事業内容
株式会社岐阜造園は1927年創業の造園緑化専業会社。事業は「ガーデンエクステリア」(戸建・集合住宅の外構造園)と「ランドスケープ」(商業施設・公共施設・公園等のパブリックスペース緑化)の2領域で構成される。
主要顧客は積水ハウスグループ・大和ハウス工業等の大手ハウスメーカー、官公庁、民間デベロッパー等。東海・関西・関東に6拠点を展開し、岐阜市内6公園の指定管理者も務める。
2022年9月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ビジネスモデル
大手ハウスメーカーや官公庁・民間デベロッパーから造園緑化工事を受注し、自社職人と専属協力会社による施工で売上を計上する請負型モデル。既製品に依らず樹木・天然石を多用した高付加価値施工を強みとし、施工後の緑地メンテナンスや公園指定管理によるストック型収益も保有。
2025年9月期の売上高営業利益率は8.6%。
企業の強み
1927年創業以来培った造園技法を「岐阜造園アカデミー」で次世代に伝承。工事監督・デザイナーも重機操縦や植物知識を持つ「職人型現場力」を有し、富裕層向け高難度案件や富士高級旅館・ジブリパーク等のランドマーク案件を受注・完工している。
2020年に業務提携、2020年・2023年に資本提携を締結。2025年9月期における積水ハウス株式会社および積水ハウス建設中部株式会社への販売実績は合計1,786,056千円(売上高比28.5%)に達し、同グループの外構設計施工強化戦略と連動した大型案件参画が期待される。
売上高は2021年9月期4,310百万円から2025年9月期6,271百万円へ5期連続増収。2025年9月期は社内目標(売上高6,000百万円、売上高経常利益率8.4%)に対し、実績は売上高6,271百万円・売上高経常利益率8.8%と全指標で目標を上回った。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
財務推移は2021期売上高4,310百万円・営業利益313百万円から2025期売上高6,271百万円・営業利益538百万円へ5期連続増収増益。2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)は売上高3,385百万円(前年同期比+11.9%)、営業利益484百万円(同+49.1%)、経常利益490百万円(同+48.5%)、中間純利益341百万円(同+52.4%)と全指標で大幅増益。
中部地区の大型商業施設・関東地区の高級リゾートホテルの造園緑化工事完工が主因。外部要因として、国土強靱化に基づく公共投資の安定推移、インバウンド需要拡大を背景とした宿泊・商業施設の緑化需要増加が業績を後押し。
通期予想は売上高6,500百万円・営業利益690百万円(前期比+28.2%)に上方修正済み。自己資本比率は76.5%に改善し、財務健全性も向上している。
成長戦略
関東・九州への営業エリア拡大と積水ハウス協業深化で「環境創造企業」へ進化
積水ハウスグループを中心とした大手ハウスメーカーとのパートナーシップを一段と深め、高付加価値な提案による受注単価の向上を推進。2026年9月期中間期においても計画を上回るペースで受注が推移しており、協業の実効性が確認されている。
中部地区に加え、関東地区の高級リゾートホテルの造園緑化工事完工が2026年9月期中間期業績に貢献。高級商業施設・宿泊施設を中心とした新規案件の受注に注力しており、エリア拡大戦略の実効性が業績数値に表れ始めている。
若手・中堅層の育成を目的とした研修制度「岐阜造園アカデミー」の充実を図るとともに、建設業の2024年問題への対応として適切な工期設定やDX推進による生産性向上に取り組む。中間期に無形固定資産取得40百万円を投資しており、システム・デジタル基盤への投資が進行中。
最終更新: 2026年7月17日

