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株式会社ベリテ

9904東証スタンダード小売業

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株式会社ベリテ9904

事業内容

株式会社ベリテは1948年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の宝飾品専門チェーンである。ベリテ・マハラジャ・ダイヤモンド・MIMIKAZARI・Veliciaなど複数業態を展開し、2026年3月期末時点で合計108店舗を運営する。

主力のベリテブランドは駅ビル・ショッピングセンターへのインストア出店を中心に全国展開しており、ダイヤ指輪・ネックレス・装身具など幅広い宝飾品を取り扱う。2025年9月にはセンコーグループホールディングス株式会社が親会社となり、新たな経営体制のもとで事業を推進している。

ビジネスモデル

賃貸借店舗を活用した多店舗チェーン展開を基本とし、新規出店・改装投資により販売機会を拡大する。商品はダイヤ指輪・ネックレス・装身具等を自社仕入れし、接客技術と商品開発力を差別化軸として客単価向上を図る。

2026年3月期の売上高9,441百万円のうち装身具その他宝石が4,660百万円と最大カテゴリーを占め、客単価は前年比10.0%増と上昇基調にある。

企業の強み

1948年創業、1991年上場のジュエリーチェーンパイオニアとして、ベリテ90店舗・Velicia12店舗・マハラジャ・ダイヤモンド3店舗・MIMIKAZARI2店舗・verite1店舗の計108店舗を全国展開。長年の多店舗運営で蓄積した立地選定・チェーンオペレーションのノウハウは競合が短期間で模倣困難な固有資産である。

2026年3月期の客単価は全店ベースで前年比10.0%増、既存店ベースで12.6%増と大幅に上昇した。装身具その他宝石カテゴリーの売上高は4,660百万円(前年比134.0%)と全カテゴリー中最大の伸びを示しており、商品ミックスの高付加価値化が収益構造の改善に寄与している。

2026年3月期末の現金及び現金同等物残高は3,060百万円、インタレスト・カバレッジ・レシオは27.0倍と高水準を維持。三菱UFJ銀行1,200百万円・みずほ銀行800百万円・三井住友信託銀行500百万円の合計2,500百万円のコミットメントラインを確保しており、出店投資や運転資金の機動的な調達が可能な財務基盤を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高9,441百万円(前期比+18.8%)と大幅増収を達成した一方、営業利益700百万円(▲20.0%)、当期純利益322百万円(▲43.4%)と利益は大幅に悪化。販売費及び一般管理費が5,559百万円(前期比+20.3%)と売上高の伸びを上回るペースで増加したことに加え、公開買付関連費用92百万円・減損損失38百万円等の特別損失143百万円が発生。

売上高の拡大が利益に直結しない費用構造の改善が急務である。

2026年3月期の配当金総額569百万円は当期純利益322百万円を大幅に上回り、配当性向は176.6%に達した。繰越利益剰余金は775百万円から528百万円へ減少。

2027年3月期の予想配当は1株当たり6.00円(前期20.98円から▲71.4%の大幅減配)と、配当方針を「内部留保充実・財務体質強化重視」へ転換。高配当を期待していた投資家にとって重大な方針変更であり、株価への影響が注目される。

2027年3月期の業績予想は売上高9,694百万円(+2.7%)、営業利益800百万円(+14.1%)、当期純利益418百万円(+29.8%)と増益回帰を見込む。外部環境として、インバウンド需要の継続拡大・実質賃金のプラス転換期待が追い風となる見通し。

ただし、2026年3月期に発生した公開買付関連費用(92百万円)の再発有無、店舗拡大(ベリテ5店舗増・Velicia1店舗増)に伴う販管費増加の吸収可否が予想達成の前提条件となる。

成長戦略

多ブランド店舗網の拡大と商品・接客力強化による売上・粗利率の同時改善

2027年3月期にベリテを95店舗(5店舗増)、Veliciaを13店舗(1店舗増)へ拡大予定。インバウンド需要・富裕層需要を取り込む立地への出店を通じ、販売機会の拡大と売上高2.7%増(9,694百万円)の達成を目指す。

質の高い接客技術の向上と魅力的な商品開発力の強化により客単価の上昇と粗利率の改善を継続的に推進。2026年3月期は売上高が大幅増加したものの売上総利益率が前期69.2%から66.3%へ低下しており、仕入コスト管理と商品ミックス改善が課題。

2026年5月13日の取締役会で配当方針を変更し、積極配当から「内部留保充実・財務体質強化」重視へ転換。2027年3月期の予想配当を1株当たり6.00円(配当性向38.9%)に大幅引き下げ、将来の事業展開に向けた財務基盤の強化を図る。

最終更新: 2026年7月19日