事業内容
株式会社アクシーズは、1962年創業の鹿児島発の食品企業。飼料製造から種鶏飼育、孵卵、ブロイラー肥育、鶏肉加工、加工食品製造、外食(KFCフランチャイズ)まで一貫したインテグレーション体制を構築する。
主要顧客はフードリンク株式会社(売上比21.2%)、株式会社ニチレイフレッシュ(同17.7%)等の食品流通大手。食品セグメントが連結売上の約84%を占めるコア事業であり、外食(KFC店舗運営)とエネルギー(バイオマス発電)が補完的役割を担う。
東京証券取引所スタンダード市場上場。連結子会社7社・関連会社1社で構成される。
ビジネスモデル
飼料製造から最終加工まで全工程をグループ内で完結させることで、外部調達コストを抑制しつつ品質管理を徹底する。無投薬飼育・直営肥育施設による差別化製品を食品流通大手へ供給し安定収益を得る。
加工食品・外食(KFCフランチャイズ)でバリューチェーンを川下へ延伸。さらに鶏排泄物をバイオマス発電原料として活用し、余剰電力をFIT制度で売電する循環型モデルにより高利益率(営業利益率74.0%)のエネルギー収益も確保する。
企業の強み
飼料製造(錦江湾飼料)、種鶏飼育・孵卵、ブロイラー肥育(全施設直営)、鶏肉加工、加工食品製造までグループ内で一貫処理。外部依存を排除することで、2025年6月期の売上原価率を前期比2.3pt低下の74.8%に改善し、営業利益35.1%増を実現した。
独自開発の鶏舎環境制御技術による自動管理と自社製造飼料の活用により、全肥育施設で無投薬飼育を実現。1998年よりニチレイへのABF(Antibiotic-Free)チキン供給実績を持ち、食の安全・安心を重視する大手食品流通企業との長期取引関係を構築している。
鶏の排泄物を持分法適用関連会社・有限会社南九州バイオマスへ供給し、バイオマス発電を実施。2025年6月期のエネルギーセグメントは売上高476百万円に対しセグメント利益352百万円(営業利益率74.0%)を計上。廃棄物の有効活用により高収益かつ環境負荷低減を両立している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期21,160百万円から2025期26,426百万円へ緩やかな拡大基調を維持。営業利益は2021期3,372百万円をピークに2024期1,570百万円まで低下したが、2025期2,121百万円に回復し、2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)では2,895百万円と前年同四半期比+122.0%の急拡大を達成した。
外部要因として飼料原料価格の緩やかな下落と鶏肉相場の堅調推移が利益回復を牽引。通期予想は営業利益3,400百万円(前期比+60.3%)に上方修正されており、2021期ピーク水準への回帰が視野に入る。
財政状態は総資産26,946百万円、自己資本比率86.4%と引き続き健全。
成長戦略
インテグレーション体制の拡充と外食出店拡大による食品・外食両輪での成長
将来の生産能力増強および効率化・省力化を企図した肥育施設の改修投資を実施中。設備投資を順次進めることで食品セグメントの販売量拡大と製造コスト低減を同時に追求する。
2026年6月期第3四半期累計の食品セグメント売上高は18,337百万円(前年同四半期比+12.8%)と増産効果が売上に反映されつつある。
外食セグメントにおいて2025年度中に3店舗(KFC店舗)を出店し、売上高は前年同期比+7.0%増の3,127百万円に拡大。新規出店に伴う費用先行でセグメント利益は前年同四半期比16.2%減となっているが、既存店の損益分岐点到達後は利益貢献が見込まれる。
鶏排泄物を活用した循環型バイオマス発電によるFIT売電収入を安定確保。食品セグメントの生産拡大に伴いバイオマス原料の供給量も増加する構造。2026年6月期第3四半期累計のエネルギーセグメント利益は273百万円(前年同四半期比+5.1%増)と安定成長を継続している。
最終更新: 2026年7月17日

