鶏卵相場の変動リスク
当社の主力商品である鶏卵は相場商品であり、国内需給バランスの崩れによる供給過剰が生じた場合、鶏卵相場の長期低迷が経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。対策として鶏卵販売重量の約40%を固定単価で販売可能な特殊卵にシフトするとともに、卵価安定基金制度に加入し価格差補填交付金による下支えを受ける体制を整えている。ただし、これらの対策を上回る相場下落が長期化した場合には十分な効果が得られない可能性がある。
業績の季節変動リスク
鶏卵相場は春先の産卵増加と夏場の消費減退による供給過剰で下落し、秋冬の需要期に高値推移するという季節変動パターンを持つ。このため当社の利益は第3四半期会計期間に偏重する傾向があり、上期の業績が低迷しやすい構造となっている。投資家は通期業績を評価する際に季節変動を考慮する必要がある。
飼料価格の変動リスク
鶏卵生産原価の約60%を飼料費が占めており、作況・船運賃・為替変動・世界的需要動向によって飼料価格が大きく変動するリスクがある。対策として自社研究鶏舎での給餌方法試験による飼料コスト低減研究と飼料安定基金制度への加入を実施しているが、飼料価格が大幅に上昇しコスト削減が追いつかない場合は経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。
安定基金制度の機能不全リスク
卵価安定基金制度と飼料安定基金制度は、卵価低迷または飼料価格高騰が長期化した場合に基金残高が不足し、補填機能が十分に発揮されなくなるリスクがある。当社はこれら両制度に加入し経営安定の一手段としているが、基金不足が生じた場合には価格変動リスクを直接的に受けることとなり、経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。
鳥インフルエンザ発生リスク
成鶏農場で鳥インフルエンザが発生した場合、原則として鶏は殺処分となり、感染前の供給力回復には約1年を要するため、その間の売上減少が経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす。育成農場への感染時は大雛供給に支障が生じ生産計画に重要な影響を与えるほか、近隣農場での発生時も移動制限により出荷停止となる可能性がある。当社は3年前の千歳農場での感染を教訓に感染防止対策を強化しているが、感染リスクを100%排除することはできない。
食品安全・衛生問題リスク
鶏卵は生食される食品であるためサルモネラ食中毒等の食品安全リスクを完全に排除することができない。当社はウインドレス鶏舎でのオールイン・オールアウト方式の採用、HACCP手法を取り入れた飼養管理、GP工場での卵殻塩素殺菌等の対策を実施しているが、偶発的な事由を含む安全衛生問題が発生した場合は経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。
単品経営(鶏卵依存)リスク
当社の売上のほとんどを鶏卵販売が占める単品経営構造であり、相場商品である鶏卵の価格変動が利益に直結する高いリスクを抱えている。自社研究鶏舎での生産性向上研究により低相場下でも利益計上できる体質づくりを進めているが、対策を上回る価格変動が生じた場合は経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。
法的規制・コンプライアンスリスク
当社の事業活動が法令・規制に抵触する事態や、予期せぬ法令・規制の新設・変更が行われた場合、経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。コンプライアンスを経営上の重要課題と位置付けその強化に努めているが、リスクを完全に排除することはできない。
自然災害リスク
地震・台風等の自然災害により農場・GP工場が想定外の大規模被害を受けた場合、事業活動の停滞と設備修復のための多額費用発生により経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。対策として生産・製造・営業・管理の各部門ごとにBCPを作成しているが、想定を超える災害には対応が困難となる場合がある。
鶏糞処理リスク
「家畜排せつ物の管理適正化及び利用の促進に関する法律」に基づき鶏糞の適切な処理が義務付けられており、処理が円滑に行われない場合は環境問題の発生源となるとともに経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある。現状は鶏糞のほとんどを肥料として近隣農家へ無償で譲渡することで対応しているが、受け入れ先の確保が困難になるリスクが存在する。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

