事業内容
株式会社ステップは1975年創業、神奈川県内に特化した学習塾専業企業。小学5年生から高校3年生を対象とした高校受験・大学受験コースを主軸に、学童保育(STEPキッズ)・保育部門も展開する。
2024年9月期末時点でスクール数は計166校(小中学生部門145、高校生部門15等)、生徒数は35,543人に達する。自社制作教材・自社印刷体制を持ち、授業品質の内製化を徹底。
神奈川県の公立トップ高校・難関大学への合格実績No.1を継続的に維持することで、広告宣伝費を売上高比0.77%に抑えながら口コミ・評判による生徒募集を実現している。
ビジネスモデル
収益の大半は小中学生部門(売上高11,975百万円)と高校生部門(売上高3,123百万円)の授業料収入で構成される。生徒数の増加が直接売上に連動するストック型収益構造を持つ。
合格実績の向上→口コミによる入会増→充席率上昇→クラス増設・新スクール開校というサイクルが機能しており、広告宣伝費を極限まで抑制しながら売上高営業利益率23.3%を実現している。
企業の強み
2024年春、神奈川県学力向上進学重点校8校のうち7校で塾別合格者数第1位を獲得。重点校8校の全合格者2,595名のうち50.9%がステップ生。東京学芸大学附属高校では16年連続全塾中トップの合格者数を記録し、ブランド力の高さを数値で示している。
売上高に占める広告宣伝費の割合は0.77%と極めて低水準。高校生部門ではチラシ折り込み等の募集広告を一切行わず、小中学生部門からの進級生で高校1年生段階から満席になるスクールが多数存在する。合格実績に裏打ちされた評判が集客コストを大幅に削減している。
2024年9月期末の総資産29,260百万円に対し純資産26,236百万円、自己資本比率89.7%。設備投資・スクール用地取得を自己資金で賄える財務体力を持ち、1,000百万円の自己株式取得と1,380百万円の配当支払いを同時に実施しながら純資産を前期比300百万円増加させた。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期13,036百万円→2025期15,847百万円と5期で21.6%増加。2026年9月期中間期は8,356百万円(前年同期比2.4%増)で、小中学生部門6,581百万円(同2.4%増)・高校生部門1,775百万円(同2.6%増)ともに堅調。
営業利益は2,380百万円(同1.2%増)と増益を維持したが、販管費増加により増益率は増収率を下回った。通期予想は売上高16,494百万円(前期比4.1%増)・営業利益3,942百万円(同4.3%増)で修正なし。
期中平均生徒数は前年同期比2.6%増と需要面は堅調。外部環境として少子化による県西・県央方面の生徒数停滞が一部顕在化しているが、川崎・横浜方面の好調が補完している。
成長戦略
川崎・横浜東部南部へのドミナント展開と教務力強化を両輪に、少子化下でのシェア拡大を推進。
開校余地が多く残る川崎市・横浜東部南部地区に戦略的に注力。2026年3月に川崎スクール(川崎区初出店)を開校済み、7月に富岡スクール(横浜市金沢区)を開校予定。多摩高校で2年連続塾別合格者数第1位を達成し、川崎市でのブランド浸透が加速している。
高校生部門15校舎中9校舎で高1生が満席となる需要超過状態を活用し、大学受験ステップセンター南校の移転(2026年3月)・橋本スクールの増床(同3月)を実施。新規開校に依存せず既存スクールの収容力拡大で生徒数・売上高を積み上げる。
新規校舎展開を抑制し教師育成に注力する方針を当期も継続。少子化が進む競争環境下で成長し続けるための教務力強化を最優先課題と位置づけ、教師研修をさらに充実させることで合格実績の維持・向上とブランド力強化を図る。
2026年3月末の塾生数が過去最高661名に達し、STEPキッズ藤沢駅北口教室の独立により6教室体制へ拡充。2027年には小4生まで募集学年が揃う予定。運営ノウハウの蓄積・共有・標準化を進め、将来の県内各地への展開基盤を構築中。
最終更新: 2026年7月17日

