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東海リース株式会社

9761東証スタンダードサービス業

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東海リース株式会社9761

事業内容

東海リース株式会社は1968年創業の仮設建物リース専業企業で、東証スタンダード市場上場。仮設建物・ユニットハウスおよびこれらに付随する什器備品類のリース・販売を単一事業として展開する。

連結子会社4社(東海ハウス㈱、日本キャビネット㈱、中国合弁2社)と一体となり、部材製造から運送・工事・補修までを含むトータルサービスを提供。主要顧客は民間建設・工事現場および官公庁であり、全国に仙台・東京・横浜・名古屋・広島・福岡等の拠点網を有する。

2026年3月期の売上高は18,856百万円。

ビジネスモデル

グループ内製造子会社(東海ハウス㈱)が仮設建物部材を製造し、当社がリース用資産として保有・賃貸する垂直統合型モデル。商品はリユースを最大活用することで資産効率を高め、廃棄物削減と収益安定を両立する。

売上高の大半はリース収入であり、製造・運送・工事・補修を含むワンストップサービスで顧客の利便性を高め、継続受注を確保する構造となっている。

企業の強み

1968年創業以来、仮設建物リース専業として56年の事業実績を積み上げ、仙台・東京・横浜・名古屋・広島・福岡等の全国拠点網を構築。長期にわたる顧客関係と全国対応力が受注基盤を支えており、2026年3月期の期末契約残高は16,197,031千円(前年同期比108.2%)と積み上がっている。

連結子会社東海ハウス㈱が部材製造を担い、日本キャビネット㈱が什器備品を供給する垂直統合体制を構築。2026年3月期のリース用資産製造高は1,877,260千円(前年同期比102.6%)。

製造・運送・工事・補修を内製化することで、外部調達依存を抑制しつつ品質管理とコスト管理を一体で行う体制を整えている。

オペレーティングリースモデルの下、仮設建物部材を繰り返し賃貸するリユース方式を採用。同一資産を複数回転させることで追加投資を抑制しながら売上を積み上げる構造であり、2026年3月期のリース用資産取得額1,964百万円に対し売上高18,856百万円を計上。

廃棄物削減と省資源化を同時に実現する再生オペレーティングリースシステムを経営方針に明記している。

エンヴァリスの着眼点

売上高は18,856百万円(前期比2.5%増)と増収を確保したものの、人件費を含む売上原価率が前期より1.6ポイント上昇し売上総利益は3,744百万円(前期3,951百万円)に縮小。さらに支払利息が前期比90.1ポイント増の228百万円に膨らんだことで経常利益は1,074百万円(前期比29.6%減)、親会社株主帰属当期純利益は723百万円(前期比32.4%減)と2期ぶりの大幅減益となった。

外部要因として金利上昇局面における借入コスト増加が収益を直撃している。

有利子負債残高は短期借入金7,118百万円・長期借入金9,886百万円の合計約17,004百万円に達し、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は24.4年(前期14.0年)と急上昇。インタレスト・カバレッジ・レシオは3.1倍(前期8.5倍)まで低下しており、2023年3月期の47.9倍から急速に悪化している。

リース用資産取得のための借入拡大が続く中、金利環境の変化が業績に与える感応度は高まっており、財務規律の維持が課題となる。

会社側は2027年3月期に売上高20,690百万円(前期比9.7%増)、営業利益1,570百万円(同30.6%増)、経常利益1,280百万円(同19.2%増)、当期純利益880百万円(同21.7%増)を予想する。仮設建物需要の堅調推移と官公庁案件の受注確保が前提だが、2026年3月期に官公庁案件の期中受注・期中完工で計画未達が生じた経緯があり、施工管理技士の資格問題に関する国土交通省対応の行方も含め、予想達成の確度を慎重に見極める必要がある。

成長戦略

リユース資産最大活用・官公庁受注確保・採算重視の受注規律で収益回復を図る

リース用資産取得に1,965百万円を投資(2026年3月期)し、資産残高を拡大。使用済み資産のリユース・補修を最大限活用することで新規取得コストを抑制しつつ安定した商品提供体制を整備する。

2027年3月期に向けて官公庁需要案件の一定受注額をすでに確保済みと公表。2026年3月期に生じた期中完工計画未達の再発防止に向けた工程管理強化が収益予想達成の鍵となる。

採算を重視した受注活動を継続し、売上原価率の改善を図る。2026年3月期は原価率が上昇したが、2027年3月期予想では営業利益率7.6%(1,570百万円÷20,690百万円)への回復を見込む。

2025年10月公表の施工管理技士技術検定試験における実務要件不備について再発防止策を実施済み。国土交通省への対応を継続しており、ステークホルダーへの信頼回復に取り組む。

最終更新: 2026年7月19日