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丸建リース株式会社

9763東証スタンダード卸売業

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丸建リース株式会社9763

事業内容

丸建リース株式会社は1968年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の建設機材専門企業。鋼矢板・H形鋼・路面覆工板等の建設用重量仮設鋼材の賃貸・販売・修理・加工を主力とする「重仮設事業」(売上高19,425百万円)を中核に、杭打抜・山留架設・地中連続壁・場所打ち杭工事等を担う「重仮設等工事事業」(同5,372百万円)、土木・上下水道施設・工場プラント工事を手がける「土木・上下水道施設工事等事業」(同1,672百万円)の3セグメントで構成。

主要顧客は大手ゼネコンを中心とした建設業者であり、都市部大規模再開発・公共インフラ整備を主な需要源とする。国内に加えタイ・中国にも拠点を有し、連結子会社8社・関連会社3社からなるグループを形成している。

ビジネスモデル

重仮設鋼材は繰り返し使用可能な耐久資産であり、賃貸稼働量に応じた賃貸収入が安定的な収益基盤を形成する。これに加え、杭打抜・山留架設等の工事施工を一体提供する「材工一式受注」により付加価値を高める。

鋼材の修理・加工は自社工場で内製化し、品質管理とコスト効率を両立。M&Aによるグループ拡充(竹本基礎工事㈱・㈲大地リース)で施工能力を強化し、賃貸と工事の相乗効果を追求する収益構造を持つ。

企業の強み

1968年創業以来、全国主要都市に支店・工場・ヤードを展開し、大手ゼネコンとの長期継続取引関係を構築。前連結会計年度には西松建設㈱が総販売実績の11.9%を占めるなど、特定大手との深い取引関係が安定受注を支えている。半世紀超の実績が参入障壁として機能している。

山留現場の作業効率改善・工期短縮を目的に高強度腹起「タフ7」・高剛性切梁「タフ4」・大型覆工板「タフデッキ」(NETIS登録済)を自社開発。2026年3月期も4件の新商品・新技術テーマに取り組み、特許出願中1件・NETIS申請中1件を有する。中期経営計画でラインナップ拡充を継続中。

2004年の興信工業㈱取得を皮切りに、2008年丸建基礎工事㈱設立、2025年2月竹本基礎工事㈱子会社化(重仮設等工事セグメント売上高33.3%増・セグメント利益150.6%増に寄与)、2026年4月㈲大地リース子会社化と、段階的なM&Aで施工領域を拡大してきた実績を持つ。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は26,470百万円(前期比16.1%増)と過去最高を更新した一方、営業利益は1,427百万円(同5.8%減)にとどまり、営業利益率は前期6.6%から5.4%へ低下した。竹本基礎工事㈱の統合関連費用、資機材・運送価格等のコスト増が主因。

売上成長が利益成長を上回る構造が続いており、統合コスト吸収後の利益率回復が次期以降の焦点となる。

中期経営計画に基づく保有鋼材の品揃え増強により棚卸資産(建設機材)は13,075百万円(前期11,241百万円)に拡大。棚卸資産増加1,766百万円・仕入債務減少626百万円が資金を圧迫し、営業CFは131百万円にとどまった。

有利子負債(短期借入金3,641百万円+長期借入金合計5,622百万円)も増加傾向にあり、外部環境として金利上昇局面での利息負担増(支払利息86百万円、前期40百万円)が財務リスクとして顕在化しつつある。

営業利益が減少する中、持分法による投資利益402百万円(前期120百万円)の大幅増加が経常利益1,930百万円(前期比12.2%増)を牽引。親会社株主帰属当期純利益は1,360百万円(同11.6%増)と6期連続増益・過去最高益を更新した。

重仮設等工事セグメントのセグメント利益が150.6%増と急拡大しており、竹本基礎工事㈱の通期寄与が利益構造の多様化に貢献している。ただし持分法利益の持続性と工事セグメントの利益率水準(5.4%)の改善余地は引き続き注視が必要。

成長戦略

中期経営計画「共に築こう、未来のインフラ都市創出」に基づくM&A・海外・DX推進

竹本基礎工事㈱(2025年2月グループ化)の通期連結寄与により重仮設等工事セグメントが売上高33.3%増・セグメント利益150.6%増を達成。2026年4月には有限会社大地リース(とび・土工・舗装・解体工事業)を子会社化し、工事機械拡充と施工能力の更なる強化を図る。

中期経営計画に基づき保有鋼材の品揃え増強と保有量拡大を継続実施。建設機材残高は2025年3月期11,241百万円から2026年3月期13,075百万円へ拡大。棚卸資産増加1,766百万円が営業CFを圧迫するも、賃貸稼働量増加による売上高拡大に寄与している。

タイ・中国等の海外事業は一部回復の兆しが見られると経営者が言及。ウクライナ・中東情勢不安の長期化や中国景気減速等の外部要因が引き続き不確実性をもたらしているが、中期経営計画では海外展開の加速を重要施策として位置付けている。

持分法による投資利益が2025年3月期120百万円から2026年3月期402百万円へ急拡大し、経常利益の約20.8%を占めるに至った。関連会社ネットワークの収益貢献が高まっており、営業利益の変動を補完する収益源として機能している。

最終更新: 2026年7月19日