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株式会社ナガワ

9663東証プライムサービス業

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株式会社ナガワ9663

事業内容

株式会社ナガワは1966年創業、1974年にユニットハウス(スーパーハウス)事業を開始した東証プライム上場の専業メーカーである。主力のユニットハウス事業(売上高の約82%)では鉄骨系ユニットハウスの製造・販売・レンタルを展開し、2025年3月にはスーパーハウス累計生産棟数700,000棟を達成した。

第二の柱であるモジュール・システム建築事業では短納期・低コストの低層建築施工・販売を手掛け、北海道を地盤とする建設機械レンタル事業も運営する。官公庁・民間法人・個人を幅広く顧客とし、全国の常設展示場・サテライト展示場を通じた販売網を構築している。

ビジネスモデル

ユニットハウスを自社工場で製造し、販売収入(2026年3月期13,210百万円)とレンタル収入(同15,855百万円)の二本柱で収益を得る。レンタルは貸与資産への継続的な設備投資(2026年3月期4,648百万円)により保有棟数を積み上げ、稼働率維持によって安定的なストック収益を生む構造である。

資金調達は自己資金を基本とし、自己資本比率87.3%の強固な財務基盤を背景に無借金経営を維持している。

企業の強み

ユニットハウス事業の主要資産である貸与資産は5年連続で増加しており、2026年3月期のレンタル収入は15,855百万円と販売収入13,210百万円を上回る。レンタル事業の売上計画達成率は108.4%と計画超過を達成しており、安定的なストック型収益が業績の下支えとなっている。

2025年3月にスーパーハウス累計生産棟数700,000棟を達成した長年の製造実績を持つ。常設展示場・サテライト展示場の継続的な新規出店・リニューアルにより全国の空白地域への販売網を拡大しており、2024年に導入した全自動溶接ロボットによる省人化・増産体制が原価率を前期比0.6ポイント低下(60.8%→60.2%)させた。

2026年3月期末の自己資本比率は87.3%、純資産合計は69,245百万円に達する。資金調達は自己資金を基本とし、現金及び預金は14,376百万円を保有する。設備投資5,312百万円を全額自己資金で賄いながら、総還元性向30%以上を目安とした増配・自己株式取得を継続できる財務余力を有している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は35,385百万円(前期比0.3%増)と5期連続増収を達成したが、成長率は前期の8.3%増から大幅に鈍化した。モジュール・システム建築事業が職人不足・資材高騰の影響で前期比2.0%減収となり、主力のユニットハウス事業も前期比0.1%減収。

建設機械レンタル事業(前期比23.7%増)が全体を下支えした構図であり、2事業の回復が2027年3月期の増収達成の鍵を握る。

2026年3月期の当期純利益4,436百万円(前期比5.3%増)のうち、特別利益として投資有価証券売却益2,133百万円を計上(前期1,630百万円)。一方で投資有価証券売却損456百万円も発生し、純額では1,677百万円の押し上げ効果がある。

営業利益ベースの増益幅(+81百万円)は限定的であり、本業の収益力向上が課題として残る。2027年3月期予想の当期純利益3,300百万円(前期比25.6%減)は特別利益の剥落を織り込んだ保守的な計画とみられる。

2027年3月期の業績予想は売上高38,000百万円(前期比7.4%増)、営業利益4,500百万円(同2.7%増)、経常利益5,100百万円(同1.9%増)、当期純利益3,300百万円(同25.6%減)。売上・営業利益は増加見通しだが、当期純利益は前期の投資有価証券売却益の剥落により大幅減益となる計画。

外部環境として職人不足・資材高騰・米国通商政策の不確実性が引き続きリスク要因であり、増収計画の達成確度が注目点となる。

成長戦略

展示場拡大・AI活用・M&A・貸与資産投資で「軽量鉄骨ゼネコン」を確立

空白地域への展示場出店を継続し、幅広い業界・業種からの引合い増加を図る。前期出店の常設展示場が2026年3月期に軌道に乗り、集客増・販売強化に寄与した実績を踏まえ、次期も増設を推進する方針を明示している。

AI活用による業務プロセスの効率化を経営方針として明示。職人不足・人件費上昇が続く建設業界において、デジタル化による競争力強化と収益性改善を目指す。2026年3月期時点では方針として掲げられており、具体的な効果は今後の開示を待つ段階。

職人不足が深刻化する建設業界において、M&Aを通じた人材確保と業容拡大を経営方針として明示。モジュール・システム建築事業は2026年3月期に前期比13.7%の利益減少を記録しており、M&Aによる体制強化が急務となっている。

2026年3月期に貸与資産取得4,648百万円を投じ、保有棟数を着実に増加。貸与資産(純額)は14,924百万円(前期14,339百万円)に拡大し、レンタル供給力強化と高稼働率維持を実現。次期も継続的な投資を方針として明示している。

多様化する顧客要望への対応として、海外再進出を視野に入れた商品開発を推進する方針を表明。優位性の高い商品供給と販売網拡大・設備投資による供給力強化も併せて進める。現時点では方針段階であり、具体的な進捗は未開示。

最終更新: 2026年7月19日