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株式会社天満屋ストア

9846東証スタンダード小売業

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株式会社天満屋ストア9846

事業内容

株式会社天満屋ストアは1969年創業、岡山県を中心に中国地方で食料品・雑貨・衣料品の小売業(スーパーマーケット)を展開する地域密着型小売グループ。連結子会社4社・関連会社2社で構成され、主力の小売事業(天満屋ハピーズ等)に加え、惣菜製造販売・外食事業を担う小売周辺事業(㈱でりかエッセン、㈱でりか菜、㈱三好野本店)を擁する。

売上高の約86%を小売事業が占め、岡山県内売上が小売事業売上の約92%を占める。東京証券取引所スタンダード市場上場。

主要顧客は岡山・広島・鳥取県の一般消費者。

ビジネスモデル

主力の小売事業では食料品・雑貨・衣料品の販売と店舗賃貸収入を収益源とし、EDLP「超得」や「セブンプレミアム」等の価格・品質戦略で集客を図る。小売周辺事業では惣菜等調理食品の製造販売・外食事業を展開し、グループ内シナジーにより付加価値を創出。

2025期の営業収益経常利益率は4.1%、総資産経常利益率は5.7%。資金調達は自己資金と銀行借入金を基本とし、設備投資は主に既存店改装・維持更新に充当。

企業の強み

小売事業売上高47,826百万円のうち岡山県が43,898百万円(約91.8%)を占め、地元自治体・学校法人との包括協定締結や食品リサイクル活動など地域協働を積極推進。創業55年の歴史と地域ブランドが参入障壁を形成している。

2013年に㈱イトーヨーカ堂・㈱セブン&アイ・ホールディングスと資本・業務提携を締結。「セブンプレミアム」の拡充・拡販により高付加価値商品ラインナップを強化し、競合との差別化と客単価向上に寄与している。

AIを活用したレジシフト自動作成システムの導入店舗拡大、フルセルフレジ・電子棚札の展開、自動発注精度向上により人件費等の販売費及び一般管理費を2025期に前期比396百万円削減。営業利益の維持に貢献している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の営業収益は14,701百万円(前年同四半期比+2.3%)と増収を確保したが、営業利益は563百万円(同△6.0%)、経常利益は569百万円(同△7.3%)と減益。売上原価の増加(10,207百万円、前年同期比+534百万円)に加え、支払利息が8百万円から19百万円へ倍増しており、外部要因として円安・エネルギー価格上昇・食料品物価高騰が仕入コストと金利負担の双方に影響している点に留意が必要。

親会社株主に帰属する四半期純利益は384百万円(前年同四半期比+47.8%)と大幅増益に見えるが、前年同四半期には店舗閉鎖損失186百万円・固定資産除却損33百万円の計219百万円の特別損失が計上されていた。当第1四半期の特別損失は固定資産除却損4百万円のみであり、実態的な事業収益力の改善幅は限定的。

投資家は経常利益ベースの減益(△7.3%)を本質的な収益動向として重視すべきである。

通期業績予想は営業収益63,000百万円・営業利益2,300百万円・当期純利益1,400百万円で変更なし。第1四半期の営業利益563百万円は通期予想2,300百万円に対する進捗率24.5%と概ね計画水準。

ただし短期借入金が3,171百万円から4,001百万円へ増加しており、新規出店(天満屋ハピーズ西大寺モール)に伴う設備投資資金の調達が流動負債を押し上げている。自己資本比率は59.3%と財務健全性は維持されているが、金利上昇局面での借入コスト増加は下期以降の経常利益に影響しうる外部リスクとして注視が必要。

成長戦略

新規モール出店・EDLP強化・グループシナジー活用の三軸で地域密着型成長を追求

2026年3月に当社初のモール形式施設「天満屋ハピーズ西大寺モール」(岡山市東区)の中核店舗を先行オープン。地産地消コーナー・朝市・シェアサイクルポート設置等で地域の食文化発信基地として機能構築中。新規商圏での集客力向上と売上貢献が期待される。

物価上昇による生活防衛意識の高まりに対応し、EDLP(低価格戦略)を強化。PB「くらし良好」導入と組み合わせることで値頃感商品の拡充を図り、価格競争力を高めて既存顧客の離反防止と新規顧客獲得を目指す。

でりかエッセンによる「おめで鯛焼き本舗」の天満屋ハピーズ西大寺店内オープン(2026年3月)や三好野本店の記念商品企画など、小売事業の新規出店に連動した小売周辺事業の拡大を推進。当第1四半期の小売周辺事業営業利益は97百万円(前年同四半期比+17.6%)と改善が確認されている。

セルフレジ・電子棚札等のデジタル技術充実により、販売費及び一般管理費の削減を継続的に推進。当第1四半期の販管費は3,931百万円と前年同四半期比△161百万円の削減を実現しており、コスト構造改善が進んでいる。

最終更新: 2026年7月17日