによる原価削減を実施し、2026年3月期にセグメント利益482百万円(前期比551.5%増)を達成。マクラギ・建築関連部品の受注増加による受注基盤の多様化も進める。
2026年4月の公開買付完了を経て完全子会社化が進行中。グループ内受注機会の拡大・技術共有・管理コスト効率化等のシナジーが期待されるが、具体的な数値目標は現時点で非開示。
最終更新: 2026年7月17日

