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事業内容

株式会社ミロク情報サービスは、1977年創業の会計事務所(税理士・公認会計士事務所)およびその顧問先企業を中心とする中堅・中小企業向けに、財務会計・給与・人事・販売管理等の業務用アプリケーションソフトウェアの開発・販売・保守サービスを提供する専業企業である。全国33拠点の直接販売網を通じてワンストップサービスを展開し、ハードウェア販売からソフトウェア導入支援、クラウドサービス、DXコンサルティング、M&A支援まで幅広いサービスを提供する。

連結子会社8社・持分法適用関連会社2社を擁し、2025年10月にはシンガポールのクラウドERP企業Synergix Technologies Pte Ltd.を子会社化してASEAN市場にも進出した。2026年3月期の連結売上高は48,926百万円。

ビジネスモデル

収益はシステム導入契約売上高(ハードウェア・ソフトウェア・ユースウェア)とサービス収入(TVS・ソフト使用料・ソフトウェア運用支援サービス等)の二本柱で構成される。2026年3月期のサービス収入は21,164百万円(売上高比43.3%)に達し、うちサブスクリプション型のソフト使用料収入は10,100百万円(前期比33.8%増)と急拡大している。

自社開発製品を全国33拠点の直販網で販売・サポートすることで高い顧客継続率を維持し、顧客LTVの最大化を図るビジネスモデルである。

企業の強み

全国主要都市に33カ所の営業・サポート拠点を自社で保有し、主に自社開発製品を直接販売・サポートする体制を構築している。地域密着型の営業活動と24時間365日の電話問い合わせ対応により、会計事務所・中堅中小企業との長期的な顧客関係を維持しており、競合他社が短期間で模倣困難な販売インフラとなっている。

1977年の創業以来、一貫して会計事務所とその顧問先企業向けに特化した製品・サービスを提供し続けており、ACELINK NX-ProシリーズやGalileopt DXシリーズ等の主力ERP製品群を自社開発している。会計事務所向けTVS(総合保守サービス)収入は2,653百万円と安定的に推移しており、長年の顧客関係に裏付けられた高い継続率が収益基盤を支えている。

各種ERP製品のサブスクリプション型提供への移行を加速した結果、ソフト使用料収入は2026年3月期に10,100百万円(前期比33.8%増)と急伸し、売上高に占めるサービス収入比率は43.3%まで上昇した。ストック型収益の拡大により収益の安定性・予測可能性が高まっており、自社開発製品の継続的な機能強化が顧客の乗り換えコストを高めている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期のソフト使用料収入は前期比33.8%増の10,100百万円と急拡大し、売上全体の成長(前期比6.0%増)を大きく上回る。サブスク型収益の比率上昇は将来の売上予測可能性を高め、バリュエーション上のプレミアム要因となり得る。

一方、オンプレミス型ソフトウェア売上高は前期比5.1%減の10,794百万円と減少しており、移行期特有の一時的な売上構成変化が続く点は注視が必要。

2026年3月期の給料及び手当は9,362百万円(前期比5.6%増)と増加し、新卒積極採用・ベースアップ・昇給による人件費増が販管費を押し上げた。売上原価・販管費の合計増加額は2,374百万円に達し、増収効果を一部相殺。

中期経営計画Vision2028では2028年度に連結売上高600億円・経常利益120億円・ROE18%超を掲げるが、2026年3月期の経常利益は6,870百万円にとどまり、目標達成には年率約20%超の利益成長が必要。AI活用による業務プロセス効率化が収益性改善の鍵となる。

シンガポールのクラウドERP企業Synergix Technologies Pte Ltd.を2,330百万円で取得し、第4四半期より連結損益に取り込んだ。貸借対照表上にのれん2,726百万円が新規計上されており、今後の償却負担と損益貢献の進捗が注目点。

外部要因として、ASEAN地域のIT投資需要拡大は追い風となり得るが、現地競合環境・為替リスク・統合コストなど不確実性も残る。国内事業との相乗効果の具体化が評価の分岐点となろう。

成長戦略

クラウド・サブスク型ビジネスモデル転換とDXコンサル・グローバル展開でVision2028目標を目指す

オンプレミス製品のサブスクリプション型への移行を加速し、ソフト使用料収入の拡大を推進。2025年11月に中小企業向けSaaS型クラウドERP新製品「LucaTech GX Lite」の提供を開始し、本格的なSaaSビジネスを始動。

2026年3月期のソフト使用料収入は前期比33.8%増の10,100百万円と急拡大。

ITコーディネータ有資格者を中心とした伴走支援で中小企業のDXを支援する「MJS DXコンサルティング」を2025年4月より実証的に開始し、2026年度より本格提供。AIを活用した高度なDXコンサルティング体制の構築と事業化促進を目指す。

子会社トライベック株式会社が運営する「Hirameki 7」にAIによるWebページ自動生成機能「AIサイト」を搭載(2026年3月提供開始)し、デジタル・マーケティング分野の各種サービス販売強化と新サービス開発に取り組む。成長軌道の早期確立を目指す。

シンガポールのクラウドERP企業Synergix Technologies Pte Ltd.を連結子会社化(2,330百万円投資)し、第4四半期より連結損益に取り込み。シンガポールでの事業拡大とASEAN市場への進出を通じたグローバル経営力の強化を図る。のれん2,726百万円を計上。

カスタマーエクスペリエンスの向上とカスタマーサクセス体制の構築を通じ、既存顧客へのアップセル・クロスセルを推進。顧客LTV(顧客生涯価値)の最大化を目指す。全国33拠点の直接販売網を活用した地域密着型サポートを継続強化。

最終更新: 2026年7月19日