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株式会社ウエストホールディングス

1407東証スタンダード建設業

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事業内容

株式会社ウエストホールディングスは、1984年創業・2006年持株会社化の広島発の再生可能エネルギー企業。連結子会社41社を擁し、①自家消費型産業用太陽光発電所のEPC請負、②非FIT太陽光発電所の開発・販売、③系統用蓄電所の開発・販売、④省エネトータルサービス(ウエストエスコ事業)、⑤グリーン電力卸売・自社売電、⑥太陽光発電所のO&Mという6事業を展開する。

主要顧客は企業・自治体・金融機関系ファンド等の法人であり、全国の提携地方金融機関ネットワークを通じた地域密着型営業を特徴とする。東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

売上高の約70%を占める再生可能エネルギー事業(EPC・非FIT発電所販売)がフロー収益の主軸。一方、メンテナンス事業(O&M契約総容量1,417.5MW)・電力事業(自社売電・グリーン電力卸売)・省エネルギー事業(エスコ長期契約)がストック収益を形成する。

さらに系統用蓄電所開発販売が第三の成長柱として加わり、2025年8月期に売上高5,711百万円・営業利益率26.2%を計上した。ファブレス型の事業運営により資産効率を維持しながら、ROE向上と売上高営業利益率10%以上の継続確保を経営目標に掲げる。

企業の強み

全国の提携地方金融機関からの情報提供をベースとした地域密着型営業を展開。大阪ガス・JERA・あいおいニッセイ同和損保・三井住友信託銀行等との資本業務提携も締結しており、多層的なアライアンスが顧客パイプラインを支えている。

メンテナンス事業の契約総容量は2023年8月期末1,281.6MWから2025年8月期末1,417.5MW、さらに2026年2月末には1,497.1MWへ継続拡大。グループ施工件数の増加に連動して積み上がる長期安定収益であり、電力事業・省エネ事業と合わせたストック収益が業績の下支えとなっている。

2025年8月期に当初計画を2年前倒しで10か所・売上高5,711百万円の系統用蓄電所開発販売を完了。申請件数は1,000か所超に達しており、2026年8月期には30か所・売上高18,000百万円を計画するなど、中長期的な売上基盤が急速に形成されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計の売上高は29,339百万円(前年同期比33.4%増)、営業利益は4,614百万円(同128.2%増)、親会社株主帰属純利益は2,316百万円(同198.6%増)と大幅な増収増益を達成。蓄電所事業が売上高8,492百万円・営業利益3,002百万円・営業利益率35.3%と高採算で貢献しており、前年同期に存在しなかった新セグメントが全社利益の約65%を担う構造に変化した。

通期業績予想(売上高54,460百万円・営業利益11,376百万円)は修正なく維持されており、第4四半期での非FIT発電所引き渡し積み上げが通期達成の鍵となる。

再生可能エネルギー事業は第3四半期累計で売上高13,975百万円(前年同期比13.7%減)・営業利益458百万円(同19.9%減)と減収減益。非FIT太陽光発電所開発事業において2026年4月からの電源供給案件の引き渡しが第2四半期までに計画未達となり、第3四半期でも遅れを完全に取り戻せていない。

引き渡しが第4四半期に集中する構造は売上認識の季節偏重を生み、通期予想達成に向けた実行リスクを内包する。また省エネルギー事業はLED照明契約の満期到来により売上高・収益資産ともに減少傾向にある。

2026年5月末時点の総資産149,480百万円に対し有利子負債(短期借入金29,173百万円+長期借入金64,216百万円)は合計93,389百万円と高水準。自己資本比率は23.5%(前期末24.4%)に低下し、純資産は前期末比1,073百万円減少の35,464百万円。

当第3四半期累計で親会社帰属純利益2,316百万円を計上した一方、配当金支払い3,965百万円が利益剰余金を圧迫した。短期借入金が前期末比5,210百万円増加する一方、長期借入金は5,891百万円減少しており、借入の短期化が進んでいる点も財務面での注視事項である。

成長戦略

蓄電所事業の急拡大・非FIT発電所開発の継続・ストック収益強化による再エネプラットフォーマーへの進化

2025年8月期に本格着手した系統用蓄電所開発事業に経営資源を重点投入。2026年5月末時点で系統連系協議申請件数が1,500件を超え、第3四半期累計で売上高8,492百万円・営業利益3,002百万円(営業利益率35.3%)を計上。

市場が想定を大きく上回るスピードで拡大しており、フロービジネスとストックビジネスの双方を視野に入れた対応も開始している。

FIT・補助金に依存しない自家消費型モデルを展開し、東証プライム上場企業のカーボンニュートラルニーズを起点にサプライヤー企業への案件裾野を拡大。第3四半期累計で産業用太陽光発電の売上高は9,183百万円と前年同期(8,212百万円)を上回り順調に推移。

2027年3月期からの大企業向けサステナビリティ情報開示義務化が中期的な需要押し上げ要因となる見込み。

2026年4月からの電源供給案件が多く、第2四半期までの引き渡し件数が計画未達となった。第3四半期で遅れを取り戻すべく完成案件の引き渡しを加速したが完全回復には至らず、第4四半期に向けて引き渡しを積み上げる計画。

地上設置型メガソーラーは既存準備案件のみ対応し新規開発は行わない方針。通期予想達成に向けた第4四半期への集中が実行リスクとなっている。

グループ施工の太陽光発電所を中心にO&M契約を積み上げ、契約総容量は2025年8月期末1,417.5MWから2026年5月末1,570.2MWへ増加。グループの施工件数増加に連動した自動拡大メカニズムにより、景気変動に左右されにくい安定収益基盤を形成。

蓄電所事業との連携による新たなメンテナンス需要の取り込みも視野に入れる。

2026年3月1日付でウエストO&Mをウエストエネルギーソリューションに吸収合併し連結範囲から除外。さらに2026年6月1日付でウエストビギンをウエストエネルギーソリューションに吸収合併(後発事象)。

グループ全体の経営資源の有効活用・効率化・意思決定の迅速化を目的とし、連結業績への影響は軽微とされている。

最終更新: 2026年7月17日