事業内容
エムティジェネックス株式会社は、親会社である森トラスト株式会社が保有する不動産資産を主要顧客基盤として、オフィスビル・住宅の内装・リニューアル工事(リニューアル事業)、駐車場の運営管理(駐車場事業)、賃貸ビルの設備保守・衛生消耗品供給(施設等保守管理事業)、損害保険代理(保険代理事業)の4事業を展開する。連結子会社として森トラスト保険サービス株式会社、株式会社チヨダMEサービス、エムティアイテック株式会社を擁し、東京都心部を主要エリアとして事業を展開している。
2026年3月期の連結売上高は4,714百万円。
ビジネスモデル
森トラスト株式会社が保有するオフィスビル・駐車場・住宅等の不動産資産に対し、リニューアル工事の請負、駐車場の運営受託・賃借、施設保守管理の受託、保険代理の提案という形で複数サービスを提供する。親会社グループとの取引が売上の相当部分を占める構造(2026年3月期の森トラスト株式会社向け販売高は1,108百万円・全体の23.5%)であり、グループ内需要を安定的な収益基盤としつつ、グループ外顧客獲得による拡大を志向している。
企業の強み
親会社グループが保有する不動産資産を主要顧客とする構造により、安定的な受注・受託が継続している。2026年3月期の森トラスト株式会社向け販売高は1,108百万円(全体の23.5%)に達し、前期の720百万円(18.2%)から大幅に拡大。グループ内需要が収益の下支えとして機能している。
2026年3月期末時点で自己資本比率77.9%、純資産合計4,400百万円と財務健全性が高い。社債の発行や金融機関借入を行わず、営業キャッシュフローと自己資金で事業運営・M&Aを賄う方針を維持。余剰資金は親会社への短期極度貸付で運用し、利息収入20,948百万円を確保している。
2024年1月にエムティアイテック株式会社を100%子会社化し、電気設備工事領域に参入。2026年3月期のリニューアル事業受注高は4,369百万円(前年同期比+206.2%)、受注残高は2,647百万円(同+849.7%)と急拡大しており、翌期以降の売上計上が見込まれる強固な受注パイプラインを形成している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高4,714百万円(前期比19.3%増)、営業利益464百万円(同12.9%増)、当期純利益315百万円(同18.8%増)。2022期から5期連続増収を達成し、2025年3月期に費用増で反落した利益も回復に転じた。
リニューアル事業が前期比36.3%増の2,000百万円と急拡大し全体を牽引。市場環境として都心オフィス空室率の低水準維持・出社回帰の定着・インバウンド需要が追い風として機能した。
一方、建築資材価格の高止まりや人件費高騰という外部逆風により売上高営業利益率は9.8%(前期10.4%)と低下。キャッシュ・フローは営業CF76百万円と前期295百万円から大幅減少しており、売上債権の増加(525百万円増)が資金繰りを圧迫している点に留意が必要。
成長戦略
リニューアル急拡大・グループ外顧客獲得・M&A検討の三本柱で企業価値向上
好調な受注パイプラインを背景に、2027年3月期のリニューアル事業売上高3,468百万円(前期比73.4%増)・セグメント利益609百万円(同120.3%増)を計画。大規模オフィスの内装・電気設備工事の一括受注体制を活かし、都心オフィス需要の取り込みを加速する。
事業領域の拡大とグループ外顧客獲得のため、営業・技術人材の強化補充を推進。親会社グループへの取引依存度を低減し、収益基盤の多様化を図る。施設等保守管理・リニューアル両事業でのグループ外受注拡大が中長期の評価軸となる。
エムティアイテック子会社化の実績を踏まえ、事業領域拡大を目的としたM&A等の成長投資を積極的に検討。自己資本比率77.9%・実質無借金の財務基盤が投資余力を担保するが、現時点で具体的な案件は未開示。
最終更新: 2026年7月19日

