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タキヒヨー株式会社

9982東証スタンダード卸売業

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タキヒヨー株式会社9982

事業内容

タキヒヨー株式会社は1751年創業の老舗繊維商社で、東京証券取引所スタンダード市場・名古屋証券取引所プレミア市場に上場する。主力のアパレル・テキスタイル関連事業ではレディス・ベビー・キッズ向け衣料品と毛織物を主体とするテキスタイルの企画・製造・卸売を行い、㈱しまむらを筆頭とする量販チェーンを主要顧客とする。

これに加え、不動産賃貸・機器リースを担う賃貸事業、合成樹脂・化成品販売のマテリアル事業、物流受託・飲食フランチャイズ等のその他事業を展開。国内5連結子会社と中国上海の現地法人を擁し、海外生産管理・品質管理機能を内製化している。

ビジネスモデル

売上高の約84%をアパレル・テキスタイル関連事業が占め、仕入販売型の卸売モデルを基本とする。㈱しまむら向け販売(2025年2月期売上高の36.6%)を中心に量販チェーンへの大口取引が収益基盤。

賃貸事業は売上高917百万円に対し営業利益576百万円(利益率約63%)と高収益で安定的なキャッシュを生む。マテリアル事業は資産2,167百万円に対し利益335百万円と資本効率が高い。

ROICを重視した収益重視営業を徹底し、黒字体質の定着を図る。

企業の強み

2025年2月期における㈱しまむら向け販売高は22,201百万円(前期比+14.5%)で、連結売上高の36.6%を占める。引き付け型発注(短納期対応)への機動的対応力を強みに取引を拡大しており、主要顧客との長期的な信頼関係が安定収益の礎となっている。

賃貸事業は売上高917百万円に対し営業利益576百万円(利益率約63%)を計上する高収益セグメント。セグメント資産18,494百万円のうち土地資産が16,671百万円を占め、含み資産を背景とした財務安定性を有する。グループ内機器リース需要も継続的な収益源となっている。

2022年2月期に営業損失2,228百万円を計上した後、3か年の「Revitalize Plan」のもと人員・拠点のスリム化と不採算事業撤退を断行。2025年2月期には営業利益1,312百万円(前期比+85.1%)、2026年2月期には1,942百万円へと連続増益を達成し、計画目標を上回る成果を上げた。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期は売上高17,656百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益815百万円(同0.2%増)と増収増益を維持したが、成長率は前年同期(売上高11.1%増、営業利益24.1%増)から大幅に鈍化。外部環境として円安継続による調達コスト上昇、物流費高止まり、人件費増加が販管費を3,136百万円(前年同期比4.3%増)に押し上げており、売上総利益の改善(3,951百万円、同3.5%増)を吸収しきれていない構図が続いている。

第1四半期のセグメント別では、主力のアパレル・テキスタイル関連事業のセグメント利益が447百万円(前年同期比21.6%減)と落ち込む一方、マテリアル事業が211百万円(同171%増)と急拡大し全社利益を下支えした。通期予想(売上高64,800百万円、営業利益1,950百万円)に対する第1四半期進捗率は売上高27.2%、営業利益41.8%と利益面では高水準。

マテリアル事業の成長持続と主力事業の収益回復が通期達成の鍵となる。

2027年2月期の年間配当予想は50円(前期比5円増)と増配方針を維持。第1四半期に自己株式取得200百万円を実施(前年同期比46百万円から大幅増)しており、「年間5億円以上の株主還元」目標に向けた実行姿勢は評価できる。

一方、短期借入金が2,000百万円から5,000百万円へ増加した影響もあり、自己資本比率は63.8%(前期末)から62.5%へ低下。財務健全性は依然高水準だが、借入増加の動向は引き続き注視が必要。

成長戦略

中計「Create Future with Passion」のもとコア卸売強靭化・マテリアル拡大・株主還元5億円以上を推進

取引先の短納期ニーズに対し生産ノウハウと豊富な生産背景を活かして機動的に対応。2027年2月期第1四半期においてアパレル・テキスタイル関連事業の外部顧客売上高15,388百万円(前年同期比0.2%増)を確保したが、セグメント利益は447百万円と前年同期比21.6%減となっており、コスト吸収力の強化が課題。

合成樹脂・化成品販売において新規販路開拓と適切な価格転嫁を推進。2027年2月期第1四半期に外部顧客売上高1,775百万円(前年同期比38.6%増)、セグメント利益211百万円(同171%増)、利益率約11.9%を達成し、グループ全体の利益水準維持に大きく貢献。

軽資産モデルによる高い資本効率が特徴。

中期経営計画のもとROIC基準による事業見直しを継続。不採算事業の撤退・構造改革効果により2022期の大幅赤字から5期で最高益水準へ回復。2027年2月期第1四半期も全セグメントで黒字を維持しており、構造改革の成果が定着しつつある。

2027年2月期の年間配当予想50円(前期比5円増)と自己株式取得を組み合わせた株主還元を推進。第1四半期に自己株式取得200百万円を実施(前年同期比約4.3倍)、配当支払212百万円と合わせ還元を加速。通期での5億円以上達成に向けた実行姿勢を示している。

最終更新: 2026年7月17日