天候・自然災害による販売減少
暴風雨などの自然災害や天候不良は生産者の農業活動に影響を与え、種苗の販売減少をもたらすリスクがある。世界的に異常気象が増加傾向にあると認識しており、販売地域を世界170か国以上に拡大し耐環境性品種の開発を進めているものの、各地における天候不良が売上低迷につながる可能性がある。
天候不良による種子生産コスト上昇
商品種子の生産は天候条件に大きく左右されるため、天候不良により十分な品質・数量を確保できないリスクや生産コストが上昇するリスクがある。世界19か国への生産分散・複数生産者への委託・安全在庫の保有によりリスク分散を図っているが、主要産地で大規模な天候変化や自然災害が生じた場合、欠品による売上減少や生産コストの大幅な上昇が業績に悪影響を与える可能性がある。
育種開発の長期性・競争リスク
育種目標設定から商品化まで10年以上を要する性格上、投資コスト負担・開発実現性・商品ニーズ変化・他社との開発競争・新規育種技術普及による参入障壁低下など複合的なリスクを抱える。育種工学の拡充や社外研究機関との連携、開発者への報奨制度・チーム体制の採用などで対応しているが、急激な需要変化や強力な他社品種の出現により業績に悪影響を与える可能性がある。
知的財産権侵害・遺伝資源流出
育種研究者(ブリーダー)の社外流出により担当品種の育成に障害が生じるリスクや、遺伝資源の流出により模倣品が出回り知的財産が侵害されるリスクがある。種苗法に基づく品種登録や特許による知的財産権保護を実施しているが、遺伝資源の流出が発生した場合、競争優位性の喪失や業績への悪影響につながる可能性がある。
保有資産の価値下落リスク
土地や有価証券などの保有資産の価値が急激に下落した場合、業績に悪影響を与える可能性がある。定期的な不動産の現状確認や政策保有株式に関する社内規程整備などの管理体制を構築しているが、市場環境の急変には対応しきれないリスクが残る。
棚卸資産(種子)の評価損リスク
安定供給責任を果たすため一定量の種子在庫を保有しているが、種子の品質低下や商品需要の変化により棚卸資産の廃棄・評価損が増加するリスクがある。品質や販売動向に基づき定期的に評価の見直しを行っているものの、生産や販売実績が計画から大きく乖離した場合には業績に悪影響を与える可能性がある。
品質・安全性に関するリスク
「生き物」である種苗の性質上、品質水準や均一性に不測の事態が生じるリスクや、種子に由来しない環境・生産技術面からのリスクが存在する。品質管理部による商品チェックやお客様相談室の設置など対応体制を整備しているが、品質問題が発生した場合には顧客信頼の喪失や業績への悪影響につながる可能性がある。
カントリーリスク(海外事業展開)
日本を含む23か国で事業展開しており、予期しない法律・規制の改廃、政治・経済の混乱、テロ・紛争、天変地異、情報漏洩などのリスクが内在する。各国からの早期情報収集と迅速な意思決定体制の強化を図っているが、特定地域でリスク事象が発生した場合、事業継続の困難・需要の大幅低下・種子生産からの撤退など業績に悪影響を与える可能性がある。
為替変動リスク
海外各地での生産・販売活動に伴い、現地通貨建て財務諸表の円換算や原材料・商品の輸出入取引が為替変動の影響を受ける。先物為替予約取引や通貨オプションを活用してリスク軽減に努めているが、予測を超えた急激な為替レートの変動が生じた場合には業績に悪影響を与える可能性がある。
取引先の信用リスク
国内外の顧客・仕入先に対して売掛金・前渡金などの信用供与を行っており、取引先の財政状態悪化や経営破綻が生じた場合に業績に悪影響を与える可能性がある。定期的な信用調査・取引限度額の設定・貸倒引当金の計上などの信用リスク管理施策を講じているが、想定外の取引先破綻リスクは排除できない。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月21日

