事業内容
株式会社ロイヤルホテルは、1932年創業の老舗ホテル会社で、「リーガロイヤル」ブランドを中心に大阪・東京・広島・小倉・京都等で9ホテルを直営・運営受託する。当社及び連結子会社7社で構成され、宿泊・宴会・レストランをバランスよく展開するフルサービス型シティホテルが主力。
2023年にリーガロイヤルホテル(大阪)の土地・建物を売却しアセットライト型へ転換。2025年10月には芝パークホテル(芝パークホテル・パークホテル東京の2ホテル、466室)を完全子会社化し、インバウンド比率95%・北米欧州豪州客主体の高稼働ホテルをグループに加えた。
2026年4月以降7ホテルの新規開業を計画し、2035年までに35ホテル体制を目指す成長局面にある。
ビジネスモデル
売上高29,273百万円の内訳は客室13,156百万円(45%)、宴会5,534百万円(19%)、食堂4,010百万円(14%)、その他6,571百万円(22%)と多部門に分散。新規出店は初期投資3億円強・変動賃料・省人化(約20名)の宿泊主体型モデルを採用し、既存フルサービスホテルより高い利益率を狙う。
リーガロイヤルホテル(大阪)は運営受託形式で資産を保有せず、アセットライト経営を推進している。
企業の強み
1932年創業・1965年大阪ロイヤルホテル開業以来の長期顧客基盤を持ち、会員組織「リーガメンバーズ」は2026年3月に55万人を突破。年間10万人ペースで会員獲得を継続しており、国内個人客の再訪・周遊を促進する独自の顧客資産を形成している。
リーガロイヤルホテル大阪はIHG「ヴィニェット コレクション」加盟後に客室単価が著しく上昇。芝パークホテルグループ(466室)は平均客室稼働率80%台を安定維持し、インバウンド比率95%・北米欧州豪州客主体という高付加価値な顧客構成を持つ。
これらは自社の戦略的M&Aと提携によって獲得した固有の競争資産である。
2023年3月のリーガロイヤルホテル(大阪)土地・建物売却により財務を抜本改善。2026年3月期末の自己資本比率60.6%、純資産23,851百万円、債務償還年数0.2年、インタレスト・カバレッジ・レシオ263.1倍と財務健全性は極めて高く、新規出店投資の原資を内部留保で賄える体制を構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期16,465百万円→2026年3月期29,273百万円と4期で約1.8倍に拡大。営業利益は2022年3月期△8,217百万円から2026年3月期1,162百万円へ黒字転換・拡大が継続。
2026年3月期の増収(+4,109百万円)の主因は芝パークホテルの連結子会社化(2024年11月29日付)であり、客室部門売上高が前期比+27.8%(+2,861百万円)と突出して伸長した。外部要因としてインバウンド需要の増加・雇用所得環境の改善が追い風となる一方、原材料費・光熱費・人件費の上昇が利益率の改善を抑制している。
営業利益率は4.0%(前期3.6%)と緩やかな改善にとどまる。
成長戦略
ブランド再編・既存ホテルバリューアップ・新規出店拡大の3本柱で2035年35ホテル体制を目指す
グレードとスタイル別にカテゴリーを再整理しブランドバリエーションを拡充。宿泊主体型の新規出店モデル(初期投資3億円強・想定売上高約14億円・営業利益約1億円・約20人運営)を確立し、2025年度に400件超の引き合いを獲得。
2030年までに10ホテル、2035年までに20ホテル開業し35ホテル体制を目標とする。
リーガロイヤルホテル大阪がIHG「ヴィニェット コレクション」に2025年4月加盟しリニューアルオープン、客室単価が著しく上昇。2025年日本国際博覧会の迎賓館運営業務を受託しブランド価値を向上。
リーガロイヤルホテル東京・広島の大規模改装も検討中。AIレベニューマネジメントシステム・新PMSの全ホテル導入(2026年9月末目標)でDX化を推進。
2026年4月以降に7ホテルの開業を計画(リーガロイヤルリゾート沖縄北谷・アンカード大阪なんば・バウンシー福岡博多・リーガグラン広島・ノワ神戸有馬・沖縄今帰仁・リーガグラン千歳)。芝パークホテルの完全子会社化(2025年10月)により東京拠点と欧米インバウンド営業網を獲得し、グループ一体経営によるシナジーを追求する。
東アジアに強いリーガロイヤルと北米・欧州に強い芝パークホテルの営業網を統合。韓国・台湾・欧州・北米市場向けにREP(営業代行会社)3社と新たに業務委託契約を締結。海外展示会・商談会への出展を前期比9回増加。リーガメンバーズアプリの英語版実装を進め、2030年に会員数100万人達成を目指す。
最終更新: 2026年7月19日

