株式会社アークス logo

株式会社アークス

9948東証プライム小売業

株式会社アークス logo
株式会社アークス9948

事業内容

株式会社アークスは、北海道・東北地方を中心に375店舗(2025年2月末時点)を展開する食品スーパーマーケット持株会社グループである。㈱ラルズ、㈱ユニバース、㈱ベルジョイス、㈱福原など10社のスーパーマーケット事業会社を傘下に持ち、ホームセンター・不動産賃貸・卸売業等も営む。

2002年に純粋持株会社へ移行し、「八ヶ岳連峰経営」を標榜。各地域企業の自律性を維持しながらグループシナジーを追求する独自の経営モデルを採用している。

主要顧客は北海道・東北の一般消費者であり、RARAカード会員347万人・アークスアプリ会員37万人の顧客基盤を有する。

ビジネスモデル

食品を中心とした商品販売(売上高の87.1%が食品)を主収益源とし、グループ共通の基幹システム・商流統一・カテゴリーマネジメントによるコスト効率化で利益を確保する。純粋持株会社である当社がシンクタンク機能を担い、各事業会社の営業支援・DX推進・人事制度統一を行う。

CGCプライベートブランド商品・新日本スーパーマーケット同盟オリジナル商品の拡販や、ネットスーパー・電子棚札導入による生産性向上も収益モデルの一部を構成する。

企業の強み

2025年2月末時点で北海道・東北を中心に375店舗を展開し、2026期売上高は626,957百万円に達する。地域ドミナント戦略により競合に対する価格・品揃え競争力を維持。2025期には初めて売上高6,000億円を突破し、規模の経済を活かした仕入交渉力・物流効率化を実現している。

RARAカード会員347万人、アークスアプリ会員37万人(2025年2月末)の顧客データ基盤を保有。2024年10月のアプリ全面リニューアル後、アプリ会員数は当初計画の約2倍のペースで拡大。ポイントクーポン配信・プッシュ通知等を活用した個客定着化施策を推進している。

2025年2月末時点の自己資本比率は65.1%(前期比+0.4ポイント)、現金及び現金同等物残高は80,035百万円。インタレスト・カバレッジ・レシオは144.0倍と財務安全性は極めて高い。運転資金・設備投資を営業キャッシュ・フローの範囲で賄う方針を堅持している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の売上高158,479百万円(前年同期比2.7%増)・営業利益4,104百万円(同5.9%増)は順調だが、四半期包括利益は2,173百万円と前年同期3,249百万円から33.1%減少。その他有価証券評価差額金が629百万円のマイナスに転じたことが主因であり、保有株式の時価変動リスクが純資産の質に影響を与えている点は留意が必要。

外部要因として株式市場の動向が財務数値に波及するリスクを内包している。

当第1四半期の既存店客単価は前年同期比1.8%増(一点単価2.3%増・一人当たり買上点数0.5%減)と、物価高という外部要因が売上を押し上げている構図。市場環境として物価上昇が続く限り客単価の底上げ効果は持続するが、消費者の節約志向強化や競合(業種・業態を越えた企業間競争の激化)による客数・点数の下押しリスクは払拭されていない。

通期業績予想(売上高648,000百万円、前期比3.4%増)の達成には既存店の継続的な客数維持が不可欠。

当第1四半期の投資活動によるキャッシュ・フローは4,931百万円の支出(前年同期1,741百万円から183.2%増)。無形固定資産取得支出1,556百万円(前年同期175百万円)が急増しており、2027年10月稼働予定の次期基幹システム開発が主因。

要件定義・詳細設計完了後、現在はプログラム開発フェーズにあり計画通りの進捗とされるが、稼働後のDX効果(生産性向上・コスト削減)が実際に利益率改善に結びつくかが今後の評価の分岐点となる。営業CFは9,522百万円(前年同期比21.7%減)と減少しており、フリーCFの悪化傾向にも注目が必要。

成長戦略

業態転換・DX・三社同盟連携・M&Aで2033年2月期売上高1兆円・ROE8%以上を目指す

㈱ベルジョイスの3店舗(旧ビッグハウス国分店・花巻店・本郷店)と㈱ユニバースの東青森店を含む計4店舗を当第1四半期に改装。2027年2月期通期計画は新規出店3店舗・店舗改装18店舗。業態転換により客単価・売上総利益の改善効果が実証済みであり、グループ全体への横展開を継続推進。

2027年10月稼働を目指して次期基幹システムを構築中。2026年4月までに要件定義・詳細設計が完了し、現在は第3フェーズのプログラム開発に着手。

2026年10月以降に既存周辺システムとの結合テストを予定。稼働後はカテゴリーマネジメント・電子棚札等DX施策の基盤として活用し、業務効率化・コスト削減を図る。

㈱ラルズの好事例を起点に、㈱道東アークス(前期実績)・㈱福原(2026年5月開始、加工食品・菓子)へ順次展開。既存取組先の対象カテゴリー拡大とグループ各社への展開拡大を継続。販管費率の改善(当1Q:22.2%、前年同期22.5%)に寄与しており、収益力強化の中核施策として位置づけ。

㈱カインズとのFC契約に基づくオリジナル商品(キッチン用品・掃除用品等)の取扱店舗を前期末比46店舗増の合計90店舗に拡大。2026年6月より㈱東光ストアでの取り扱いも開始。住居関連売上は当第1四半期5,758百万円(前年同期比7.7%増)と高成長を示しており、非食品カテゴリーの収益貢献が拡大中。

㈱バローHD・㈱リテールパートナーズとの三社同盟によるオリジナル商品開発(塩こうじにんにくぽん酢等)・情報共有を継続。中東情勢緊迫化を起因とした石油・ナフサ関連資材の価格高騰に備え、食品トレー使用割合見直し・規格集約化・ニトリル手袋等間接資材の使用量節減・供給元多様化を推進。

2025年11月公表の「アークス統合報告書2025」に基づく成長戦略。設立30周年となる2033年2月期を目標年次に設定。業界再編への対応(M&A含む)・DX推進・グループシナジー最大化を三本柱とし、現在の売上高626,957百万円(2026期)から約60%の規模拡大を目指す。

最終更新: 2026年7月17日