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エムティジェネックス株式会社

9820東証スタンダード不動産業

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エムティジェネックス株式会社9820

事業内容

エムティジェネックス株式会社は、親会社である森トラスト株式会社が保有する不動産資産を主要顧客基盤として、オフィスビル・住宅の内装・リニューアル工事(リニューアル事業)、駐車場の運営管理(駐車場事業)、賃貸ビルの設備保守・衛生消耗品供給(施設等保守管理事業)、損害保険代理(保険代理事業)の4事業を展開する。連結子会社として森トラスト保険サービス株式会社、株式会社チヨダMEサービス、エムティアイテック株式会社を擁し、東京都心部を主要エリアとして事業を展開している。

2026年3月期の連結売上高は4,714百万円。

ビジネスモデル

森トラスト株式会社が保有するオフィスビル・駐車場・住宅等の不動産資産に対し、リニューアル工事の請負、駐車場の運営受託・賃借、施設保守管理の受託、保険代理の提案という形で複数サービスを提供する。親会社グループとの取引が売上の相当部分を占める構造(2026年3月期の森トラスト株式会社向け販売高は1,108百万円・全体の23.5%)であり、グループ内需要を安定的な収益基盤としつつ、グループ外顧客獲得による拡大を志向している。

企業の強み

親会社グループが保有する不動産資産を主要顧客とする構造により、安定的な受注・受託が継続している。2026年3月期の森トラスト株式会社向け販売高は1,108百万円(全体の23.5%)に達し、前期の720百万円(18.2%)から大幅に拡大。グループ内需要が収益の下支えとして機能している。

2026年3月期末時点で自己資本比率77.9%、純資産合計4,400百万円と財務健全性が高い。社債の発行や金融機関借入を行わず、営業キャッシュフローと自己資金で事業運営・M&Aを賄う方針を維持。余剰資金は親会社への短期極度貸付で運用し、利息収入20,948百万円を確保している。

2024年1月にエムティアイテック株式会社を100%子会社化し、電気設備工事領域に参入。2026年3月期のリニューアル事業受注高は4,369百万円(前年同期比+206.2%)、受注残高は2,647百万円(同+849.7%)と急拡大しており、翌期以降の売上計上が見込まれる強固な受注パイプラインを形成している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高4,714百万円(前期比19.3%増)、営業利益464百万円(同12.9%増)、当期純利益315百万円(同18.8%増)と全指標で増収増益を達成。2025年3月期に費用増で利益が反落した局面から回復し、ROEも6.6%→7.4%へ改善。

ただし売上高営業利益率は10.4%→9.8%と依然低下傾向にあり、リニューアル事業の拡大に伴う原価率上昇が利益率の重石となっている点は引き続き注視が必要。

2027年3月期会社予想は売上高6,100百万円(前期比29.4%増)、営業利益686百万円(同47.9%増)と強気な見通しを示す。リニューアル事業が売上高3,468百万円(同73.4%増)を牽引する計画だが、建築資材価格の高止まりや労働者不足による人件費高騰という外部逆風が続く中、大型案件の受注・工期管理が計画達成の鍵を握る。

一方、駐車場事業は前期比減収予想(1,420百万円、同△10.8%)であり、リニューアルへの収益集中が進む構造変化にも留意が必要。

グループ外顧客獲得に向けた要員強化・M&A検討を成長戦略の柱に掲げるが、現時点で具体的なM&A実績は開示されていない。関係会社短期貸付金2,000百万円の固定化は資本効率の観点から課題であり、ROE目標10%達成には利益成長に加えた資本政策の見直しも求められる。

1株当たり純資産4,088円に対し配当は40円(配当性向13.7%)と低水準であり、株主還元の拡充余地も評価軸となりうる。

成長戦略

リニューアル急拡大・グループ外顧客獲得・M&A検討の三本柱で企業価値向上

好調な受注パイプラインを背景に、2027年3月期のリニューアル事業売上高3,468百万円(前期比73.4%増)・セグメント利益609百万円(同120.3%増)を計画。大規模オフィスの内装・電気設備工事の一括受注体制を活かし、都心オフィス需要の取り込みを加速する。

事業領域の拡大とグループ外顧客獲得のため、営業・技術人材の強化補充を推進。親会社グループへの取引依存度を低減し、収益基盤の多様化を図る。施設等保守管理・リニューアル両事業でのグループ外受注拡大が中長期の評価軸となる。

エムティアイテック子会社化の実績を踏まえ、事業領域拡大を目的としたM&A等の成長投資を積極的に検討。自己資本比率77.9%・実質無借金の財務基盤が投資余力を担保するが、現時点で具体的な案件は未開示。

最終更新: 2026年7月19日