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株式会社銀座ルノアール

9853東証スタンダード小売業

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株式会社銀座ルノアール9853

事業内容

株式会社銀座ルノアールは1964年創業、東京・日本橋を1号店として喫茶業を展開してきた老舗企業。現在は「喫茶室ルノアール」「ニューヨーカーズ・カフェ」「カフェ・ミヤマ」「Cafe Renoir」等の複数ブランドを首都圏中心に103店舗(当社102店舗、連結子会社1店舗)直営展開する。

主要顧客はビジネスパーソンや都市部の休憩・商談需要層であり、ゆとりある空間と高品質なホスピタリティサービスを提供することを企業理念に掲げる。東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

売上高の大半(8,312百万円、全体の99.6%)を飲料・食品の店頭販売が占める直営店モデル。賃借料・人件費・仕入原価が主要コストであり、立地選定の精度と人員配置効率が収益性を左右する。

運転資金は自己資金と金融機関からの短期借入金で賄い、設備投資は新規出店・業態変更に充当する。シャトレーゼとのフランチャイズ加盟も一部実施している。

企業の強み

1964年創業以来、東京都心を中心に喫茶業を継続展開し、2026年3月末時点で103店舗の直営ネットワークを保有。長年の出店実績に基づく立地選定ノウハウと、ビジネス街・駅前立地への集中展開により、安定した顧客基盤を構築している。

「喫茶室ルノアール」を主力に、「ニューヨーカーズ・カフェ」「カフェ・ミヤマ」「Cafe Renoir」等の複数ブランドを展開。業態変更(カフェ・ミヤマ渋谷センター街店→渋谷センター街店)も実施し、立地特性や顧客ニーズに応じた柔軟な店舗運営が可能な体制を整えている。

2026年3月期末の自己資本比率は56.2%(前期比4.3ポイント改善)、純資産3,245百万円、現金及び現金同等物1,861百万円を保有。有利子負債残高1,533百万円に対し手元流動性が上回る水準を維持しており、新規出店投資の自己資金対応が可能な財務体力を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高8,347百万円(前期比+7.0%)、営業利益195百万円(同+137.8%)、親会社株主帰属当期純利益159百万円と、コロナ禍以降初の純利益黒字を達成。外部要因として賃上げによる所得環境改善とインバウンド需要拡大が追い風となったが、売上高営業利益率は2.3%にとどまり、絶対的な利益水準は依然薄利。

2027年3月期予想の営業利益399百万円(同+104.2%)達成が利益率改善の試金石となる。

2026年3月期の減損損失は203百万円(前期154百万円)と増加しており、税金等調整前当期純利益96百万円に対して過大な水準。法人税等調整額△95百万円(繰延税金資産の計上)により最終黒字を確保したが、実態的な収益力は限定的。

不採算店舗の継続的な減損計上は、出店戦略の精度向上と既存店収益管理の強化が急務であることを示している。

2027年3月期の会社予想は売上高8,609百万円(+3.1%)・営業利益399百万円(+104.2%)・当期純利益416百万円(+160.3%)と、当期比で純利益が2.6倍超の計画。原材料費高止まり・人件費上昇・人材確保難という外部逆風が続く中、給料及び手当(2026年3月期2,664百万円)のさらなる増加が見込まれる環境下での大幅増益計画であり、コスト管理と売上成長の両立が実現可否を左右する。

成長戦略

「喫茶室ルノアール」出店加速と首都圏拡大・経費削減による収益構造改革

首都圏を中心に出店地域の拡大を図り、2025年4月にニューヨーカーズ・カフェ新橋汐留口駅前店、7月に吉祥寺南口駅前店を新規オープン。駅前立地への集中出店により安定集客を確保しながら売上規模を拡大する方針。

2025年4月にカフェ・ミヤマ渋谷センター街店を業態変更し渋谷センター街店としてリニューアル、2026年2月に関内駅前店を閉店。不採算店舗の整理により店舗ポートフォリオの収益性向上を図る。

人材採用難・人件費上昇という外部逆風の中、人員配置の効率化を継続実施。2026年3月期の販管費その他は前期比33百万円減の1,948百万円と削減効果が一部顕在化。2027年3月期の営業利益399百万円達成に向けコスト管理が鍵となる。

賃上げによる所得環境改善とインバウンド需要拡大を取り込むべく、より高品質の商品提供とホスピタリティあふれるサービスの充実を継続。客単価向上と既存店売上維持を通じた収益基盤の安定化を図る。

最終更新: 2026年7月19日