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株式会社ビケンテクノ

9791東証スタンダードサービス業

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株式会社ビケンテクノ9791

事業内容

株式会社ビケンテクノは1963年創業の建物総合管理企業。競馬場・病院・商業施設・物流施設・食品工場等を対象に、清掃・設備保守・警備・施設営繕リフォーム工事・食品製造設備の洗浄殺菌・実験動物飼育管理など多岐にわたるビルメンテナンスサービスを提供する。

連結子会社13社・関連会社9社を擁し、国内主要都市に加えシンガポール・フィリピンにも拠点を持つ。ビルメンテナンス事業が連結売上高の約86.9%を占める中核事業であり、不動産売買・賃貸、介護施設運営、フランチャイズ飲食店舗、ホテル運営等を周辺事業として展開している。

ビジネスモデル

主力のビルメンテナンス事業では、商業施設・物流施設・公共施設等との継続的な管理委託契約により安定的な売上を積み上げる。設備更新・修繕工事の受注も加わり、ストック型収益とフロー型収益を組み合わせる。

不動産事業では保有物件の賃貸収入と売却益を獲得し、ホテル事業では稼働率・ADR改善により収益を拡大。介護・フランチャイズ等の周辺事業はグループ連携による相乗効果を狙う構造となっている。

企業の強み

1963年創業以来、競馬場・国際博覧会・国立病院・空港等の大型施設での清掃・管理実績を積み重ねてきた。国内主要都市に加えシンガポール・フィリピンにも拠点を持ち、連結子会社13社・関連会社9社を通じた広範な営業ネットワークを構築している。この実績と拠点網は短期間での模倣が困難な競争優位となっている。

2026年3月期のビルメンテナンス事業のセグメント利益率は11.4%(売上高31,731百万円、セグメント利益3,628百万円)に達しており、人件費高騰の環境下でも前期比7.8%の利益増を実現した。大型再開発案件・物流施設・PPP事業等への受注拡大とDX化による業務効率化が収益性を支えている。

2026年3月期末時点で販売用不動産残高5,712百万円、不動産事業セグメント資産13,436百万円を保有する。2026年3月期の不動産事業売上高は1,778百万円(前期比166.0%増)、セグメント利益496百万円(前期比151.7%増)と大幅増収増益を達成しており、保有資産の売却・賃貸が安定的な収益源として機能している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益は2,052百万円(前期比44.0%増)と大幅回復を達成したが、2027年3月期予想は営業利益1,600百万円(前期比22.0%減)・経常利益1,600百万円(同27.6%減)と大幅な減益計画。不動産売却益の剥落や中東情勢悪化による原材料費高騰リスク等が下押し要因として挙げられており、2026年3月期の高水準が一過性要因を含む点に留意が必要。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,578百万円と前期(△2,151百万円)から黒字転換したが、財務活動での借入金返済(純減少2,404百万円)・配当支払(242百万円)等により現金及び現金同等物の期末残高は7,523百万円(前期9,322百万円)へ減少。2025年3月期末の10,779百万円から2期連続で減少しており、投資余力の変化を継続的にモニタリングする必要がある。

介護事業はセグメント損失153百万円(前期106百万円の損失から悪化)、フランチャイズ事業はセグメント損失1百万円(前期8百万円の利益から転落)と、非中核事業の損失が継続。フードコート運営事業は2025年8月末に撤退完了、介護事業は不採算施設1件を事業譲渡したが、残存事業の収益化には時間を要する見通し。

これら事業の損失が全社営業利益率(5.6%)の改善余地を制約している。

成長戦略

ビルメンテナンス深化・DX推進・不採算事業整理で収益基盤を強化

首都圏・関西圏の大型再開発案件への初期段階からの提案活動を強化し、PPP事業案件・物流施設・データセンター等の新規領域へのメンテナンス業務を拡充。2026年3月期にビルメンテナンス事業売上高31,731百万円(前期比2.4%増)・セグメント利益3,628百万円(前期比7.8%増)を達成し、施策の効果が数値に表れている。

工数管理の徹底、人員確保の多様化、DX化の推進により人件費高騰・有資格者不足への対応を図る。業務管理のDX化や監査部門の強化も並行して推進。省エネ等のエコチューニング提案・業務ロボット化等の品質重視の提案を通じ、顧客物件の価値向上と自社の競争力強化を両立させる方針。

フードコート運営事業を2025年8月末に撤退完了、介護事業では入居者確保に苦戦していた施設1件を事業譲渡。フランチャイズ事業では不採算店舗を順次閉店し、自社ブランド「串揚げや みつ八」を2025年3月より新規展開。非中核事業の損失圧縮により全社収益性の改善を目指す。

販売用不動産残高5,712百万円(2026年3月期末)を活用した戦略的売却と、保有物件の賃貸収入増加により不動産事業の収益を安定化・拡大させる。2026年3月期は不動産売却成立により売上高1,778百万円・セグメント利益496百万円を達成したが、2027年3月期は売却剥落による減益が見込まれる。

最終更新: 2026年7月19日