事業内容
株式会社ベリテは1948年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の宝飾品専門チェーンである。ベリテ・マハラジャ・ダイヤモンド・MIMIKAZARI・Veliciaなど複数業態を展開し、2026年3月期末時点で合計108店舗を運営する。
主力のベリテブランドは駅ビル・ショッピングセンターへのインストア出店を中心に全国展開しており、ダイヤ指輪・ネックレス・装身具など幅広い宝飾品を取り扱う。2025年9月にはセンコーグループホールディングス株式会社が親会社となり、新たな経営体制のもとで事業を推進している。
ビジネスモデル
賃貸借店舗を活用した多店舗チェーン展開を基本とし、新規出店・改装投資により販売機会を拡大する。商品はダイヤ指輪・ネックレス・装身具等を自社仕入れし、接客技術と商品開発力を差別化軸として客単価向上を図る。
2026年3月期の売上高9,441百万円のうち装身具その他宝石が4,660百万円と最大カテゴリーを占め、客単価は前年比10.0%増と上昇基調にある。
企業の強み
1948年創業、1991年上場のジュエリーチェーンパイオニアとして、ベリテ90店舗・Velicia12店舗・マハラジャ・ダイヤモンド3店舗・MIMIKAZARI2店舗・verite1店舗の計108店舗を全国展開。長年の多店舗運営で蓄積した立地選定・チェーンオペレーションのノウハウは競合が短期間で模倣困難な固有資産である。
2026年3月期の客単価は全店ベースで前年比10.0%増、既存店ベースで12.6%増と大幅に上昇した。装身具その他宝石カテゴリーの売上高は4,660百万円(前年比134.0%)と全カテゴリー中最大の伸びを示しており、商品ミックスの高付加価値化が収益構造の改善に寄与している。
2026年3月期末の現金及び現金同等物残高は3,060百万円、インタレスト・カバレッジ・レシオは27.0倍と高水準を維持。三菱UFJ銀行1,200百万円・みずほ銀行800百万円・三井住友信託銀行500百万円の合計2,500百万円のコミットメントラインを確保しており、出店投資や運転資金の機動的な調達が可能な財務基盤を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期7,270百万円→2026期9,441百万円と5期で+29.9%成長し、2026期は前期比+18.8%と加速。しかし営業利益は2023期932百万円をピークに2026期700百万円へ低下し、当期純利益は2025期569百万円から2026期322百万円へ▲43.4%と急落。
要因は①販管費の急増(+934百万円)、②公開買付関連費用92百万円・減損損失38百万円等の特別損失143百万円の発生、③前期に計上した投資有価証券売却益64百万円の剥落。外部環境としてインバウンド需要拡大・賃上げ定着が売上を押し上げた一方、コスト増が利益を圧迫した。
成長戦略
多ブランド店舗網の拡大と商品・接客力強化による売上・粗利率の同時改善
2027年3月期にベリテを95店舗(5店舗増)、Veliciaを13店舗(1店舗増)へ拡大予定。インバウンド需要・富裕層需要を取り込む立地への出店を通じ、販売機会の拡大と売上高2.7%増(9,694百万円)の達成を目指す。
質の高い接客技術の向上と魅力的な商品開発力の強化により客単価の上昇と粗利率の改善を継続的に推進。2026年3月期は売上高が大幅増加したものの売上総利益率が前期69.2%から66.3%へ低下しており、仕入コスト管理と商品ミックス改善が課題。
2026年5月13日の取締役会で配当方針を変更し、積極配当から「内部留保充実・財務体質強化」重視へ転換。2027年3月期の予想配当を1株当たり6.00円(配当性向38.9%)に大幅引き下げ、将来の事業展開に向けた財務基盤の強化を図る。
最終更新: 2026年7月19日

