事業内容
ニシオホールディングス株式会社は、1965年の道路機械レンタル開始を起源とする総合レンタル業のパイオニアである。2023年4月に持株会社体制へ移行し、中核子会社・西尾レントオール株式会社を通じて建設・設備工事用機器(土木・道路用機械、高所作業機、測量機器等)およびイベント用関連機材の賃貸・販売を展開する。
国内では43社の子会社・関連会社を擁し、オーストラリア・タイ・マレーシア・ベトナム・シンガポール等にも海外拠点を持つ。主要顧客は建設会社・設備工事会社であり、公共土木・民間建築・イベント等の幅広い需要を取り込む。
2025年9月期の連結売上高は214,954百万円に達する。
ビジネスモデル
同社の収益の根幹は、取得価額263,888百万円に上るレンタル資産(貸与資産)を保有し、建設・イベント現場へ繰り返し貸し出すことで賃貸収入を積み上げるストックビジネスモデルである。投資回収率(レンタル収入÷レンタル資産取得価額相当額)を24〜25%に維持することを目標とし、EBITDAを上限にレンタル資産投資を規律的に管理する。
減価償却費が大きい一方、営業CFは安定的に創出され、2025年9月期の営業CFは31,809百万円に達した。
企業の強み
売上高は2021年9月期161,756百万円から2025年9月期214,954百万円へ5期連続で拡大し、営業利益も同期間13,714百万円から19,602百万円へ増加した。中期経営計画「Next Stage 2026」の2025年9月期目標(売上高220,000百万円、営業利益19,000百万円)に対し、営業利益は計画を上回るペースで推移している。
2025年9月期末の自己資本比率は46.6%(前期比1.1ポイント改善)、債務償還年数は3.0年(2022年9月期4.4年から継続改善)、有利子負債月商倍率は5.4ヶ月と自社目標6.5ヶ月以下を達成。現金及び現金同等物は62,003百万円と潤沢であり、財務健全性は着実に向上している。
国内では建機レンタル・トンネル機械・高所作業機・イベント機材・運送・電気工事等の周辺事業を子会社群で網羅。海外はオーストラリア(SKYREACH GROUP、NORTH FORK等)、東南アジア(タイ・マレーシア・ベトナム・シンガポール)に展開し、成長市場へのアクセスを確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期にかけて売上高・営業利益ともに5期連続増加を達成してきたが、2026年9月期中間期は売上高107,888百万円(前年同期比△3.3%)、営業利益10,565百万円(同△7.5%)、親会社株主帰属中間純利益6,723百万円(同△7.9%)と全利益段階で前年割れ。主因は大阪・関西万博関連特需の反動減と短期的な建設需要の波。
外部要因として米国関税政策・資源価格高騰・中東情勢の地政学リスクが不透明感を高めている。一方、売上総利益率は前年同期の40.2%から42.8%へ改善しており、売上原価の低下(66,660百万円→61,706百万円)が粗利を下支えした。
通期予想は変更なく、下期の需要回復が達成の前提となる。
成長戦略
建設DX・ロジスティックス・海外展開で中計「Next Stage 2026」最終年度の達成を目指す
自動施工・遠隔施工対応機器の展開を強化し、河川・港湾・舗装等の多工種で地元ユーザーを獲得。遠隔データ可視化ソリューションの需要拡大に対応し、単純レンタルを超えた付加価値提供で収益性向上を図る。
建設現場の物流効率化と仮設工事の高度化を組み合わせた独自サービスを展開し、建設業界の生産性向上ニーズを取り込む。中計重点施策として位置づけられ、顧客の工事全体への関与深化を目指す。
野球国際大会での大型中継車・中継カメラ等の受注実績を積み上げ、秋開催のアジア競技大会向け受注活動を強化中。音楽・ゲームイベント等の多様な案件でステージ部材・養生材の需要を取り込む。
オーストラリア・ベトナムの両拠点が順調に推移しており、成長性の高い海外市場での事業基盤を継続強化。海外分野の売上貢献拡大によりグループ全体の地理的分散を進める。
「その他」セグメントにおいて子会社売却・グループ内再編を実施し、経営効率向上を推進。非中核事業の整理により経営資源をレンタル関連事業に集中させる方針。中間期の「その他」売上高は前年同期比29.5%に急減し、再編の影響が顕在化している。
最終更新: 2026年7月17日

